社会人向け農業系学校まとめ
社会人から農業を勉強するには?
農業を学べる学校まとめ
農業を始めたいと思っていても、未経験で知識・技術もなければ、なかなか一歩を踏み出すことができない人がほとんどなのではないでしょうか。また、社会人になると仕事や家事などで忙しく、何かを学ぶことから遠のいてしまっている人も少なくないでしょう。しかし近年は積極的に社会人を受け入れる農業の学校が多く、仕事や家事と両立している人も増えています。
ライフスタイルを変えることなく農業を学べる学校がある一方で、徹底的に学べる全寮制の学校もあり、農業の学び方はさまざまです。自分に合った方法で学び、就農への準備を進めていきましょう。
農業を学校で学ぶことのメリット
未経験でも就農は可能ですし、実践を通して技術を習得することも可能でしょう。しかし独立就農を目指す人は特に、技術だけでなく経営力や人脈が必要になってきます。学校へ通うことで、農業の技術・知識の習得はもちろん、経営について学び就農を目指す仲間を作り、学校での活動が人脈の拡大につながっていく場合もあります。
また、就農への意欲はあっても気持ちが固まっていない人は、農業への理解を深めることによって、就農に対する気持ちや具体的なビジョンを固めることにもつながります。就農についてより深く考えるきっかけにもなるでしょう。
農業を学べる学校の種類
農業の学校と聞いて、農業高校や農業大学をイメージする人も多いかもしれません。しかし、社会人になってからでも仕事と両立しながら、週末だけのスクールや通信教育で農業を学ぶことも可能です。
仕事を辞めて本格的に学びたい人には、社会人入試を行っている大学や社会人枠のある農業大学校や専門学校もあります。
仕事と両立しながら農業を学ぶ、仕事を辞めて助成金をもらいながら学校に通う…多様なスタイルで農業を学ぶことが可能です。
農業大学校・専門学校
農業大学校や農業系の専門学校は、農業大学や農学部で行われる学術的な研究よりも、現場での実践的・実務的な作業内容を学びます。農業に関連した専門的な授業が多く、即戦力となるような教育を受けます。基本的には2年制ですが、専門学校は学校によって修業年限に1~4年の幅があります。また、農業大学校では、朝夕の実習があり基本的に全寮制となっています。(1年次だけの場合もあります。)
農業大学校は民間のほか、42道府県に公立の大学校が設置されています。
農業大学
農業大学や一般大学の農学部は、現場に就農するための場というよりも、農学を勉強するための場という意味合いが強いです。フィールドワークもありますが、実際に野菜や家畜の世話をするよりも、品種改良や害虫駆除、バイオテクノロジーなどの研究が中心となり、社会的な扱いも大卒となります。
農業大学や農学部を卒業して就農する人もいますが、農協や食品業界、農業関連企業に就職する人も多いです。
通信教育・講座
専門学校や農業大学に比べると数は少ないものの、農学にも通信教育・講座があります。通信教育を通じて野菜の育て方を学び、実際に育てた野菜で単位取得を行う通信制の高校があったり、地方の農業団体が行う通信講座もあります。もちろん大学の通信講座もあるので、自分が何をしたいのかをはっきりさせ、各講座の内容を吟味して受講先を決めることが大切です。
セミナー
近年、就農を目指す人向けのセミナーが土日を中心に開催されています。中には就農体験や移住体験ができるセミナーもあり、地方自治体や各都道府県の新規就農相談センターなどが実施しています。
セミナーでは、新規就農者の現状や課題、就農者の体験談などが聞けたり、セミナー内で開催される就農相談会で相談できたり、農業や就農を知るきっかけになるでしょう。「まず話を聞いてみたい」という人におすすめです。
社会人向けスクール
社会人向けの農業スクールとして、週末だけに開講する学校もあります。受講説明会も平日の夜や休日に開催しているところが多いので、仕事を続けて収入を維持したまま就農に向けての準備ができるというメリットがあります。
週末だけのスクールとはいえ、カリキュラムに沿って座学だけでなく実践的技術も学べるスクールもあり、全くの初心者でも専門的知識を身に付けることが可能です。
農業法人に就農して学ぶという方法も
仕事を辞めて農業大学校などで本格的に農業を学びたくても、学費がかかるうえ、収入がなくなってしまうのは現実的ではないかもしれません。
農業を学ぶには、学校に通うという方法だけでなく農業法人に就職して実践的に学ぶという方法もあります。独立就農支援を行っている農業法人も多く、働きながら就農に必要な栽培技術や経営ノウハウを学ぶことも可能です。
「社会人だから…」と、学ぶことを諦めてはいませんか?自分に合った方法を選ぶことで、無理なく学ぶことも可能でしょう。就農したいという気持ちを大切に、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。