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脱サラ農業がなぜ人気? 成功するには?

脱サラ農業が人気!
成功に必要な3つのポイント

農業就業人口の減少や高齢化が問題となっている一方で、「脱サラして農業を始めたい」という人が増えていて、近年は20~30代の若い世代にも人気となっています。
脱サラして農業を始める方法には、農業法人に就職する方法と、独立して経営者となって農業を営む方法があります。「脱サラ農業」という言葉をよく耳にしますが、脱サラして新規就農すること(独立して農業を営むこと)を指していることが多いように感じます。ここでも、脱サラ新規就農について扱っていきます。

助成金制度が充実!サポートが受けられる

政府によって、次世代を担う農業者の育成・確保に向けたさまざまな取り組みが実施されています。経営が安定するまでの金銭的サポートや技術の習得、経営力の向上など農業で自立するためのサポートが受けられるため、何もないところからの独立とは大きく違っています。独立就農のハードルが下がったとも言えるかもしれません。

政府が行う支援の中でも、特に「農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)」という助成金制度があることが、脱サラ農業を目指す人が増えている大きな理由でしょう。
もちろん助成金以外にも、全国新規就農相談センターが就農に関する相談窓口を開設しているなど、さまざまなサポートが受けられます。

農業次世代人材投資資金

就農に向けた農業技術や経営ノウハウの習得に専念するための「準備型」、独立就農後に経営が安定するまでのサポートが受けられる「経営開始型」の2種類があります。
独立就農に向けた準備期間、独立就農後の収入が不安定な時期の経済的な不安をある程度解消でき、独立就農への第一歩を踏み出すきっかけになっているケースも少なくありません。

準備型種類経営開始型
就農に向けて、農業の技術や
経営ノウハウを学びたい人
対象独立就農したが、経営が安定せず
サポートが必要な人
(就農予定時の年齢が)原則45歳未満年齢(独立・自営就農時の年齢が)原則45歳未満
最長2年給付期間最長5年
150万円/年
※研修後の就農が条件であり、研修後1年以内に
就農しない場合は、全額の返還が必要です。
給付金額150万円/年
※前年の所得に応じて給付金額が変動します。

平成29年度 農業次世代人材投資資金 交付実績

脱サラ農業を成功させる3つのポイント

サラリーマンとして働いていれば安定した収入が得られますが、独立して農業を始めた場合は違ってきます。収入が不安定になったり、思うように収入を増やせなかったりする場合もあるでしょう。もちろん、これは農業に限らず個人事業主ならばどの業種であっても同じことが言えます。
脱サラ農業で成功するためには、どのようなことが必要なのでしょうか。

意思

独立して農業を始めたい人には、農業にビジネスチャンスを見出し、「農業で稼ぎたい」という強い気持ちを持っている人が多いです。
脱サラ農業を目指すきっかけが「会社員がイヤになった」「田舎暮らしにあこがれていた」といった理由であるならば、自分が本当に農業で生きていく覚悟があるのか、という点をもう一度考えてみる必要があるかもしれません。

農業で成功するためには、努力だけでなく、経営手腕が必要であり、農業への理想や憧れで成功するものではありません。
また、農業は天候トラブルをはじめさまざまなアクシデントが発生することも考えられ、逆境を乗り越える粘り強さも必要になってくるでしょう。

研修

独立して農業で成功するためには、農業の技術だけでなく、経営の方法や収入を得るためのノウハウなど、幅広く学ぶことが必要です。もちろん研修を受けることなく成功する人もいれば、研修を受けても失敗する人もいるでしょう。しかし農業を経験して、農業に必要な心構えやジブンがやりたい農業のスタイルを見出すことなど、多くのメリットが得られるでしょう。

そのため、研修先の選定がとても大切になると言えます。「どんな作物を育てたいのか」によって地域は限定されてきますが、地域によって環境も違えば、独自の決まり事があったり人付き合いも違ってくるでしょう。研修先やその地域の選定も大切です。
各都道府県や市町村の相談窓口のほか、全国には新規就農希望者を全面的にバックアップしてくれる事業体もあります。上手に活用することが大切でしょう。

コミュニケーション能力

農業に対して、「体力が必要」「黙々と作業を行えなければいけない」といった印象をお持ちの人も少なくないでしょう。しかし、脱サラ農業にはコミュニケーション能力が大変重要です。農村での周囲の農家との関わりもありますし、農産物を売り込む必要が出てきます。会社での組織的なつながりとは異なる、人付き合いが大切になってくるでしょう。

農村の人たちと交流を持ち人脈を広げることが、情報収集や販路拡大などさまざまなチャンスにつながっていくでしょう。
また、脱サラ農業で困った場合に相談に乗ってもらい、助けてくれる人が周囲にいることで乗り切れる場合もあります。

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脱サラ農業でチャンスをつかむために

脱サラして農業を始めるために「とりあえず飛び込んでみる」という方法もあるかもしれません。しかし農業界について知り、きちんと準備したうえで着実に進めていくことが必要です。
脱サラして農業を始めることは簡単なことではありません。始めることができても、農業で安定した収入を得ていくことはもっと大変です。理想だけでない本当の農業を知って、自分の具体的なビジョンやプランを策定しておくことが大切です。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
  • 農業求人情報サイト「農業ジョブ」編集スタッフ。
    仕事の魅力やそこで働く方たちを日々取材しています。

    日本の農業・林業・漁業を盛り上げるべくさまざまな視点から情報を発信中!
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