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畑作

畑作とは

概要(業種の基本情報)

畑で農作物を栽培することを畑作と呼びます。ここでは比較的広大な農地で栽培される穀類、豆類、イモ類について紹介します。
畑作では栽培する作物に合わせて、土壌養分や畑の形状などを適切に調整します。また、連作障害(同じ作物を作り続けることで起こる生育不良) を避けるために、一定期間に数種類の作物を決まった順序で栽培する「輪作」が実施されることもあります。輪作の他にも間作(異なる作物を一定期間、同時栽培すること)や混作(異なる作物を同一期間に同時栽培すること)といった土地利用技術も確立されており、長期的な視点で畑と上手に付き合っていく必要があります。
畑作に関わる作業は農業機械の普及により効率化が進んでおり、ダイナミックな農業を行うことができます。

生産物例

穀類は麦類(コムギ、オオムギなど)に加え、トウモロコシやソバなどの雑穀も含まれます。豆類はアズキやダイズ、イモ類はジャガイモやサツマイモが代表的な作物です。これらの作物は素材としても加工品としても流通しており、私達が普段食べる食品の中にも穀類、豆類、イモ類の加工品を多く見ることができます。加工品として提供されるものは収穫後に食品メーカーに卸されるケースが多くなります。

畑作の年間スケジュール(例)大豆の場合
6月 土づくり・整地
7月 種まき
8月 中耕・培土
9月 害虫防除
11月 収穫

小麦の場合
10月~11月 土づくり・整地
11月~12月 種まき
12月~2月 踏圧(麦踏み)
2月 追肥
6月 収穫

ジャガイモ(春作)の場合
2~3月 種まき
3~5月 追肥
6~7月 収穫

ジャガイモ(秋作)の場合
8~9月 種まき
10月 追肥
11~3月 収穫

畑作の1日の仕事の流れ(例)

栽培する作物にもよりますが、基本的には畑での作業が主になりますので、季節に応じて、日が出ている時間帯に作業を行います。

07:00~08:00 起床・準備
08:00~12:00 ほ場管理・収穫
12:00~13:00 休憩
13:00~18:00 ほ場管理・収穫
18:00~19:00 同僚と夕食
19:00~23:00 自由時間・就寝

畑作にはこんな仕事がある

仕事の種類

畑の整備

栽培する作物に適した土壌となるように畑の整備を行います。畑を耕し、肥料や石灰を撒いて養分やpHの調整を行い、水はけを調整するために畝(うね)を整えたりします。

麦踏み(麦類)

麦類の栽培で特徴的な作業が「麦踏み」です。冬期に霜柱等で小麦が浮き上がってしまうのを防ぐために、根が抜けないようにストレスをかけます。昔は人が一列に並んで行うなど、人力で行っていましたが、現在では機械化が進み、効率化がなされています。

収穫

収穫作業は機械化されており、「コンバイン」や「ハーベスター」などの、収穫用の農業機械を用いて行います。収穫後の作業負荷まで軽減する機能を実装しているものも多く、例えばジャガイモを収穫する「ポテトハーベスター」は土や葉を分離したり、サイズによる選定まで行うことができます。

畑作の仕事のやりがい・働く魅力

土とじっくり向き合うことができる

作物は時期が来ると収穫されますが、土はその場に残ります。継続して安定した収穫を得るためには、長期的な視点で土の品質を保つことが重要です。様々な作物を育てる中で「土」と向き合うことは、畑作を行う上で非常に重要な仕事であると同時に、大きな醍醐味です。

大自然の中での農業

畑作は広大な農地で作業することが多く、大自然の中で農業を行うことができます。また規模も大きくなるため、栽培技術以外にも農業機械の操作方法や輪作などの農業技術をしっかり身につけることができます。

畑作のQ&A

どんな人が向いていますか
栽培技術や農業技術を着実に身につけたい方や、それらをもとにキャリアアップや独立就農を考えている方におススメです。
どんなキャリアが積めますか?
概要で紹介した「輪作」は土壌の栄養バランスを整えるため、数年スパンのサイクルになることもあります。栽培体系を理解するには時間もかかりますが、地道にステップアップすることで、農場全体を管理する役職へ就くことも可能になります。
長期休暇はとれますか?
栽培している作物にもよりますが、連作障害を避けるために意図的に休耕期間を設ける場合もあり、長期休暇をとれる農場もあるようです。
体力面が心配。女性でもできますか?
畑作の作業は機械化が進んでいますので、女性の方でも心配ありません。
未経験でも働けますか?
未経験からのスタートでも問題ありません。農場によって栽培する作物や畑の管理手法も異なりますので、どのような知識を身につけたいかを考えて就農先を選定するとよいでしょう。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
  • 農業求人情報サイト「農業ジョブ」編集スタッフ。
    仕事の魅力やそこで働く方たちを日々取材しています。

    日本の農業・林業・漁業を盛り上げるべくさまざまな視点から情報を発信中!
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