農業女子が活躍中!女性ならではの農業の取り組みとは?
農業でも女性は活躍できます!
農業仕事は「きつい」「力仕事」「体力勝負」など”女性には厳しい”というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。しかし近年は農業における働き方が変わり、たくさんの女性が農業で活躍しています。
消費者の安心・安全志向の高まりから、農産物を活用したビジネスが多数生まれ、女性の視点やアイディアが経営のカギとなっています。農業では女性の力が求められているのです!本記事では女性が働く農業の実情や、農業で働く女性のリアルな声についてご紹介します。
農業で働く女性の実情は?
さっそく農業で働く女性の実情を解説します。
女性の農業人口
2023年の農林水産省の調べによると、農業人口のうち38.3%を女性が占めているそうです。この数字だけを見ると、それほど女性の割合は低くないと感じる人も多いかもしれません。
農業に就くきっかけは?
実家を継ぐ・農家に嫁ぐ
実家が農家で家業を継ぐため、また結婚相手が農家であるため、農業を始める女性も多いです。
自然に触れた生活がしたい
自然を求めて農業に従事する方は多く居ます。都会の喧騒から離れ、自然の中でのびのびと自分のペースで暮らすことができるのは農家の最大の強みと言えるでしょう。
趣味や興味から
ガーデニングや家庭菜園を趣味として楽しんでいるうちに、本格的に農業を始めるというケースもあります。また、動物が好きという理由で畜産業や農業を始める人もいます。
農業ビジネスに参入
自ら起業・独立し農業ビジネスを始める人も多く居ます。近年ではECサイトなどネットビジネスが普及し、農業においてもたくさんの人がこの分野に参入しています。新しいものに詳しい傾向にある女性は、農業ビジネスにおいて流行を抑えた戦略で大きな成功を収めています。
女性が農業で働く魅力をご紹介
健康的な生活
農業は体を使う仕事が多く、自然に体力や筋力が鍛えられます。また日光を浴びることでビタミンDの生成が促進され、健康的な生活が送れます。さらに農作業は朝早く始めるものが多いため農業をきっかけに生活リズムが整った人も多くいますよ!
充実感と達成感
作物が育ち、収穫を迎える喜びは格別です。自分の手で育てたものが形になる達成感を味わえます。さらに、種をまき、育て、収穫するという一連の作業を通じてものづくりの楽しさを感じることができるでしょう。自己判断に基づいて物事を進めることにやりがいを感じる女性にとっては喜びの多いお仕事になるはずです。
大切な人との時間を確保できる
農業には「朝早い」「拘束時間が長い」というイメージがあるかもしれません。しかし、農業は家族で協力して作業することが多いためむしろコミュニケーションが増えるといえるでしょう。作物にもよりますが、フレキシブルに休みを取ることも可能なので作業を休み子供の学校行事に行ったり家族旅行をすることもできますよ♪
農業で女性が働く環境は?トイレ問題は?
農業で働く環境といえば女性にとって過酷で大変なものを想像するかもしれません。例えば、
・力仕事に自信がない
・日焼けが心配
・作業場にトイレが少ない
・作業着がかわいくない
などが挙げられると思います。しかし近年はこうした悩みを解決する様々な対策が広まっています。まず、スマート農業の普及により屋外での力仕事をする機会が減りました。力仕事や屋外作業は今後どんどんスマート農業によって省力化されるといえます。
また仮設トイレを設置するなど、女性が働きやすい環境整備に多くの農業法人が取り組んでいます。エアコンやドレッサー、温水洗浄便座が装備された“女性が使いたくなる仮設トイレ”が開発されるなど、農業女子を応援する企業も増えています。
さらに、農業に従事する女性に向けた商品も多く開発されるようになっています。
【農業女子プロジェクト企業×企業の開発商品 一例】
企業名 | 開発商品 | 特徴 |
---|---|---|
株式会社ワコール | 農業女子おすみつきインナー | ワコールの既存商品をベースに、農業女子の要望やこだわりを反映し 改良を加えたショーツなど4アイテムを展開。 農業女子の農作業を快適にサポート。 |
井関農機株式会社 | 歩行型草刈機「プチもあ」 | 狭いところでも小回りのきくホイルタイプと湿田や斜面でも 使いやすいクローラタイプの2ラインナップに、 「分かりやすい」「使いやすい」「楽しい」機能を搭載。 |
シャープ株式会社 | プラズマクラスター洗濯乾燥機 | シャープ×農業女子プロジェクトで連携して販売を開始した 「プラズマクラスター洗濯乾燥機」。 泥汚れがきれいに落ちる強力な洗浄力が特徴。 |
またワークマンのオリジナルブランド「ワークマン女子」にも、かわいいと機能的を両立したデザインの商品が増えています。ぜひチェックしてみてください♪
女性農業者の強み
女性農業者の強みはどのようなこと?(複数回答)
良い作物を作るだけでは、消費者に購入してもらい実際に食べてもらうことにはつながりません。きめ細やかな目配りができることや鋭い消費者目線を持っていることは農業のマーケティングやブランディングに大いに役立つでしょう。
また、コミュニケーション能力が高いことも農業に活かされると言えます。生産者どうしのコミュニケーションにより農業技術を向上させる有益な情報や知見を得ることができるかもしれません。
女性ならではの視点やアイデアが生み出した新たな商品やサービスも多く存在することから、経営規模拡大を図る農家や農業法人にとって、女性の意見は大変貴重なものとなってくるでしょう。
【農水省推進】農業女子って?
農業女子プロジェクトとは、農業で活躍する女性の姿を発信し、女性農業者の増加を図る取り組みです。農林水産省によって2013年から進められています。 プロジェクトに賛同した民間企業や団体と農業女子のコラボによって、さまざまな商品・サービスが誕生するとともに、情報発信により農業女子の存在感も高まっています。
参加メンバーや賛同企業・団体も増え、プロジェクトも広がりをみせています。農業女子のさらなる活躍推進が期待されます。
実際に農業で働く女性のリアルな声
今回は群馬に就農した女性に話を伺いました!ぜひご覧ください♪
実際に農業で女性が活躍するには?
実際に就農した先で女性はどのように活躍すればいいのでしょうか?就農時のポイントについてご紹介します。
そもそも農家になるには、、、
農業女子になるには、雇用就農(農業法人に就職する)と独立就農(自ら農業経営を始める)があります。
将来的に独立を考えている人にも、農業に関する知識や技術の習得を目的に、まずは農業法人に就職する人もいます。就農方法はさまざまなので、自分に合った方法を選択することが大切です!
受けられる支援制度や補助金は?
農業を営む女性が受けられる支援や補助金は多く存在します。
例えば、農林水産省が実施している「チャレンジする女性農林漁業者のための支援策」では女性が働きやすい環境づくり、社会参画に向けた支援策を打ち出しています。情報提供だけでなく、相談会や研修を通して女性が働きやすい環境づくりを目指します。また、
女性が変える未来の農業推進事業
新規就農者確保緊急対策のうち女性の就農環境改善支援事業
などは最大100万円ほど国から補助金を受けられる事業となっています。地方自治体でも農業を営む女性が受けられる支援は多く用意されているのでチェックしてみましょう。また男女に関わらず新規で就農する際や就農後困った特に受けられる支援もありますよ!
まとめ
一見すると農業は女性にとって厳しい業界に見えるかもしれません。「女性は体力的に厳しいのではないか…」などと、女性が農業を仕事とすることに対して、不安を抱く人も少なくありません。
しかし、近年はスマート農業が導入され省力化が進んでいます。農業における働き方が変わってきているのです。
もちろん、男性は女性よりも体力や筋力など優れている部分もありますが、比較的女性の方が販売力に優れているなど、決して農業において女性が不利ということはありません!
女性ならではの強みを生かしてよい農業ライフを送りましょう♪
よくある質問
女性に農業は厳しい?
女性も農業で活躍しています!女性ならではの強みを農業に活かしましょう。
女性が農業で経営者になれる?
もちろん女性も経営者として農業に携わることができます。むしろ、きめ細やかな目配りができることや鋭い消費者目線を持っていることは農業のマーケティングやブランディングに大いに役立つでしょう。
農業をする女性のトイレ問題は?
仮説トイレを設置するなど女性が働きやすい環境整備に多くの農業法人が取り組んでいます。多く作られています。