NZ式放牧酪農で、利益を生み出す次世代の経営者を目指す3年間。
北海道・天塩町は、人口約2,600人に対し、約7,000頭もの乳牛が暮らしています。今、私たちはこの広大な大地で、酪農の新しいスタンダードを共に創り上げる「地域おこし協力隊」を募集しています。 経験は問いません。私たちが目指すのは、牛にも人にも、そして経営にも優しい「放牧酪農」です。
【活動内容】
牛のお世話全般と経営ノウハウを学びます。私たちが推進する「放牧酪農」は、牛を狭い牛舎に閉じ込めず、牧草地で自由に草を食べさせるスタイル。また、放牧酪農先進国であるニュージーランドの技術を取り入れることで、牧草を最大限に生かした生乳生産が可能です。これにより、高騰する輸入飼料への依存度を下げ、コストを大幅にカット。さらに、牛が自ら餌を食べ、排泄物も自然に還るため、清掃や給餌の労働時間も劇的に短縮されます。単に「楽」なだけではありません。これは、持続可能な利益を生み出すための極めて合理的なビジネスモデルなのです。
【着任後の3年間】
ベテラン農家である「指導農業士」や先輩農家が伴走します。飼養管理や搾乳といった基本技術はもちろん、土作りから経営計画までじっくり習得し、自信を持って独立できるようサポートします。
【担当者からのメッセージ】
生活の舞台となる天塩町は、観光地化されていない「本物の自然」が残る場所。不便さは工夫で楽しみ、地域の多様な仲間と支え合う。そんな「自由で人間らしい暮らし」がここにはあります。未経験からあなたの本気の挑戦を、町全体で歓迎します。
【新規就農を応援】
天塩町の地価は、道内の主要酪農地帯と比べても約3分の1。初期投資を大幅に抑えられることは、そのまま経営の安定性に直結します。国の補助金活用に加え、町独自のサポート体制も万全。リスクを最小限に抑え、地に足をつけた独立への計画を、ここでなら描けます。
【家賃補助+住宅斡旋あり】
町営住宅や民間物件の情報提供・斡旋はもちろん、着任後は月3万円までの家賃補助も支給します。生活の基盤作りを全面的にバックアップしますので、余計な心配はせず、まずは新しい環境に慣れることに集中してください。
【あなたの熱意を、町全体が応援】
頼れる先輩農家の指導はもちろん、天塩町には多様な挑戦を尊重する土壌があります。実際に、教育や観光など全く異なる分野の出身者も、それぞれの経験を活かして活躍中。外からの視点を排除せず、新しい風として真剣に受け入れる。決まったレールを押し付けるのではなく、あなたの意志を尊重してくれる懐の深い町です。
【経験がなくてもOK】
「牛に触ったこともない」。それはむしろ、ここでの強みになります。なぜなら今必要なのは、長年の勘ではなく「ビジネスとしての戦略」だからです。業界の常識がないまっさらな視点や、前職で培った数値管理のスキルこそ、私たちが求めているもの。体力はもちろん使いますが、それ以上に「頭脳」が汗をかく面白い仕事です。
【天塩町での暮らし】
移動には車が必須ですが、町内にはドラッグストアやホームセンターが揃い、日常生活に必要な物は問題なく入手できます。医療面も、内科・外科を備えた町立病院があり安心です。都会のような利便性はありませんが、必要な機能がコンパクトにまとまった、地に足のついた暮らしです。
【希少生物が息づく「本物」の大自然】
天塩町は夏でも30度を超える日は稀で、エアコンなしで快適に過ごせます。週末は絶景ルート「オロロンライン」のドライブや、地元仲間とのBBQが定番。幻の魚「イトウ」や国内4割が生息する「チュウヒ」など希少生物の宝庫でもあり、釣りや写真撮影には最高の環境です。利尻富士に沈む夕日は、言葉を失う美しさです。