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農業バイトはやめとけ?きついと言われる理由と体験談から見える真実とは

農業バイトが「やめとけ」と言われる6つの理由

農業バイトは、「自然に囲まれて健康的に働けそう」「住み込みでお金が貯められる」といったイメージから、一度は挑戦してみたいと考える人が多い仕事です。

しかし、実際に働いた人の声を見てみると、「想像と全然違った」「二度とやらない」といった厳しい意見も少なくありません。SNSや口コミでよく見かける「やめとけ」という言葉の裏には、実際に体験したからこそ分かるリアルな理由があるのです。

ここでは、農業バイトが「やめとけ」と言われる6つの理由について、それぞれ詳しく解説します。自分に向いているかどうかを見極めるためにも、事前に知っておくべきポイントを押さえておきましょう。

1.肉体労働がハードすぎる

肉体労働

農業バイト最大の壁は「体力」です。重たい収穫物を運ぶ、長時間しゃがむ、真夏や真冬の屋外作業など、肉体的な負担がとても大きいです。体力に自信がないと、初日でギブアップしてしまう人も…。

農業バイトで最も多くの人が「やめとけ」と感じる理由が、肉体的なきつさです。

一見すると「野菜を収穫するだけ」「軽作業っぽい」と思われがちですが、実際の現場はかなり過酷。たとえば、以下のような作業があります。

・重たいかごやコンテナを何十回も持ち運ぶ
・真夏の直射日光の中で長時間の収穫作業
・しゃがみ姿勢のまま何時間も作業
・手や指を酷使する繊細な選別・袋詰め

とくに夏場は熱中症脱水症状になる人も多く、休憩が少ない環境ではかなりの体力が必要です。

冬場も油断はできません。霜の降りた畑での収穫や、寒風の中での選果作業は、手足の感覚がなくなるほど冷えることも。暖房がない現場も多く、体調を崩す人もいます。

普段からの運動習慣がない人にとっては厳しいアルバイトになるでしょう。

2.労働時間が長く、不規則な勤務が多い

農業バイトが「やめとけ」と言われるもう一つの理由が、労働時間の長さと勤務スケジュールの不安定さです。

朝は早朝スタート、夜はヘトヘト

多くの農業バイトは、朝5〜6時に作業開始というスケジュールが一般的です。夏場は特に日が昇る前から動き始め、午前中が最も作業量の多い時間帯になります。

それに対して、終了時刻は天候や作業進捗に左右されることが多く、予定より延びることも日常茶飯事です。収穫物の量が多かったり、急な雨が降った後などは、残業もあり得ます。

天候次第でスケジュールが変わる

農業は自然相手の仕事。そのため、雨が降ったら作業中断、晴れたらフル稼働など、非常に不規則です。

天気によっては前日夜に突然「明日休みになった」「明日5時集合ね」と連絡が入るケースもあり、生活リズムが崩れがちになります。

繁忙期は休みがほぼないことも

特に収穫シーズン(例:夏のトマト・秋の稲刈りなど)は、連日フル稼働が続く場合もあり、休みが週1日以下になることも珍しくありません。

3.給与が低く割に合わないと感じる

最低賃金

時給は最低賃金に近いことが多く、仕事内容に対して「割に合わない」と感じる人が多いようです。地方での住み込みタイプは生活費が抑えられる反面、自由度が低くなる場合もあります。

農業バイトが「やめとけ」と言われる大きな理由の一つが、給与の安さです。

平均時給はかなり低め

農業バイトの時給は、地域によって異なるものの、最低賃金〜時給1,000円前後が一般的です。特に地方や住み込み型のバイトでは、以下のような条件が多く見られます。

時給900〜1,100円程度
交通費支給なし、もしくは一部支給
休憩時間も給与が発生しない
・天候不良時は無給で中止

つまり、体力的にきつい割には収入が少ないという声がとても多いのです。

住み込み=お得とは限らない

「寮費・食費無料」などの住み込みバイトも一見お得に見えますが、実際には以下のような制約があります。


・賃金が抑えられている代わりに、生活の自由が制限される
・門限・共同生活によるストレス
・Wi-Fi・冷暖房・風呂などが整っていないことも

たとえば「月15万円稼げる」と書かれていても、労働時間が月250時間超というケースもあり、時給換算すると600円台ということも…。

4.孤独感や人間関係のストレスがある

農家の方との距離が近い反面、家族経営が多く「外から来た人」に対して距離を置かれることも。特に地方や寮生活では、同世代の人が少なく、孤独を感じやすいという声もあります。

農業バイトでは、人間関係のストレス孤独感が意外と大きな問題になることがあります。特に、地方での住み込み型のバイトでは、環境に慣れずメンタル的にきつくなるケースが多く見られます。

地方・寮生活=孤立しやすい?

農業バイトの多くは地方で行われ、周囲に遊び場や友人がいない「閉鎖的な環境」での生活が中心です。

・同年代がほとんどいない
・Wi-Fi環境が不十分でSNSや通話がしづらい
・寮に門限がある/自由に外出できない
・周辺にコンビニ・スーパーが少ない

その結果、誰とも話さず1日が終わる日もあるという声も少なくありません。

家族経営の現場で“よそ者扱い”されることも

農家の多くは家族単位で運営されており、閉じたコミュニティの中で働くことになります。そのため…

・「外部の人」に対して壁がある
・注意の仕方がキツい・ぶっきらぼう
・雰囲気が合わないと精神的に孤立する

というケースもあります。

他のバイトに比べて“人との関わり”が少ない

飲食店や接客業のように、スタッフ間での会話やお客様とのやり取りがある仕事と違い、農業バイトはコミュニケーションが最小限で済んでしまうことが多いです。

孤独が平気な人には向いていますが、人と話すことで気分転換するタイプの人にとってはかなりつらい環境かもしれません。

5.単純作業の繰り返しで飽きる

単純作業

「ひたすらキュウリを仕分け」「ずっと同じ姿勢でイチゴの手入れ」など、地道な作業が続きます。変化が少ないため、飽きやすく感じる人も少なくありません。

農業バイトは、その仕事内容の大半がシンプルかつ同じ作業の繰り返しです。これが「飽きる」「つまらない」と感じる大きな原因のひとつになっています。

具体的な作業内容は?

農業バイトでは、次のような作業が中心となります。

・野菜や果物の収穫・ピッキング
・サイズごとの仕分け
・商品への袋詰め・箱詰め
・ハウス内の草取り・苗の管理

これらを何時間も、何日も、繰り返すのが基本。たとえば「1日中キュウリを袋に詰める」「5時間ひたすらイチゴを摘み取る」など、単調さが続きます。

変化が少ない=時間が長く感じる

仕事内容にバリエーションが少ないため、時間が経つのが遅く感じる人も多いです。特に体力も使いながら変化のない作業を続けると、**「終わりが見えない感覚」**に陥りやすくなります。

単純作業が苦手な人にはキツい

「頭を使ったり、人と話す仕事の方が好き」「いろんな仕事を経験したい」そんな人にとって、農業バイトの単調さは強いストレスになります。

特に以下のようなタイプの人は要注意です

・変化がないとすぐ飽きてしまう
・作業に意味を見出せないとやる気が出ない
・同じ姿勢・作業をずっと続けるのが苦手

単純作業に向いているのはこんな人

逆に、農業バイトは以下のようなタイプには向いています。

・無心で作業をこなすのが得意な人
・「黙って集中するのが落ち着く」という人
・作業の正確さや丁寧さに自信がある人

6.安全面の不安やケガのリスクがある

農機具や鋭利な器具を扱う場面では、慣れていないとケガのリスクも。熱中症や虫刺され、腰痛などの健康トラブルにも注意が必要です。

農業バイトは一見「のどかで安全そう」と思われがちですが、実はケガや事故のリスクも意外と多い仕事です。慣れていない人ほど、注意が必要です。

よくあるケガ・事故の例

中腰作業による腰痛・ぎっくり腰
鎌や包丁による手の切り傷
農薬取り扱い時の皮膚トラブルや吸入
熱中症や脱水症状(特に夏場)
ハウス内での転倒、段差による足の捻挫
機械(コンベア・草刈機など)との接触事故

これらは「ちょっと不注意だった」で済まないケースもあり、長時間作業+疲労の蓄積が原因でミスが起きやすくなります。

熱中症リスクは特に深刻

夏場のビニールハウス内は、外気よりもさらに気温が高くなり、40度を超えることもあります。
作業中に水分補給や休憩が十分でないと、めまい・吐き気・意識低下を引き起こす危険性も。

安全対策が整っていない現場もある

中小規模の農家では、労働環境の整備が不十分なことも多く、以下のような注意点があります:

・保護具(手袋・長靴・マスク)の貸与がない
・安全教育がなく、いきなり作業を任される
・休憩時間が曖昧で、無理に続けさせられる雰囲気

こうした現場では、未経験者がトラブルに巻き込まれるリスクも高くなります。

ケガを防ぐための対策

・作業前にしっかりストレッチと水分補給
・自前で滑りにくい長靴・グローブ・帽子・タオルを用意
・「この作業初めてです」と必ず伝えて無理にやらない
・安全面が不安な現場は、途中で辞退してもOK

農業バイトは、「自然の中でのびのび働けそう」というイメージと裏腹に、想像以上に体と神経を使う仕事です。事故を未然に防ぐためにも、準備と注意を怠らないことが大切です。

実際に農業バイトを経験した人のリアルな声

実際に農業バイトを経験した人のリアルな声

「想像以上にキツかった」というネガティブな体験談

「炎天下で5時間しゃがみ作業…1日で辞めたくなった」
「人間関係がドライで居づらかった」
こうした声は、SNSやレビューサイトでもよく見られます。

「自然に癒された」「働いてよかった」というポジティブな声

一方で、「自然に囲まれて働けてリフレッシュできた」「野菜の知識が身について楽しかった」など、やりがいを感じた人もいます。中には毎年リピートする人も。

SNSや口コミでよく見かける感想とは?

X(旧Twitter)やnoteなどでは、「過酷だけど一度は経験してよかった」という中立的な声も多く見られます。結局は「自分に合っているか」が重要です。

きついだけではない!農業バイトで得られる4つのメリット

「農業バイト=きつい、やめとけ」といったイメージが強いですが、実はそれだけではありません。
実際に経験した人の中には、「やって良かった」「他のバイトにはない充実感がある」と語る人も多くいます。

ここでは、農業バイトを通じて得られる4つのメリットを紹介します。マイナス面だけで判断するのではなく、プラスの面もぜひ知っておきましょう。

1.自然の中でリフレッシュできる

都会の喧騒から離れ、自然に囲まれた環境で働けるのは農業バイトならではの魅力です。新鮮な空気や景色に癒され、ストレスが軽減されたという声も多く、心身のデトックス効果が期待できます。

2.規則正しい生活リズムが身につく

早朝スタート・日没終了という農業バイトのスケジュールは、早寝早起きの習慣づけにぴったり。特に生活が乱れがちな学生やフリーターにとっては、健康的な生活リズムを取り戻す良い機会になります。

3.体力・筋力が自然とつく

毎日の作業はハードですが、その分体が鍛えられるのも事実。スポーツジムに行かなくても、筋トレのように全身を使う作業が続くので、自然と体力や持久力がついていきます。

4.野菜や農業の知識が身につく

農作業を通して、野菜や果物の育ち方、旬の時期、農薬の知識など、普段の生活では得られない「暮らしに役立つ知識」が手に入ります。食への意識が変わったという声も多く、将来の自炊や食育にも役立ちます。

農業バイトに向いている人・向いていない人の特徴

向いている人の特徴

農業バイトに向いているのは、まずスポーツ経験があり、体力に自信がある人です。毎日の作業は肉体的にハードなため、基礎体力がある人ほどストレスなくこなせる傾向があります。

また、自然が好きで、野外での作業に抵抗がない人にも適しています。天候に左右される環境で働くため、「暑さや寒さにある程度耐えられる」「泥や虫が平気」といった感覚も大切です。

さらに、作業の多くは同じ作業の繰り返しになるため、ルーティンワークを黙々と続けられる集中力も求められます。

向いていない人の特徴

一方で、農業バイトに向いていない人の特徴もあります。まず、普段から運動不足で体力に不安がある人は、長時間の肉体労働に耐えるのが難しく、すぐに疲れてしまう可能性があります。

また、エアコンの効いた室内環境に慣れている人や、暑さ・寒さに敏感な人にとっては、屋外での作業はかなりのストレスになります。自然の中での仕事にロマンを感じていても、実際には厳しい現実にギャップを感じるケースも。

さらに、農業バイトは基本的に単純作業の繰り返しが多いため、飽きやすい人や、変化のある仕事を好む人には不向きです。
人と話すことが好きで、接客やチームワークを重視するタイプの人にとっては、人との関わりが少ない環境に物足りなさを感じるかもしれません。

そして、都会暮らしに慣れていて、地方生活や寮生活に不安がある人も注意が必要です。生活インフラや娯楽が少ない環境に適応できないと、メンタル的にきつくなることもあります。

後悔しないために確認すべきポイント

仕事内容と勤務時間を事前にチェック

募集内容に「収穫補助」や「仕分け」と書いてあっても、実際はそれ以上に重労働な場合も。勤務時間、休憩の有無、天候による変動など、細かく確認しましょう。

寮生活や食事の条件も見逃さない

食事付きかどうか、Wi-Fiや洗濯機の有無、周辺環境(コンビニ・ATMなど)も大事なポイントです。特に長期バイトでは生活の快適さがストレス軽減につながります。

試しに短期・単発から始めるのもアリ

いきなり1ヶ月以上働くのではなく、まずは3日〜1週間程度の短期バイトで様子を見るのがおすすめです。合わなければ辞めやすく、リスクも低く済みます。

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まとめ.「やめとけ」だけで判断せず、自分に合うかを見極めよう

農業バイトには確かに大変な面がありますが、それ以上に学びや気づきが得られるケースも多く、合う人にとってはかけがえのない体験になります。

「やめとけ」という声は、その過酷さを警告する意味では重要。でも、実際に経験してみないと分からないことも多いのです。

まずは短期から始めて、自分に合うかどうかを見極めてみてはいかがでしょうか?

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はい、ほとんどの農業バイトは未経験OKです。作業内容は「収穫」「仕分け」「袋詰め」などのシンプルな作業が多く、特別なスキルは必要ありません。ただし、現場によっては慣れるまで体力的にきついと感じることもあるので、短期バイトから始めてみるのがおすすめです。

地域や雇用形態によって異なりますが、時給900〜1,100円程度が一般的です。住み込み型の場合、寮費や食費が無料な代わりに賃金はやや低めに設定されることが多いです。月収ベースでは10万〜15万円前後が目安で、「がっつり稼ぐ」というよりは「生活費を抑えて働く」スタイルになります。

はい、女性の参加者も多く活躍しています。作業内容によっては力仕事を避けられるポジションもあり、イチゴやブルーベリーなどの農園では、女性バイトが多数という現場もあります。ただし、力仕事や屋外での作業が多い場所では体力的にきつい場合もあるため、事前に仕事内容をしっかり確認することが大切です。

農業バイトでは、事前に「どんな作業をするのか」「寮や設備の環境はどうか」「シフトは固定か変動か」など、具体的な条件を確認することが非常に大切です。また、次のような質問をこちらからするのもおすすめです・1日あたりの労働時間は?・雨の日はどうなりますか?・主に働いている人はどんな層ですか?・途中で辞める場合のルールは?応募時点で疑問点をクリアにしておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。

可能性はゼロではありません。中には「農業に興味を持ち、研修生として本格的に就農した」「働いた農家に声をかけてもらい、正社員になった」というケースもあります。ただし、バイトからの就職ルートは珍しく、本人のやる気と行動力次第というのが現実です。もし農業を本格的に仕事にしたいと考えているなら、「研修制度がある農家」や「地域おこし協力隊」などのルートも視野に入れるのがおすすめです。

雇用形態によりますが、労災保険が適用される場合が多いです。ただし、小規模農家では制度が整っていないこともあるため、応募前に確認しておくのが安心です。また、ケガを防ぐためにも、「初めての作業は必ず指示を仰ぐ」「無理しない」ことが重要です。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
  • 農業求人情報サイト「農業ジョブ」を15年以上運営してきた、農業に精通したスタッフが運営!

    日本の農業・林業・漁業を盛り上げるべくさまざまな視点から情報を発信中!

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