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【初心者でもOK】農業融資の基礎から申請方法まで徹底ガイド

農業を始める際や規模拡大を目指す際には、農地の確保、農業機械の購入、施設整備など、多くの初期投資が必要になります。こうしたときに頼りになるのが「農業融資」です。しかし、制度の種類が多く、どれを選べば良いのか、そして審査に通るのかなど、不安を抱える人は少なくありません。本記事では、農業融資の基礎から種類、審査のポイント、申し込み手順まで、初心者でも理解しやすい形で詳しく解説していきます。

農業融資とは?仕組みと役割

農業融資とは、農業経営に必要な資金を、金融機関から借り入れるための制度です。農業は収益が出るまでに時間がかかり、天候や相場による変動リスクが大きいため、資金繰りが非常に重要です。

融資と補助金・助成金はよく比較されますが、その違いは次の通りです。

・融資は借入のため返済が必要
・補助金や助成金は返済不要だが用途が限定される
・融資は必要なタイミングで確実に資金を確保しやすい
・補助金は後払いの場合があり、採択されない可能性がある

また、農業融資が必要になるのは、次のような場面です。

・新規就農時の農地確保や機械購入
・ハウスや倉庫などの施設整備
・農機の更新や買い替え
・苗や肥料など運転資金の不足
・新しい作物や事業への挑戦に伴う初期費用

農業融資の種類と特徴

農業融資 種類

農業融資は主に「公的融資」「民間融資」「自治体支援」の3種類に分けられます。

公的融資(日本政策金融公庫)

日本政策金融公庫は、農業者を支えるための公的機関で、農家が最も利用する融資先のひとつです。低金利で長期返済が可能な点が大きな魅力で、新規就農者向けの制度も充実しています。

・低金利で返済負担が軽い
・返済期間が長く設定できる
・新規就農者向けの制度が多い

代表的な制度として、農業経営改善資金、農業近代化資金、新規就農者向けの就農支援資金などがあります。

民間金融機関(銀行・JAバンクなど)

地方銀行や信用金庫、JAバンクなども農業向けの融資を提供しています。

・審査が比較的早い
・地域密着で相談しやすい
・公庫より金利が高めの場合がある

自治体の融資・支援制度

自治体も農業支援に積極的で、地域ごとに独自のサポートが用意されています。

・利子補給制度により実質的な負担が軽くなる
・新規就農者向け支援が手厚い
・設備投資に対する補助がある場合も多い

自治体は農業振興を目的としているため、個別に相談すれば非常に親身に対応してくれます。

農業融資の審査で重視されるポイント

農業融資 審査

融資の審査では、次のような点が中心的にチェックされます。

経営計画の妥当性

計画の具体性や実現可能性が最も重要です。
たとえば、

・どの作物をどれくらい生産するのか
・販路は確保されているか
・売上予測が妥当か
・必要な技術や経験があるか

といった点が確認されます。

返済能力

返済が無理なく可能かどうかを見られます。

・キャッシュフローの見通し
・収入と支出のバランス
・既存の借入状況

過去の実績(既存農家の場合)

・売上や生産量の安定性
・経営の継続性

新規就農の場合は実績がないため、研修経験や準備状況、農業への姿勢が重視されます。

農業融資の申し込み手順

申し込みの流れは複雑に見えますが、大まかに理解しておくとスムーズに進められます。

1. 必要書類の準備

主に以下の書類が必要になります。

・事業計画書
・設備・機械の見積書
・確定申告書(既存農家)
・本人確認書類
・農地状況がわかる資料

2. 事業計画書の作成

事業計画書は審査に直結する重要な書類です。
盛り込むべきポイントは次のとおりです。

・選択した作物の理由
・収益の見込み
・取引先や販路の状況
・リスクへの対応策

3. 金融機関への相談から融資実行まで

一般的な流れは、

・金融機関との相談
・書類の提出
・担当者との面談
・審査
・融資実行

となり、通常は1〜2ヶ月程度を見込むのが一般的です。

目的別に選ぶ農業融資

目的別農業融資

融資は目的に応じて最適な制度が異なります。

設備投資(ハウス・農機など)

・公庫の長期融資が向いている
・自治体の利子補給との併用で負担を抑えられる

運転資金

・苗、肥料、農薬など日常的な経費
・民間金融機関の短期融資が使われることが多い

新規就農者向け融資

・公庫の就農支援資金
・自治体の支援制度
・農業次世代人材投資資金との併用の可能性

まとめ

農業融資は、新規就農者だけでなく、すでに農業を行っている人にとっても、経営を支える非常に重要な資金源です。制度は複雑に感じられますが、自分の目的や状況に合った融資を選び、しっかりと事業計画を準備すれば、スムーズな申請につながります。特に事業計画書は審査の中心となるため、丁寧に作り込むことが成功の鍵です。

迷った場合は、日本政策金融公庫や自治体の農業相談窓口などに相談することで、より適切なアドバイスを受けられます。農業融資を上手に活用し、自分の描く農業経営を形にしていきましょう。

はい、新規就農者でも農業融資を受けることは可能です。日本政策金融公庫には、新規就農者向けの融資制度が用意されており、農業経験が浅い場合でも、研修実績や具体的な事業計画があれば審査対象になります。自治体の就農支援制度と併用できるケースもあるため、早めに相談することが重要です。

目的によって優先順位は変わります。すぐに資金が必要な場合や、確実に資金を確保したい場合は融資が適しています。一方で、設備投資などで条件が合う場合は、補助金や助成金を活用することで負担を軽減できます。実際には、融資と補助金を併用するケースが多く見られます。

はい、農業機械の購入目的だけでも融資は利用できます。トラクターやコンバイン、管理機などの高額な機械は、農業融資の代表的な使途です。見積書を用意し、導入によって作業効率や収益性が向上することを説明できれば、審査上も評価されやすくなります。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
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