▲top

清流の恵みと、自分に合った農業。未経験から自立を目指せる『よしかの農業』

「地方で農業を始めたいけれど、本当に生活していけるだろうか?」
移住しての就農を考えるとき、一番の不安は「仕事として成り立つか」ではないでしょうか。

全国どの地域を見ても「自然が豊か」という魅力は語られていますが、これから農業を始めたいあなたが知りたいのは、もっとリアルな「育てる環境」や「売る仕組み」のはずです。

島根県の最南端に位置する吉賀町(よしかちょう)は、まさに「農業をしっかりとした生業(なりわい)にしたい」と考える方にとって、確かな土壌とサポート体制が整っている町です。

全3回の連載を通じて、吉賀町で叶える移住就農の魅力に迫ります。第1回目となる今回は、吉賀町ならではの「農業環境のアドバンテージ」と、就農の鍵となる「代表的な5つの農産物」をご紹介します!

山間地なのに「開けていて作業しやすい」。吉賀町ならではの栽培環境

中山間地(ちゅうさんかんち)で農業と聞くと、「急な斜面での作業」「日当たりの悪さ」といったハードな環境を想像するかもしれません。しかし、吉賀町を訪れた人は皆、その開けた景色に驚きます。

清流・高津川の源流がもたらす「枯れない、冷涼な水」

清流・高津川の源流

吉賀町の最大の自慢は、国土交通省の水質調査で何度も日本一の水質と評価された「高津川」の源流があることです。

この源流エリアの強みは、一年を通じて水量が安定していること。下流のように水が急激に増減することがなく、水量が比較的安定しており、農業用水を確保しやすい環境です。

常に冷たく清らかな谷水が流れており、この「極上の水」がいつでも使える環境は、水質に敏感な作物を育てる上で大きな武器になります。

なだらかで日当たりの良い、フラットな農地

なだらかで日当たりの良い農地

中国山地の1,200メートル級の山々に囲まれていますが、地形はなだらか。町のメインストリートである国道沿いには、極端なカーブや見通しの悪い道が驚くほど少なく、その両側に平坦な農地が広がっています。

日当たりが非常に良く、日々の農作業やトラクターでの移動のストレスが少ないのも隠れた魅力です。「山陰と山陽のちょうど中間」という気候も相まって、農作業がしやすく、作物がすくすくと育つ良好な環境が整っています。

育てた作物をしっかり届けられる。消費地への近さと売り先がある安心感

どれほど美味しい作物を作っても、それを買ってくれる人がいなければ農業は続けられません。吉賀町は、中国自動車道のインターチェンジがあり、広島市まで約1時間半、九州圏まで約3時間という絶好のアクセスを誇ります。

この立地を生かし、吉賀町の農業には「充実した販路」が築かれています。農業を仕事にする上で、「売り先をどう開拓するか」は新規就農者にとって大きな壁になりますが、吉賀町には安定した出荷先が確保されており、安心して生産に取り組みやすい環境が整っています。

この販売面の土台がしっかりと整備されていることは、新しく農業に挑戦する方にとって非常に心強いポイントです。

吉賀町からのアクセスマップ

多彩な販路!吉賀町の農産物はこんな場所へ届いています

吉賀町で生産された作物は、近隣の道の駅から大都市の百貨店まで、幅広いルートで消費者の元へ届けられています。代表的な出荷先をご紹介します。

都市部の百貨店・大型商業施設

広島市の中心部にある「広島福屋百貨店」や、大型商業施設「広島LECT」など、大消費地である都市部にもしっかりと販路が確立されています。こだわって作った作物が、県外の多くのお客様に直接届くやりがいを感じられます。

広島福屋百貨店での販売の様子
スーパー キヌヤでの取り扱い

地域密着のスーパー・生活協同組合

益田市や町内に店舗を構える「スーパー キヌヤ(益田市本店、吉賀町七日市店など)」や、食の安全にこだわる「福岡グリーンコープ生協」など、日々の食卓を支えるスーパーや生協にも出荷しています。安定した需要があり、定期的な出荷が見込める強い味方です。

吉賀町のファンが集うアンテナショップ・道の駅

廿日市市にある「吉賀町アンテナショップかきのきむら」をはじめ、町内の「道の駅かきのきむら」や「道の駅むいかいち温泉ゆ・ら・ら(産直物産館やくろ)」といった直売所でも販売されています。吉賀町の農産物や特産品を求める方に、地域の魅力を直接届けられる大切な場所です。

アンテナショップや道の駅での販売

あなたに合ったスタイルが見つかる。吉賀町を代表する「5つの農産物」

吉賀町には、あなたの目指す農業のスタイルに合わせて選べる、5つの代表的な品目があります。

① 有機野菜:多品目少量からでもスタートできる、独自の集出荷システム

吉賀町の有機野菜

【特徴】
旧柿木村地区(※)を中心に、40年以上前から地域ぐるみで有機農業に取り組んできた歴史があります。農家同士の横のつながりが非常に強いのが特徴です。
(※吉賀町は、2005年に旧六日市町と旧柿木村が合併して誕生した町です。)

新規就農者から長年有機農業に取り組んでおられる生産者まで参加できる「有機の学校」「有機農業塾」などの講習があり、技術の習得が可能です。

【生産の魅力】
この歴史が生んだ最大の強みは「共同集出荷」の仕組みです。通常、新規就農者が多品目を少しずつ作っても、出荷のロット(量)が足りずに市場に相手にされないケースが多々あります。

しかし吉賀町では、複数の農家が少しずつ持ち寄ることで立派な出荷量にする仕組みが確立されています。そのため、未経験から自分の手の届く規模でスタートしても、しっかりと出荷し、収入につなげやすい環境が根付いています。

② わさび:全国シェアを誇る、圧倒的な買い手市場

吉賀町のわさび

【特徴】
「西の島根、東の静岡」と称されるほど、吉賀町は谷わさびの産地として古くから知られてきました。現在では畑ワサビの生産も盛んで、町内に国内有数のわさびメーカーの加工工場が立地しています。

【生産の魅力】
工場で加工されたわさびは、全国展開する大手の飲食チェーンや大型スーパーへ供給されています。国産わさびの需要は高く、加工業者からも生産拡大が期待されています。

安定した出荷先が確保されているため、販売面でも安心して栽培に取り組めることが吉賀町のわさび栽培の大きな魅力です。実際に、わさび栽培を希望して移住・就農する方も毎年見られます。

③ ミニトマト:わさび栽培との組み合わせも◎。収入を安定させる強い味方

吉賀町のミニトマト

【特徴】
吉賀町ではハウスを使った施設栽培の主役として、ミニトマトの生産も盛んです。もともとは、特産品であるわさびを育て終わった後の「空いた期間を有効活用しよう」という工夫から始まりました。

【生産の魅力】
特徴的なのは、「わさび×ミニトマト」という組み合わせで栽培する農家さんが多いこと。わさびは10月頃に定植し、翌年6月頃までに収穫を終えます。その後、夏から秋にかけてミニトマトの栽培を行います。

作業の忙しい時期がうまくズレるため、ご夫婦など限られた人数でも季節に応じて効率よく栽培することで、年間を通し安定した収入を得ることができます。中には、同じハウスを活用して「わさび→ミニトマト」の栽培を行っている生産者もいます。

④ 花(花き):手厚いサポートで、高品質な花を咲かせる

吉賀町の花き栽培

【特徴】
地域の特色ある品目として取り組まれているのが、アジサイやシクラメンなどの花の栽培です。島根県が独自に開発した高級アジサイ「万華鏡」などの品種も扱えます。

【生産の魅力】
島根県は東西に長く、吉賀町のある「西部」と、花の大きな市場を持つ「東部(出雲や松江など)」では距離があり、本来なら農家同士の繋がりが持ちにくい環境です。

しかし、県が主導する「あじさい研究会」という組織があるおかげで、東部の大きな市場や産地としっかり連携をとることができます。未経験者への栽培指導などのサポート体制も強固なため、安心して挑戦できる品目です。

⑤ 米(水稲):食味の高さと、複合経営のベースとしての安定感

吉賀町の米

【特徴】
清流高津川の源流の水と、山間部ならではの寒暖差で育つ吉賀町のお米は、かつて津和野藩主への「献上米」とされていたほど非常に美味しく、高く評価されています。

【生産の魅力】
その食味(おいしさ)の高さは折り紙付きで、古くから地域で大切に育てられてきた、吉賀町の農業の歴史を象徴する品目です。

理想の規模で自立する。吉賀町で叶える「等身大の専業農業」

吉賀町の風景

吉賀町で新しく農業を始める方の多くは、数十人を雇うような大がかりな農園ではなく、ご夫婦など「自分たちの目と手が届く範囲の広さ(多くが1ヘクタール以下)」で農業を営んでいます。

吉賀町には、未経験からでも安心して挑戦できる研修制度や、栽培技術を学べる環境、販路を支える仕組みがあります。規模を追い求めるのではなく、自分らしい農業を続けながら暮らしていく。そんな「等身大の専業農業」が実現できる町です。

あなたが思い描く「農業での働き方・生き方」を、吉賀町で一緒に見つけてみませんか?

次回(第2回)のテーマは……
「吉賀町の農家さんのリアルな1日に密着! 家族で無理なく回す、その具体的なスケジュールと暮らしぶりに迫ります」

島根県吉賀町の農業求人をさがす

この記事をシェアする
こちらもオススメ