野菜、畜産問わず農業経験者を募集/滝川市が誇る羊文化を後世へ残していく仕事/品種、飼料、安全安心にこだわり生産
【私たちの事業紹介】
北海道を代表する企業、株式会社マツオは1956年(昭和31年)に北海道滝川市に誕生しました。創業以来、ジンギスカンひとすじに味を追求。北海道を代表する食文化に育て上げました。そのマツオが2016年に開設したのが松尾めん羊牧場です。
地元滝川市では100年以上に渡り羊が生産され続けてきましたが、化学繊維の普及や安い輸入品が入ってきたことにより、生産農家が減少。羊文化がこのままでは消滅してしまうという危機的状態に瀕しています。私たちは、地元滝川市が誇る羊文化を後世へと残していくため、牧場を立ち上げたのです。飼料や管理にこだわり、飼養頭数約200頭の牧場に成長してきました。現在、繁殖から肥育まで一貫して行っています。
【羊牧場ならではのやりがい】
国産の羊肉は国内流通1%未満。また、カルニチンや鉄分などの健康効果が期待できる栄養素が多く、チルドや冷凍の技術が向上したことでおいしさに気付く人が増えてきたことなどにより、羊肉人気が高まっている状況。第4の食肉として今後伸びる可能性があり、その生産に携わることができる点がやりがいです。
牧場には獣医さんが来ていただくこともありますが、羊たちの体調管理・ケアは自分たちで対応することが多いため、ゼロから技術や知識を身に付けることができる点も大きな魅力です(毛刈りの技術も!)。
【採用担当者からのメッセージ】
松尾めん羊牧場は開業してから約5年。現在の牧場長が試行錯誤しながら作り上げてきました。失敗をしながら、自分の考えや想いを形にしていくことができる牧場です。たくさんチャレンジできる方。そして楽しめる方。そんな方と一緒にお仕事できればと考えております。
羊飼いとして、羊の魅力をより多くの人々に発信していきませんか?
たくさんのご応募、お待ちしています!
【3つのこだわり】
▼品種
マツオが創業した1956年に初めて日本に輸入されたサフォーク種。典型的な肉用タイプと認められており、ラム肉に最も適した品種です。当牧場では、サフォーク種にこだわって生産しています。
▼飼料
エサは乾草の他、米どころ空知の滝川産米や小麦などの穀物を主な飼料にしています。仔羊には青草ではなく、乾草とこの自家配合飼料で肥育。柔らかく臭みを感じない「滝川ブランド」のラム肉生産を目指しています。
▼安全安心の追及
生産から販売まで見える「トレーサビリティ」を徹底して行っています。遺伝子検査も行い、病気に強い抵抗性を持った群を作っています。安全安心なラム肉を多くの方に食べていただくことが、松尾めん羊牧場の願いです。
【ベビーラッシュの前後】
ベビーラッシュはお正月明けから3月末まで続きます。仔羊たちもどんどん大きくなり、出産シーズン後~5月の放牧開始までが、最も羊舎内がぎゅうぎゅうになる時期です。産まれてすぐに立ち上がり、柵内を元気に飛び回る仔羊も。母羊たちがエサを食べている間は広いスペースが空くためか、仔羊たちが走り回り、大運動会が毎日開催されます。
中には重点的にミルクを与えなければいけない仔羊たちもいるため、目印になるようピンクのリボンを巻きます。この通称リボンちゃんたちに、スタッフが粉ミルクをお湯で溶かし与えています。
ベビーラッシュを終えると雪がとけた放牧地に肥料をまき、牧草が育った後には羊に駆虫薬を与え、毛刈りをして放牧をします。羊が外に出た後には、羊舎内の糞を出して掃除などを行います。羊たちを元気に育てるために、いずれも大切な作業です。
【仔羊誕生の瞬間】
出産シーズンになると、一日に何匹も仔羊が産まれる日が続きます。出産は命がけですので気が抜けませんが、無事に産まれ元気に育っていく仔羊を見ては頬を緩めています。仔羊に感じる愛情、命と向き合うことのかけがえのなさはこの仕事ならではです。
時には驚くようなエピソードにも!
一匹の仔羊を出産して8日後に双子の仔羊を出産、双子の仔羊を出産した23日後に末っ子仔羊を出産するなど、二度目の普通分娩(?)が数件立て続けて起きたことがあります。「みんなお腹に赤ちゃんを産み残したまま過ごしていたのか?」「こんなことは初めて」と牧場長も獣医さんも首を傾けた出来事です。また、6kgと6.1kgと羊にしてはジャイアントベビーな双子の仔羊を牧場スタッフが朝出勤する頃には既に産み終わっていたという「超・安産」な出来事もありました。
【羊ならではの魅力】
羊は小さい動物のため、飼育しやすいことが特徴です。また、当牧場の羊はとても人懐っこく、近くに行くと集まってきますよ。これはほかの畜産業で扱う牛や豚、鶏とは違う魅力です。
【こんな事業も!】
仔羊たちをラム肉として出荷した際に発生する副産物である北海道産の「羊皮」を国内で加工した純国産の天然ムートンも販売しています。ふるさと納税の返礼品にも選ばれています。毛刈りから選別まで自分たちで行っています。
【当牧場ならではの強み】
マツオは、65年以上続いている会社です。その販路を活かして、他社に卸さずグループ内ですべて完結できています。自分たちが生産した羊の価値を最大限活かして、お客様にお届けし、魅力もお伝えできること。これが大きな強みです。