地域の活性化を目指し、「日野郡鳥獣被害対策協議会」の実施隊員として活動◎
鳥取県西南部に位置する日野町は、山と緑に囲まれた自然豊かで静かなまち。かつては、日本の近代化を支えた「たたら製鉄」による鉄の主産地であり、「出雲街道」の宿場、交通の要所として栄えてきました。国道やJR線が町の中央を走っており、 近隣都市の米子市までは車で約40分、大阪、広島までは3時間程度で行くことができます。
美しい自然、おいしい水やお米、そして歴史・文化の香りもあふれる日野町ですが、近年は少子高齢化による人口減少が著しく、地域が疲弊しています。さらに、町の基幹産業は水稲を中心とした農業ですが、主に猪による農作物被害が増加傾向にあり、農家の収入源や耕作意欲の減退等による離農、耕作放棄に歯止めがかからない状況です。このことから2014年、近隣の町を含めた日野郡(日野町、江府町、日南町)で、獣害対策の礎となる組織として『日野郡鳥獣被害対策協議会』を発足。以来、地域おこし協力隊の力を借りながら地道に活動を続けています。
【新たな地域おこし協力隊員募集!】
今回、地域おこし協力隊任期満了に伴い実施隊員に欠員が生じたため、新たな協力隊員の募集を行うこととなりました。農家からの相談への対応や被害農地の調査、環境改善の提案や侵入防止柵の設置指導、実証実験など、害獣を寄せない・入れないための対策をメイン業務とする部隊です。
就任後の勤務実績によっては、勤務条件の変更等はありますが任期満了後の勤務継続も可能。長く働ける体制・条件も整ってきています。地域の力の維持、活性化に向けご尽力くださる方のご応募を心よりお待ちしています!
【町域を超えた取り組み】
防護柵を設置する人手が確保できないなど、高齢化の影響も受け野生鳥獣による農作物被害が深刻化する日野郡が、町域を超えた取り組みとして2014年に発足した日野郡鳥獣被害対策協議会。今では地域になくてはならない存在として定着し、隊員たちは親切丁寧な指導を心がけながら、鳥獣被害に苦しむ住民に寄り添い続けています。
【活動内容】
「捕まえる」は、農地を守るための補完的な対策として位置付け、「寄せない」対策、「入れない」対策をメインとする農業被害対策チームとしての活動を担っていただきます。今後は遠隔監視捕獲システムなどのICT機器やドローンの活用など、新しい取り組みにもチャレンジしていく予定です。
【生活の利便性◎】
勤務地である日野町根雨(ねう)は町の中心地域。半径1㎞以内に町役場、県出張所、病院、保育所、義務教育学校(小中一貫校)、県立高校、スーパー、コンビニ、ホームセンター、飲食店などが揃っています。なかには、町外・県外からの来客で連日行列ができる有名店や、ミシュランガイドに掲載された名店も!公営住宅も整備されており、JR根雨駅には特急列車も停車します。暮らしやすいコンパクトタウンです。
【充実の支援体制】
日野町では子育て支援の一環として、町内に居住されている方は第1子から保育料が全額免除。移住者の子どもが対象となる給付型奨学金制度もあります。
住宅については、移住者または若年世帯の方を対象に住宅の新築・購入・改修にかかる費用の1/2を補助(上限あり)する制度や空き家改修補助金制度等があり、移住定住支援にも力を入れて取り組んでいます。
【自然豊かな日野町】
日野町の主産業は農林業。清流に育まれた日野米を筆頭に、ソバ、白ネギ、シイタケ、そして幻のもち米とも呼ばれる鈴原糯(すずはらもち)、はぶ茶なども特産として有名です。
主な観光資源は県と町の鳥に指定されている「オシドリ」や、全国で一つしかない縁起の良い名前を持つ「金持神社(かもちじんじゃ)」など。近年ではラフティングやキャンプなど、地域の歴史文化や自然を楽しんでもらうエコツーリズムも盛んです。
【地域のおすすめスポット】
日野町から鳥取県第二の都市である米子市へは車で約40分、水木しげるロードが有名な境港市は約70分、島根県松江市へも80分ほどで行くことができます。
大山も30分と近いことからゴルフ場も多数あり、スキーなどのウインタースポーツを楽しむことも◎また、町を流れる日野川はカヌースラロームの適地で西日本屈指のコースとして知られており、毎年大会も開かれています。