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林業の年収はどれくらい?給与の仕組みと求人から見る待遇、年収を上げる方法

平均年収と給与の仕組みから、実際の求人の待遇、年収を上げる方法まで

森の中で木を育て、伐り出し、次の世代へ森をつなぐ林業。興味はあっても、真っ先に気になるのは「年収はどれくらい?」「それで暮らしていける?」という点かもしれません。

この記事では、林野庁の統計で見た平均年収と給与の仕組み、農業ジョブに掲載中の求人の給与・待遇、そして年収を上げる方法を順に紹介します。

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林業の平均年収は約361万円

林野庁の「令和7年度 森林・林業白書」によると、「緑の雇用」事業に取り組む事業体などへの調査で、林業従事者の全世代平均の年間平均給与は361万円(2022年)。2017年の343万円から5%上がっています。とはいえ、全産業平均の458万円とは100万円ほどの差。開きが大きいのは30代から50代です。

林業従事者は約4.4万人(2020年)で、平均年齢は1995年の56.2歳をピークに下がり、2020年には52.1歳まで若返りました。白書は、担い手を確保するうえで所得の向上が欠かせないとしています。なお、働き先は森林組合や民間の林業会社などさまざま。給与の仕組みも職場ごとに違います。

出典:林野庁「令和7年度 森林・林業白書」

林業の給与は「日給制」などが多い

林業の給与でまず押さえたいのが、支払いの仕組み。白書で紹介されている森林組合統計によると、林業に従事する雇用労働者の賃金のうち、月給制は34%(2023年度)です。少しずつ増えてはいるものの、働いた日数に応じて支払われる日給制など、月給制以外が多数を占めています。

日給制だと、雨や雪で作業できない日が続いた月は収入が減ります。一方で、森林組合の雇用労働者のうち、年間210日以上働く人の割合は68%(2023年度)まで上昇。一年を通して安定して働ける職場は増えつつあります。求人では、日給制か月給制か、日給制なら月に何日働く想定なのかを見ておきましょう。

日給制なら、年収の目安はこう計算する

おおよその年収は、次の式で出せます。

日給 × 1か月の出勤日数 × 12か月 + 賞与・手当

たとえば日給12,000円で月21日働くと、12,000円×21日×12か月=約302万円。ここに賞与や手当が上乗せされます。逆に、雨や雪で休みが増えれば出勤日数は減り、年収も下がる計算です。求人に載っている月収例が、月に何日働く前提なのかもあわせて確認を。

求人から見る、林業の給与と待遇の例

農業ジョブに掲載中の林業の求人(2026年11月時点)から、給与と待遇の例を5つ挙げます。どれも未経験から応募できる求人です。

求人の例給与待遇のポイント
森林組合(島根県隠岐郡)日給10,700円〜
(月21日勤務の月収例236,700円)
住宅手当、引越し代支給、16時退社
林業会社(北海道南富良野町ほか)日給12,000円〜12,800円
(参考月収252,000円〜268,800円)
住宅手当、年間休日105日
林業会社(長野県佐久穂町)月給20万円〜25万円賞与年2回・計4〜5か月分(2年目以降)、家賃無料の寮、重機免許の取得費用を全額補助
林業会社(秋田県秋田市)月給25万円〜35万円時間外労働なし、年間休日87日
樹木伐採会社(広島県東広島市)月給201,600円〜283,920円賞与年2回、子育て支援手当、年間休日113日

同じ林業でも、賞与の有無や住まいの支援、年間休日数はこれだけ違います。月給や日給の額だけを比べても、実際の暮らしや手取りは見えてきません。寮や住宅手当、家賃補助の有無は、毎月の生活費に直結するところ。

「林業・造園」のカテゴリーには、公園や個人宅の庭づくり、植木の生産といった造園の求人も多く並んでいます。木や緑に関わる仕事を広く探すなら、こちらも候補に入ります。

林業の安全面

林業は、労働災害の多い仕事です。白書によると、労働者1,000人あたりの年間の死傷者数(死傷年千人率)は林業が23.3。全産業平均(2.3)の約10倍にあたります(2024年)。死亡災害の約7割は、伐木作業中に起きたものでした(2017〜2019年の分析)。

職場を選ぶときに給与と並んで見ておきたいのが、安全教育や研修の体制、安全装備の支給です。

林業の求人票でチェックしたいポイント

・給与形態:日給制か月給制か。日給制なら月の出勤日数の想定
・悪天候の日の扱い:休みになるのか、ほかの日に振り替えるのか
・賞与と手当:賞与の有無や実績、技能手当・機械手当・資格手当など
・住まいの支援:寮や社宅、住宅手当、家賃補助、引越し費用の支給
・装備品:チェーンソーや刈払機、安全装備、作業着の貸与・支給があるか
・研修と資格取得の支援:入社後の研修や、特別教育・重機免許などの取得費用の補助
・年齢などの応募条件:年齢の上限や、普通自動車免許の要否(AT限定不可の求人もあり)

林業で年収を上げるには

1. 資格や技能を身につける
チェーンソーを使った伐木作業や、ハーベスタなどの林業機械の運転には、法令で定められた特別教育の受講が必要です。その先には、重機の運転資格や、架線を使って木を集める作業の責任者となる「林業架線作業主任者」(免許の取得には実務経験が必要)などの資格も。扱える機械や作業が増えるほど、任される仕事の幅は広がっていきます。技能手当や機械手当、資格手当を設けている職場、資格の取得費用を補助してくれる職場もあります。

2. 月給制・賞与ありの職場を選ぶ
同じ林業でも、給与の仕組みによって年収は変わります。収入の安定を優先するなら、月給制や賞与のある職場を選ぶのもひとつの手です。

3. 経験を積んで現場のリーダーを目指す
経験を重ねて作業班のリーダーや管理職になれば、役職手当などで収入アップが見込めます。

4. 独立を目指す
技術を身につけ、林業の事業者として独立する道もあります。島根県吉賀町には、地域おこし協力隊として最大3年間の研修を受けながら、独立を目指せる求人も出ています。

未経験から林業で働くには

林野庁は「緑の雇用」事業で、林業経営体に就職した人が、林業に必要な基本的な知識や技術・技能を身につけられるよう支援しています。2024年度にこの事業を活用して新たに林業に就いたのは708人。就業から3年後の定着率は73.2%で、全産業(高校卒)の62.1%を上回っています。

就職する前に林業を学びたいなら、林業大学校という選択肢も。都道府県などが設けている学校で、2025年度末時点で全国に28校あります。学ぶ人を対象にした「緑の青年就業準備給付金」という制度もあり、給付額や要件は都道府県によって異なります。

自治体によっては、林業体験や就業の相談窓口を設けているところもあります。岡山県津山市の取り組みは林業を始めるなら津山へ!伝統と新しさが融合する津山林業の魅力とは!?で紹介中です。

今回の求人はすべて未経験から応募可能。ただ、「50歳まで」「40歳まで」といった年齢の条件や、普通自動車免許が必要な求人もあるので、応募条件には目を通しておきましょう。仕事内容は林業の仕事と役割とは?日本に森林の現状と課題、その将来性について解説します。で、就職先の選び方は【林業で就職活動】基本情報を集めてキャリアプランを作ろうで詳しく取り上げています。

求人票を開いたら、まず「日給×日数」を

林業の平均年収は約361万円。全産業平均には届かないものの、2017年からの5年間で18万円上がりました。気になる求人を見つけたら、まず給与が日給か月給かを確かめ、月に何日働く前提なのかを掛け合わせてみてください。そこに賞与、住まいの支援、年間休日を重ねていくと、その職場で過ごす1年の暮らしが具体的に見えてきます。

※記事内の求人情報は2026年11月時点のものです。掲載が終了している場合や、条件が変更されている場合があります。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
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