新規就農者必見!群馬県人気いちご農家!金井いちご園の秘密に迫る!

群馬県のいちご栽培
群馬県は、いちごの生産が盛んな地域の一つであり、特に冬から春にかけて甘くて美味しいいちごが収穫されます。ハウス栽培や観光農園は地域活性化にも貢献していて、冬~春にはいちご狩りをされている方もいらっしゃいます。
高崎市は群馬県のなかで最もいちご栽培が盛んな地域です。
農業ジョブは今回、高崎市で人気沸騰中のいちご農園を営む金井さんにインタビューさせていただきました!
金井いちご園(群馬県 高崎市)



金井いちご園は高崎市のいちご農園です。2005年に立ち上げ、現在はやよいひめを中心においCベリー、星の煌めき、紅ほっぺ、ななかなどの10品種のいちごを生産しています。
特に金井さんが生産したやよいひめは、群馬県いちご品評会において4年連続金賞を受賞するなど、評価が非常に高い高品質ないちごです。
金井いちご園の販売の中心は直売所での販売であり、デザインにこだわった可愛らしい直売所にいちごが並べられています!
いちご狩りも県内だけでなく県外からも訪れる人がいるほどの人気を博しています。
草津温泉バスツアーのイベントとして金井いちご園のいちご狩りが組み込まれるなど、観光農園としての運営にも力を入れています。
金井いちご園の歩み



2005年に立ち上げ19シーズン目を迎える金井いちご園は開園から徐々に経営規模を拡大し、県内でも有数のいちご農園へと成長しました。
奥様の親戚がいちご農園を営んでいたのをきっかけに金井さんもいちご農家を始め、ご親戚から受け継いだ土地や隣接する土地を借りていちご栽培に取り掛かりました。
最初は直売所のみの販売から始めましたが、金井いちご園の口コミが広まり、売り切れが続出しました。その勢いを追うようにして徐々に経営規模を拡大していきました。
また、量産するだけでなく、品評会などに出品し、質を上げる努力をすることで、高く売れるストーリーにこだわりました。
きっかけは、高崎市の補助を使い施設を拡大した矢先に、記録的大雪が降り、ハウスがつぶれ、収穫できなくなった事だといいます。厳しい状況ではあるものの、時間ができ、知恵を絞り、高く売れるいちごを作る努力や、いちご狩り・スイーツ販売といった6次産業化にも取り組み、経営規模を拡大する事に繋がりました。
新規就農者の受け入れ
金井いちご園は、いちご農家を目指す新規就農者の受け入れを積極的に行っています。
これまでに4名の方が金井いちご園で研修を受けて卒業し、現在は3名の研修生がいちご栽培を学んでいます。
いちご生産は収益性が高く、小規模経営でも施設栽培により、安定した生産が可能であり、果樹よりも早く収益化できるといった理由から、いちご農家を目指す新規就農者が増加しています。
金井いちご園はいちご施設栽培のメソッドを段階的に指導することで、新規就農者は2~4年ほどで基礎から販売管理等まで学ぶことができると言います。
いちご栽培のメソッド



いちごの施設栽培における現在のトレンドは高設(こうせつ)栽培です。
高設栽培とは、地面ではなく、腰の高さ(約1m前後)の棚でいちごを育てる栽培方法を指します。従来の地面に植える方法(露地栽培やベッド栽培)に比べて、作業効率や収穫のしやすさが向上するのが特徴です。
この高接栽培でのいちご狩り運営を目指して、金井いちご園を訪れる新規就農者が多いそうです。
しかし、この栽培方法は通常のいちごのハウス栽培と比べて、おおよそ倍の初期費用が掛かってしまうため、金井いちご園ではまずはハウスでの土耕栽培(いちごを栽培する際に、地面より少し高い位置に盛り土や培地を作り、その上に苗を植える方法)でいちご栽培の基礎を指導します。
実際に金井いちご園の卒業生4名は独立後、まずは土耕栽培を開始し、うち2名は土耕栽培が安定した後に高設ハウスの投資を進めました。
金井いちご園では土づくりから始まり、苗の作り方や収穫の仕方といった栽培に関わることから、詰め方、搬入の仕方、イチゴ狩りの運営の仕方などの販売に関わることまで細かく学ぶことができます。
県内有数の規模を誇る金井いちご園では高接栽培やいちご狩り、加工品の販売など幅広い栽培・営業を行っています。いちご農家を目指す新規就農希望者にとってはこれ以上ない環境です!新規就農希望者の受け入れなど最新情報をチェックしてみてください!
また、市からの補助金や県の農林大学校からの新規就農者の受け入れなど、群馬県全体で農業を盛り上げようとする動きが活発になっています!
いちご農家を目指す新規就農希望者にとってはこれ以上ない環境です!新規就農希望者の受け入れなど最新情報をチェックしてみてください!
地域のコミュニティの大切さ



いちご農家を運営するにあたって地域コミュニティとの連携が不可欠であると金井さんは語ります。農園を立ち上げるにあたり、隣接する土地を借りるためにも、直売所を建設するためにも地域コミュニティの協力が必要でした。
というのも、いちごの施設栽培は、冬は施設の管理のため常時暖房の稼働が必要であり、夜間の騒音で近隣住民に迷惑をかけてしまう可能性、夏はハウスが空き、肥料の発酵臭が近隣に漂ってしまう可能性があるからです。事前に近隣の理解がなければ、事業の実現が難しいことが多くあったため、金井さんは近隣住民への説明を実施し、地域コミュニティの理解、協力を経て事業化をしました。このような配慮は今でも行い、地域コミュニティに対して誠実な運営を心掛けています。
いちご農業の魅力



金井さんは「おいしいものを食べるのが好き。だから、お客さんがおいしく食べるのを見るのも好きなんです。」といちご農業の魅力を語っています。また、いちご農業の生活スタイルもシーズンオンとオフの切り替えがはっきりしていて自分に合っていると言います。
金井いちご園ではいちごの販売はもちろん、いちご狩りや新規就農者研修を通しておいしいを全国へ広げる活動を行っています。
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