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養鶏は安定性、将来性No.1!?令和の養鶏ビジネスの実態に迫る!!

目まぐるしい勢いで進化し続ける現代社会。どの職種でも大きな改革が行われています。
様々な業務が最適化されていくなかでは第一次産業もその例外ではありません!

今回はその中でも異質な『養鶏』の最先端に迫っていきます!

養鶏とは

「”鶏”を”養”う」

養鶏とはその漢字の通り「鶏を養う」鶏を食用のために育てる農業形態になります。

鶏を育てるための栄養管理、病気にならないための衛生管理、生産物の出荷はもちろんのこと生産物の加工や販売までを行う形態も年々増加しています。

生産するのは卵?食肉?

養鶏にはその生産物の違いから二つに大別されます。

1.採卵用養鶏(鶏卵を生産、出荷するために鶏を育てる)
2.食肉用養鶏(食肉を生産、出荷するために鶏を育てる)

どちらもやっているというような農家はそこまで多くなく、基本的にはどちらか専業ということが多いです。

農林水産省(令和4年2月1日)よると採卵鶏養鶏の飼育戸数は全国で1,810戸、食肉用養鶏は2,100戸であり、肉用牛飼育戸数4万400戸、豚飼育戸数3,590戸と比べるとその数は大きく下回っています。

ここに養鶏という畜産業の大きな特徴が表れているのです!

育てる数は何万羽!?養鶏は規格外!!

飼育戸数飼育頭(羽)数一戸当たり飼育頭(羽)数
肉用牛40,4002,614,00064.7
3,5908,949,0002,492.8
採卵鶏1,810137,291,000759,000
ブロイラー2,100139,230,000663,000

上の表からと見とれるように養鶏家は何十万もの数の鶏を飼育します。単純な数の観点からみると養鶏はもっとも大規模な畜産業の一つと言えるでしょう。

この数を管理するにあたって実際の現場では多くの作業が自動化されています。
大規模な養鶏場では餌やり、収卵、仕分けまでを機械によって自動化していることが多いです。

小規模な養鶏場でも一部が飼育場の温度管理などを農業用モニタリングシステムを用いて効率化しているところも増えてきています。

養鶏は日本を支える

私たちの食生活を豊かにする養鶏。データを見てみると日本人がどれくらい養鶏と密接かがわかります。

日本人は鶏肉と卵でできている?

「そんな大げさな…」と思うかもしれませんが次のデータをご覧ください。この表現があながち間違っていないことがわかるでしょう。

(参考)厚生労働省平成24年度日本人の食物別たんぱく質摂取量

養鶏生産物である鶏卵と鶏ももの2点が堂々のトップ3となっています。

二つの摂取量の合計値は主食であるお米に並びます。体を作るもととなるのがたんぱく質。私たち日本人の体は卵と鶏肉でできているといっても過言ではないのです!

日本の鶏肉、卵の市場規模

日本の農業全体から見ても、鶏肉と卵の市場は大きな比率を占めています。全体の農産物出荷額に占める鶏肉と卵の割合は、年々増加の一途をたどっており、その動向は農業界全体の重要な指標となっています。

農林水産省の『主要農産物の産出額及び構成比(100位まで)』によると令和4年度の鶏卵の農業産出額は5716億円(第3位)ブロイラーは3940億円(第4位)と高い順位となっています。

養鶏はその生産性の高さから、農家の収入源としても重要な位置を占め、その生産・消費が日本の食文化や食生活に深く関わっていることからその収入も安定しています。

このような背景のもと、養鶏業は今後も日本の農業全体を支える一角として、その地位を保ち続けると考えられます。

令和版!最新の養鶏ビジネス!

養鶏という仕事がどれほど重要かわかっていただけたでしょうか。
ここからは最新の養鶏のお仕事に迫っていきます。

ひよこから出荷まで

養鶏の作業は、大きく分けて以下のステップに分けられます。

ステップ内容
ひよこの選定養鶏はまずひよこから始まります。ひよこは養鶏場に運ばれ、そこで成長するまで飼育されます。
飼育飼育は鶏が健康に成長することが求められます。これには適切な飼料の提供、清潔な環境の維持、適切な温度と湿度の管理が含まれます。
成鶏のケア鶏が成長すると、そのケアはさらに重要になります。これには、鶏の健康管理、疾病の予防と治療、生産性の向上が含まれます。
収穫鶏が成熟すると、それらは収穫のために選ばれます。これは卵を産む鶏または食肉として処理される鶏によります。
出荷最後に、卵または鶏肉は出荷され、市場や店舗に送られます。

養鶏の仕事の流れはこのようなステップで進みます。基本的な工程は昔ながらの養鶏と変わらないですが、令和の養鶏では高度なシステムを導入しているところも存在します。

IoTを活用する養鶏現場

鶏を育成するにあたって最も重要なことの一つが養鶏場の温度管理です。
温度管理を効率化するにあたってIoTを導入する養鶏場が増加してきています。

  • IoT(Internet of Things):「モノのインターネット」を意味し、さまざまな物理的なデバイスや機器がインターネットに接続され、データを共有し、互いに通信することを指します。これにより、リアルタイムの情報収集や遠隔操作が可能となり、ビジネスの効率化や新たなサービスの創出が期待できます。農業分野では、畑や鶏舎の温度や湿度の監視、栄養管理、病気の早期発見など、多くの用途で活用されています。

IoTで変わる畜産のいま 自宅にいながら養鶏場を管理|法人のお客さま|NTT東日本

この記事で紹介されているほかにも餌やり、健康管理などの工程において最新技術を用いて令和の養鶏の現場は効率化を図っています。
大量生産可能な大規模な養鶏場は自動化を進め生産効率を向上する一方、小規模な養鶏はどのような生産形態をとっているのでしょうか?

第6次産業化していく養鶏ビジネス

小規模な養鶏場では生産から出荷まではもちろん販売、加工までを行うこともあります。
いわゆる第6次産業化される現場が増えているのです!

養鶏場の経営と卵料理レストランの経営をセットで行うなど様々な事例が成功しています!
現在、第一次産業の成長や地域経済の活性化などを目的に、農林水産省によって「6次産業化」が推進されています。給付金の支給などの支援も多く、6次産業化の動きが活発化しています。

養鶏農家のスケジュールは?

それでは実際の養鶏農家のスケジュールの一例を見ていきましょう

タイムスケジュール(一日)

時間活動
5:00 – 6:00鶏舎の清掃と健康チェック
6:00 – 7:00餌やりと水供給の確認
7:00 – 8:00卵の収集(採卵用養鶏の場合)
8:00 – 12:00鶏舎のメンテナンス、飼料のストックチェックなど
12:00 – 13:00昼食と休憩
13:00 – 15:00午後の餌やりと水供給の確認
15:00 – 18:00卵の収集(採卵用養鶏の場合)、鶏の健康チェック、鶏舎の清掃

朝は早いですが、夕方には上がることができるのが養鶏の良いところ一つです。
養鶏は他の畜産物である豚や牛とは違い人のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

年間スケジュール

活動
1月年初めの鶏群の健康チェック、鶏舎の大掃除、リスク管理計画の見直し
2月春の来る準備、新たな放飼エリアの準備
3月春季の新たな鶏の購入、ひよこの調達
4月鶏舎の春季メンテナンス、新たなひよこの世話
5月卵の生産ピーク、出荷作業の増加
6月初夏の鶏群の健康チェック、熱対策の実施
7月夏季の鶏の購入、ひよこの調達
8月鶏舎の夏季メンテナンス、新たなひよこの世話
9月卵の生産ピーク、出荷作業の増加
10月秋の鶏群の健康チェック、寒さ対策の準備
11月冬季の鶏の購入、ひよこの調達
12月鶏舎の冬季メンテナンス、新たなひよこの世話、年末の清算作業

養鶏は前の項目で述べた通り自動化が進められた農業形態のため年間スケジュール通りに働くことができます。年度ごとの計画も立てやすく、反省も生かしやすい畜産業といえるでしょう。

養鶏は高収入で安定する仕事?

畜産業のなかで最も安定するお仕事?

畜産業の中でも養鶏はその安定性から見て特筆すべき点がいくつかあります。

これまでの内容をまとめてみると以下の4点があげられます。

養鶏ビジネスの特徴説明
短い生産周期鶏の成長速度が速く、卵からひよこ、ひよこから成鶏へと短期間で生産が可能。市場の需要に素早く対応できる。
高い生産効率大量生産が可能で、一度に多くの卵や肉を生産できる。安定収入を得ることが可能。
自動化の進展餌やり、収卵、清掃などの作業が自動化されており、労働力を節約し、コストを削減することが可能。
需要の安定鶏肉と卵は日常的な食生活に欠かせない存在で、その需要は安定している。

実際の収入はどれくらい?

農業求人サイト農業ジョブによりますと養鶏場スタッフの給与は月給20~30万ほどであり、農業全体でみればやや高い水準になっています!大型の養鶏場となれば寮や社宅、福利厚生が整っているところが多く安定収入を希望する就農希望者にはおすすめできる業種となっています!

養鶏ならではの良いところがこんなに!!

養鶏は日本の食生活に深く関わり、鶏肉と卵の市場は大きな比率を占めています。

最新の養鶏ビジネスでは生産工程が自動化され、IoTを活用した温度管理の導入など進化を続けています。また生産から出荷、販売、加工までを行う第6次産業化も進んでいます。

養鶏は安定した収入源であることは今後も変わりなく、将来性も期待できる令和のアツいビジネスであるといえるでしょう!!

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
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