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農業の仕事って?種類別まとめ

農業にはどんな仕事があるの?
種類別まとめ

農業の仕事=野菜を栽培する仕事、と連想する方がほとんではないでしょうか。しかし「農業」と一口に言っても、農業界には実にさまざまな種類の仕事があるのです。

野菜や果物などを栽培する仕事はもちろん、酪農や養豚などの畜産の仕事、農機や肥料等を扱う農業資材会社や種苗メーカー、流通、販売などの多岐に渡る農業関連ビジネスの仕事も全て「農業界の仕事」と言えます。

そんな農業界の仕事を、農業の知識が無い方にも分かりやすいように3つに分類しました。総務省の定める「日本標準産業分類」に農業の細かい業種区分がありますが、今回は農業求人サイトなどで一般的に使用されている分類でまとめてご紹介します。

総務省が定める「日本標準産業分類(平成25年10月改定)(平成26年4月1日施行)」において、農業は「管理,補助的経済活動を行う事業所」「耕種農業」「畜産農業」「農業サービス業(園芸サービス業を除く)」「園芸サービス業」の5つに分類され、各分類内で取り扱う生産物・サービスによってさらに区分けされています。

農業の仕事は3つに分類できる

農業の仕事は『耕種農業』『畜産農業』『アグリビジネス』の3種類に分けられます。 『耕種農業』と『畜産農業』は自然の中で農畜産物を育てる仕事を指しており、多くの人がイメージする「王道の農業」と言えるでしょう。 『アグリビジネス』は、耕種農業・畜産農業の生産者を支える農業資材・種苗メーカーなどの仕事や、生産者と消費者とつなげる流通・販売の仕事など、農業に関する幅広い仕事全体の総称です。

耕種農業、畜産農業、アグリビジネスの各分類の中でも、生産物・サービスによってさらに細かく業種分けができるので解説していきます。

※同じ業種であっても「職種」は異なる場合もあります。例えば野菜の栽培を行う会社には「生産職」はもちろん、自社の野菜をレストラン等に売り込む「営業職」や「経理・事務職」も必要とされます。

耕種農業

  • 耕種農業とは、稲作(米)・穀物・野菜・果樹・花などの植物を栽培する業種の総称です。きのこ類の栽培や、なたね・葉タバコ・生茶などの工芸農作物、飼肥料用作物の栽培も耕種農業に含まれます。

    代表的な業種をピックアップしてご紹介します。

  • 稲作

    日本人の主食となるお米。コメを実らせるイネを栽培することを稲作と言います。日本では300種前後の品種が栽培されています。

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  • 畑作

    麦やトウモロコシなどの穀類や豆類、イモ類などを畑で栽培します。大型機械を駆使したダイナミックな農業が特徴です。

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  • 露地野菜

    野外の畑で栽培した野菜の事を「露地野菜」と言います。日中と夜間の寒暖差や風雨などにさらされ、日光など自然の恵みを存分に受け、農業の醍醐味が感じられます。

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  • 施設野菜

    ビニールハウスから植物工場まで、技術の粋が詰まった施設での野菜栽培を指します。天候や季節に左右されない安定生産が特徴です。

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  • 果樹

    リンゴやミカン、モモなど季節ごとに旬の果物を生産します。一般的には2年以上栽培する植物であり、果実を食用とするものが「果樹」と呼ばれます。

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  • 花き

    花き(花卉)とは、私たちの生活を彩る目的で栽培する花・芝・植木などを指します。さまざまな形態(切り花、鉢物、球根、花壇用苗物など)で栽培されます。

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畜産農業

  • 畜産農業とは、牛・豚・鶏・馬・いのしし・めん羊・鴨など、動物の中でも家畜・家禽を飼育、肥育、ふ卵する業種の総称です。養蚕や養蜂、毛皮獣や実験用動物等の飼育も畜産農業に含まれます。

    代表的な業種をピックアップしてご紹介します。

  • 酪農

    牛を飼育し、私たちの食生活に欠かせない牛乳を生産する仕事です。チーズやアイス等への加工・販売、観光牧場などを組み合わせた6次産業化も進んでいます。

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  • 肉牛

    食肉となる肉牛を飼育する仕事です。主に「繁殖」と「肥育」の2つの工程に分かれており、一方を専門で行う牧場もあれば、両方一貫して行う牧場も。ブランド牛を自分の手で育てることができます!

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  • 養豚

    食肉となる肉豚や、種豚(しゅとん)を飼育すること養豚と呼びます。地域性・独自性を活かした「ブランド豚」の確立に熱意をそそぐ経営体が多いのが養豚業界の特徴です。

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  • 養鶏

    鶏(にわとり)を飼育する仕事です。卵を生産するために採卵鶏を飼う養鶏と、肉を生産するために食用鶏を飼う養鶏の2つに分類されます。日本の養鶏は近代化・大規模化が進み、1つの養鶏場で数十万羽を飼育する企業もあります。

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アグリビジネス

  • アグリビジネスとは、アグリカルチャー(農業)とビジネス(事業)を組み合わせた造語で、農業に関連する幅広い業種の総称です。日本の大学にもアグリビジネス学部や学科が設けられるなど、一般的な用語として定着してきています。

    アグリビジネスには製造・流通・金融までさまざまな業種が含まれますが、耕種農業・畜産農業の生産者を支える仕事や、生産者と消費者とつなげる流通・販売の仕事がメインと言えるでしょう。

農業はビジネスチャンスに溢れた業界!

ここまで代表的な農業の仕事をご紹介してきましたが、このほかにも農業界にはさまざまな仕事があります。 どの仕事が欠けても、私たち消費者に農産物は届きません。農業という産業は「農産物の生産」という仕事だけでは成り立たず、多くの人・企業が関わり合って成り立っているのです。

近年は、野菜生産+農家民宿、酪農+加工品販売など、耕種・畜産・アグリビジネスの垣根を超えて事業を行う農家さんも多くみられます。 これは生産者(1次産業者)が加工(2次産業)と流通・販売(3次産業)も行い経営の多角化を図る『6次産業化』と呼ばれ、政府もこの動きを推進しています。

その他にもロボット技術や情報通信技術(ICT)を駆使して作業効率化を図る『スマート農業』 という新しい分野の仕事も出てきたように、農業の可能性は大きな注目を集めています。
また、こうした新しい仕事の登場によって、地方の活性化や人材不足、国際競争力の強化など、農業界が抱えるさまざまな問題の解決も期待されています。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
  • 農業求人情報サイト「農業ジョブ」編集スタッフ。
    仕事の魅力やそこで働く方たちを日々取材しています。

    日本の農業・林業・漁業を盛り上げるべくさまざまな視点から情報を発信中!
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