特別な農法「永田農法」で栽培/自然豊かな中山間地域/就農サポートあり◎
【上越市吉川区山直海地区について】
新潟県上越市の山直海(やまのうみ)地区は、上越市吉川区北部に位置する4集落(村屋、稲古、川袋、大岩)64世帯133人(令和4年5月末現在)で構成される中山間地域の農村地帯です。冬には2メートルを超す雪が積もり、春になるとその豊富な雪解け水となり田畑を潤すなど四季折々の豊かさがあります。
【山直海地区での米作り】
山直海地区では、「永田農法(ながたのうほう)」と呼ばれる特別な農法で栽培され、付加価値の高い「永田米」を生産しています。
【募集の経緯】
山直海地区では永田農法で棚田を維持管理し、豊かな環境と美しい棚田の景色を守り続けていきたいと考えています。この地域では少子高齢化が進み、永田農法の継承者となる人材の確保に苦慮しているのも事実です。
そこで地域では、環境保全型農業に関心の高い方に永田農法を受け継ぎ、共に地域の棚田を守っていただきたいと考え、「地域おこし協力隊」の募集にいたりました。
「永田農法」を学ぶとともに、一緒に地域の理解を深め、盛り上げていただける方のご応募をお待ちしております!
※2023年7月10日更新
【永田農法について】
必要最小限の水と肥料で作物を育てることが特徴の永田農法。水や肥料を与え過ぎず、稲の持つ本来の生命力を最大限発揮させることによって、米本来の「おいしさ」を追求する農法です。農薬はもちろん肥料も極限まで控え、雑味のもとになる物質を減少させます。その画期的な栽培方法は、特許を取得しているほど(無窒素肥料米の栽培方法・特許番号3548168)。
永田農法で栽培した永田米は環境保全型農業の特別栽培米(化学肥料8割減・農薬9割減)となっています。
【就任後の流れ】
地域の先輩農家さんからアドバイスを受けながら、永田農法による栽培と棚田の維持・管理について学んでいただきます。2年目以降は、圃場を借りて永田農法を実践しながら、少しずつ耕作面積を増やしていく予定です。また、遊休農地を再活用した山菜の栽培と販売、地域のイベントへの参加や運営補助も行っていただきます。
協力隊としての3年間の活動の中で、稲作を学び、米以外の農作物の生産や販売のノウハウ、農業に必要な資格の取得を進めることができます。退任後の相談やサポートも万全に整えています。
【サポート体制抜群】
入隊後にも「雪が降ったらどうすれば?」「体調が悪くなったときはどうしよう」など不安はたくさんありますよね。雪が降った時の除雪作業など、困ったときには地域の先輩たちや市が相談に乗ります。暮らしのサポート役や農業の先生役が地域での受け入れ体制を整えています。
受入れ団体である山直海もより会は、源地区13集落のうち4集落で構成されており、源地区町内会長会が全面的にサポートします。農業振興面は営農組織である大岩生産組合やみなもと地区指定棚田振興協議会、農家組合など。生活面においても、居住予定地町内会長がそれぞれ支援します。
【先輩協力隊員からのメッセージ】
上越市内の中山間地域で活動している協力隊は現在9名。そのうち2名が、同じ吉川区で活動しています。地域のことはもちろん、仕事内容などで不安なことがあれば気軽に相談してくださいね。
写真のお二人は、吉川区で活躍している隊員です。
【自然豊かな地域】
上越市の市域の約7割を占める中山間地域は、食料の生産や水源かん養、自然環境や国土の保全など、私たちの生活も支える多面的な機能を有しています。
それらの機能はそこに住む人々の生活や活動によって支えられているとともに、市民全体がその恩恵を享受しています。秋には収穫祭「秋上げみなもと」が開催され、隊員が栽培した野菜が競りに出されます。
【地域のおすすめポイント】
吉川区のシンボルである尾神岳(おかみだけ)からは、平野部と日本海を一望することができ、都会にはない魅力や豊かさにあふれています。パラグライダーなどのスカイスポーツのメッカとしても有名。休日に大自然を眺めながら、空を飛んでリフレッシュすることができます!