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農・林・漁業への就活スタートガイド

農業・林業・漁業への転職・就職がはじめての方には、何から始めたら良いか分からないという方も多いようです。 そこで未経験の方でも転職・就職活動をスムーズに始められるように、仕事に就くまでの簡単な流れやポイント、農・林・漁業それぞれの基本をご紹介します。

就活の流れを知る

業界の基本を知る

■就職パターンを知る
例)
農業 農業生産法人に就職、農系企業(アグリビジネス)に就職、研修を経て独立、経営継承 など
林業 森林組合に就職、民間の林業会社に就職 など
漁業 漁業協同組合に就職、民間の漁業会社に就職、研修を経て独立 など

■業種の違いや基本の仕事内容を知る
例)
農業 稲作、野菜、果樹、酪農、養豚など業種の違いを知る
林業 植林、下草刈り、枝打ち、伐採など基本の仕事を知る
漁業 養殖、沿岸漁業、沖合漁業、遠洋漁業などのタイプを知る

就職先を探す(情報収集/相談/体験)

■各種イベント・セミナー・合同企業説明会に参加
■求人情報サイトで検索
 →農業求人情報サイト 農業ジョブ
■新規就農相談センター(全国農業会議所)に相談
■林業労働力確保支援センターに相談
■全国漁業就業者確保育成センターに相談
■農業ジョブが運営する転職エージェントサービスに相談
など
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面接

農業界・林業界・漁業界で働く

業界の基本を知る

農業
農業は、何を作るか・育てるかによって、身に付ける技術や働き方が大きく変わります。自分は何をやりたいのか、事前に整理しておく必要があります。

農業就職の基本

林業
林業の仕事は、全国のどの地域の森林でも仕事の内容に大きな差はありません。季節や気候の影響を大きく受け、林業の振興度も地域差があるため、働く環境は地域で変わってきます。希望に合わせて地域特性を知る必要があります。

林業就職の基本

漁業
未経験から漁業の道に進むには、いきなり漁師になる方法と「漁業研修生」という段階を踏む方法があります。また漁業のタイプ(沿岸漁業、沖合漁業、遠洋漁業)や漁法によっても働き方が異なるので、事前の情報収集が大切です。

漁業就職の基本

就職先を探す

業界の基本を知り、自分のやりたい仕事の方向性が見えてきたら、早速求人を探してみましょう! 方向性がまだ決まっていなくても、求人を探す内に『これだ!』と思う仕事や企業に出会えるかもしれません。

農業ジョブでは無料転職サポート(求人紹介サービス)も行っています。
業界専門のキャリアアドバイザーが、あなたのプロフィールと希望条件(業種・職種・勤務地・待遇等)を伺い、あなたにマッチした求人情報をご紹介します。ぜひ活用してください。

有機栽培と無農薬栽培の違い

そもそも、有機栽培 (オーガニック)とは何?

有機野菜やオーガニックコーヒーなど「有機」「オーガニック」「無農薬」等とついた商品が多く販売されています。しかし、これらの違いはご存知でしょうか?安全性の高いものだということはおわかりだと思いますが、どのように生産されたものなのか、「有機栽培」と「無農薬」ではどちらが安全なのか、意外と知らない人が多いです。「なんとなく安全そう…」と商品を選んではいませんか?言葉の意味を知って、本当に安全なものを選びましょう。

有機栽培

有機栽培(有機農業)とは、「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」と定義されています。簡単に言うと、「化学肥料や農薬、遺伝子組換え技術を使わない、環境にやさしい栽培方法」と言えるでしょう。有機野菜と聞くと、「安全で美味しい野菜」をイメージする人も多いかもしれませんが、それだけでなく、自然の力を生かした環境にやさしい方法により生産されています。

有機栽培は土づくりから

有機栽培は、たい肥などで土づくりを行うことから始まります。化学肥料や農薬を使用せず、2年以上経過した健康な土で栽培を行います。 有機栽培を行い「有機農産物」として認められるには、国で定められた基準(有機JAS規格)を満たさなければいけません。土づくりだけでなく生産過程に多くのルールがあり、それを守り、認められて、初めて「有機農産物」と呼べることになるのです。 近年は、「有機」という表示を多く目にするかと思いますが、明確な基準があり、それに基づいて生産していることを示す証なのです。

JAS規格とは?

「有機農産物」として出荷・販売するには、JAS規格による検査に合格する必要があります。JAS規格とは、農林水産大臣が制定した「日本農林規格」のことで、品位・成分・性質など品質に関係する基準、生産方法に関する基準が定められています。このJAS規格を満たし、検査に合格すると、「有機JASマーク」を付けることができるようになります。「有機JASマーク」がなければ「有機〇〇」と表示できません。

有機栽培と無農薬栽培、
減農薬栽培、自然農法は何が違う!?

「有機栽培」に「無農薬栽培」、「減農薬栽培」、「自然農法」…なんだかわかりにくい感じがするかもしれませんが、それぞれに意味があります。近年は、「オーガニック」という表示もよく見かけるかと思いますが、オーガニックは「有機」と同じです。つまり、有機JAS規格による検査に合格しなければ、「有機」とも「オーガニック」とも表示することはできません。

無農薬栽培

無農薬栽培とは、その名の通り、生産期間中に全く農薬を使用しない栽培方法を指します。が、全く農薬を含まない農産物をイメージする人が多いのではないでしょうか。 実際には土壌に農薬が残っていたり、他の畑から飛散してくることも考えられます。農産物に全く農薬を含まないことを示す厳格な基準やそれを認定する機関がないため、誤解を招くことがないように、現在は「無農薬」と表示することが禁止されています。

無農薬栽培への誤解

有機栽培では、化学的に合成された農薬を使用することは禁止されていますが、すべての農薬が禁止されているわけではありません。そのため、「有機栽培よりも無農薬栽培の方が安全」と、誤解している人も多いようです。しかし、有機栽培は農林水産省の認定機関に認められなければいけないのに対し、無農薬栽培は第三者機関が認定しているわけではありません。(厳密には「無農薬」という表示が認められていませんが、)栽培中に農薬不使用の「無農薬」は、完全な無農薬とは限らないのが事実でしょう。

減農薬栽培

減農薬栽培とは、使用する農薬を削減して栽培する方法を言いますが、無農薬栽培と同様、明確な基準や認定機関はありません。どのくらい農薬を減らしているのか(量なのか回数なのか)、農薬使用量を減らしたとしてもその農薬の毒性はどうなのか、曖昧な部分が多いのです。減農薬栽培、そして先に紹介した無農薬栽培も、安全性の高い農産物を生産しようと農家の人が努力しているのは事実ですが、その程度については明確ではないのが実情であり、現在は「減農薬」「無農薬」という表示ができないことになっています。

自然農法

自然農法とは、耕さず(不耕起)、除草せず(不除草)、肥料を与えず(無施肥)、農薬を使用せず(無農薬)に作物を栽培する方法です。自然農法の手法は、実践している人によって少し違っていて、不耕起・不除草の部分は違っている場合もあり、明確な定義があるわけではありません。 自然の中には虫も生きていますし雑草も生えています。そのような中で植物は立派に育ち、肥えた土ができています。農薬や肥料を使用しなくても、自然の力で植物は育つのです。そんな本来自然が持っている力を最大限に生かし、作物を栽培するのが「自然農法」です。 考案者(自然農法の種類)の違いで栽培方法は少し違っている場合もありますが、自然本来の力、作物自体が持っている力を生かした農法という点では共通しています。

自然農法は、80年以上前から行われている歴史のある農法であり、似ている方法も含めるとその手法は多くあります。よく知られている自然農法の考案者に木村秋則さんがいますが、世界で初めて農薬も肥料も使わないリンゴ栽培に成功し話題となりました。この実話が「奇跡のリンゴ」という映画にもなっています。

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農産物の安全性に関する 国際的な基準は?

近年は、食のグローバル化によって海外からの農産物が溢れています。農林水産省が認定する有機JAS認定により、国内の農産物の安全性は確保できますが、海外の農産物の安全性は確保できているのでしょうか。
また、農薬や化学肥料に頼らず生産した安全で美味しい農産物は、輸出を目指す際に国際的に評価されるのでしょうか。

農産物の国際基準「グローバルGAP」

農産物の安全性を認定する、「グローバルGAP」という国際的な基準があります。この認証を受けることで世界的に安全性が証明されたこととなり、海外への販路拡大も目指せます。

「グローバルGAP」とは?

Good Agricultural Practices(GAP)は、農業生産の環境的、経済的及び社会的な持続性に向けた取組みであり、結果として安全で品質の良い食用及び非食用の農産物をもたらすものです。
(国連食料農業機関(FAO)より)現在の認証件数は、世界118ヶ国以上・15万件を超えています。
また、農産物の安全性の確保はもちろん、労働の安全や環境保全、生態系の維持を実践すること、これによるレベルの高い「食の安全と持続可能な生産管理」の実現を目指しています。

グローバルGAP認証の取得とそのメリット

グローバルGAP認証取得には、第三者が生産現場で行う審査に合格する必要があります。その審査基準は、農産物の安全性に関わるものだけでなく、環境保全や働く人の健康・安全・福祉など多岐に渡ります。多くのチェック項目があり、それをクリアしなければグローバルGAP認証を取得できません。農業法人をはじめとした事業者の、このような安全管理・持続可能性への取組みは、消費者やバイヤー(取引先)にはわかりにくい部分です。グローバルGAP認証取得によって、事業者の取り組みが証明でき、多くのメリットが期待できます。

・農産物の安全性が向上
・農産物の評価・信頼が高まる
・販路を拡大しやすくなる(海外でも認められる)
・農業経営の質が高まる

グローバルGAP認証で日本の農産物輸出拡大へ

日本でもグローバルGAP認証が普及してきていますが、欧州地域をはじめ諸外国には劣っているのが実情です。輸出を行っている日本の農場では、海外の大手小売業者にグローバルGAP認証取得を求められるケースも増えています。グローバルGAP認証取得は、農産物輸出において不可欠なものになってくるでしょう。グローバルGAP認証取得の目的は、海外への販路拡大だけではありませんが、より良い農産物を出荷していくことができる手段となることは間違いありません。

農業に就職。知っておきたい労働基準

就職する時に、どの業界でも知っておくべきことの1つが「労働基準は守られているのか?」ということですよね。賃金や労働時間、休日数など…。自ら知っておかなければ、不当な労働条件を突きつけられてしまう恐れもあります。それは農業に従事するにしても同じ。 雇用者側がきちんと理解し、遵守することが基本ですが、労働者側としてもしっかりと認識しておきましょう。 また農業は通例の労働基準と異なる点がありますので、今回紹介する内容をぜひ確認してみてくださいね。

労働基準法内における農業の例外とは

誰もが聞いたことがあるであろう法律が「労働基準法」。この法律に基づいて制定された36協定なども耳にしたことがあるかもしれません。雇用者を抱える企業は、この中に定められた労働時間や最低賃金を遵守する必要がありますが、一定の分野において農業・畜産・水産などの事業(以下、農業で統一)が適用除外となっている箇所があるんです。

適用除外となっている要件は、ズバリ「時間」と「休日」に関してです。適用内の一般企業と異なる点は以下の図の通りです。

ご覧のように、農業において厳密に言ってしまえば、所定の勤務時間や時間外手当、休日を設ける義務ありません。
その理由として、農業は天候や時期によって労働時間や勤務日が大きく左右されるため、とされています。繁忙期であれば早朝から遅くまで勤務する必要がある時もありますし、逆に閑散期には十分に休日がとれることもあります。人々の食生活を支える第一次産業ならではの理由で除外がされているんですね。

ただ、農業の中でも林業だけは一般企業同様の基準を設ける必要があるので、林業に就職する際はしっかり確認してみてください。また労働基準法の適用に関しては、勤務する業種によって判断されます。農業であっても、農作物の加工をメインに行う場合は「製造業」に、農場に併設するレストランなどで勤務する場合は「飲食業」に区分され、労働基準法の適用対象になりますので、応募時・契約時の業態の確認も必要です。

ここまでの農業の労働基準法における例外を見て、「農業って働き難いかも…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ご安心ください!労働環境への関心の高まりを受け、今日では多くの農家が一般企業と同程度、または非常に近しい労働基準を設けています。また、厚生労働省も労働条件の整備を推奨しているため、今後さらに多くの農家にて労働環境は高まっていくと予想されます。

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最低賃金と保険について

各都道府県には最低賃金が設定されています。農業であっても、最低賃金は遵守しなければいけない要件です。
正社員だけでなく、契約社員やパート・アルバイト、外国人技能実習生など雇用の形態に関わらず、すべての労働者に適用されます。最低賃金額については厚生労働省のHPで確認できるので、就職活動中に確認し、応募先の賃金がしっかり満たされているか確かめてください。

最低賃金はしばしば改定されるので、ニュースや地域でのお知らせにも気をつけておきたいですね!

そして働くうえで、賃金と同じくらい気になるのが保険。
一般的に言われている公的保険とは「労働保険」と「社会保険」の2種類を指します。労働保険の中には「労災保険・雇用保険」が含まれ、社会保険の中には「健康保険・厚生年金」が含まれます。
各保険ごとに、適用要件が異なり、企業の形態によっては加入義務がない場合もありますので、しっかり確認しましょう。

労働保険社会保険
労災保険雇用保険医療保険年金保険
国民健康保険健康保険国民年金厚生年金保険
事業形態個人経営
(労働者常時5人未満)
法人経営
個人経営
(労働者常時5人以上)
個人経営
(労働者常時5人未満)
法人経営
個人経営
(労働者常時5人以上)
個人経営法人経営
個人経営
個人経営法人経営
個人経営
加入義務任意加入
※1
強制加入任意加入強制加入個々人が各自加入※2法人/強制
個人/任意
20~59歳まで個々人が各自加入
※2
法人/強制
個人/任意

※1 一定の危険有害な作業を主として行う事業であって、常時労働者を使用する事業又は経営者が特別加入をしている事業は強制加入です。
※2 職場の健康保険、厚生年金保険に加入していれば加入の必要なし。

上記の公的保険以外にも傷害保険や介護保険に加入している農家もあるので、応募する際には待遇欄を参考にしてみてください。
働く中で起こりうる万が一の事態に備えること、リタイヤ後の生活を考えるうえで保険制度は必要不可欠です。農家の方は、労働者の働きやすい環境整備の一環として導入を検討していただき、求職者の方や、これから農業に携わる方は就職先選びの1つの基準にしてみてくださいね。

農業に就職したら確認したい規則

労働時間や給与などを確認し、応募。無事採用され、ようやく農業ができる…となってもご注意! 雇用主は、労働者に対して重要な労働条件を明示したうえで労働契約を結ぶ必要があります。明示されなければいけない事項は以下の通りです。

  1. 労働契約の期間(契約はいつまでか)
  2. 勤務地と業務内容
  3. 勤務時間と休日に関して(始業時間・就業時間、休憩時間、休日・休暇など)
  4. 賃金支払に関して(賃金の決定方法、支払方法や時期など)
  5. 退職時の決まり(解雇の事由を含む、退職に関すること)
  6. 労働契約更新に関する基準(期間の定めのある契約の場合)

これらの事項は、契約時に明示されなければならないので必ず雇用主に確認してください。

また、農業では農業機械を使用したり、農薬を使用したりと危険の伴う業務がある場合もあります。そのため雇用主は労働者を雇い入れた場合に、その業務に関する安全または衛生のための教育を行わなければなりません。教育内容は以下の通りです。

  1. 機械・原材料などの危険性・有害性および取扱方法
  2. 安全装置・有害物抑制装置または保護具の性能および取扱方法
  3. 作業手順と作業開始時の点検項目
  4. 業務に関連して発生し得る疾病の原因および予防方法
  5. 整理整頓および清潔の維持
  6. 事故時などにおける応急措置
  7. その他、業務に関する安全または衛生のために必要な事項

以上です。農業に就職したからには、業務で起こり得る事故やけがを防ぐためにもしっかりと教育を受け、防止に努めましょう!

まとめ

「法律で決まっているから当然…」といった安心はせずに、自らの生活は自分自身で守るための最大限の努力が大切です。
また、今日では多くの農家で働く環境が整っています。社会保険だけでなく、一般企業にも劣らない給与や休日も設けている企業も多くあります。これから農業で働きたいと考えている方、農業に関心がなかった方も、ぜひ一度、各農家が整えている待遇に注目してみてください。
そして、契約時には明示されている項目や契約内容をしっかり確認し、自身の環境の理解にも努めましょう。

きちんと伝わってる?不採用になりやすい志望動機と改善ポイント

「志望動機を伝えた後の反応がイマイチ」「いつも面接で落ちてしまう」という方は、志望意欲がうまく伝わっていない可能性があります。
この記事では、不採用になりやすい志望動機の特徴と改善ポイントをまとめましたので、ぜひこの機会に見直してみてくださいね。

不採用になりやすい代表NG例

1.「なぜ応募企業がいいか」が伝わらない漠然とした動機

ただ「農業界に貢献したい」「動物が好き」といった、どこの会社でも言える漠然とした理由を答えてしまうと、採用担当者が知りたい「なぜ当社なのか」が分かりません。業界研究や企業研究をしていない、または志望意欲が低いと捉えられてしまいます。応募企業の求人だけではなく、業界や同業他社についても事前にしっかり勉強し、より具体的な志望動機を説明できるように準備しておきましょう。

2.待遇や休日数など条件面を強調している

福利厚生や働きやすさなどは当然重要ですが、そればかりを全面に出し過ぎると、採用担当者は「入社したら活躍してくれるんだろうか」と不安に思ってしまいます。大切なのは「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえるかどうか。逆の立場に立って想像してみると、何を優先して伝えるべきか見えてくるのではないでしょうか。

3.肝心の仕事内容に関する話が無い

会社の経営方針や作っている商品の魅力のみ話してしまうと、採用担当者としては嬉しい反面「どのように活躍するのか」までは想像できません。経験の有無を問わず、これまで培ってきた強みがどのように仕事に生かせるのか、そして受け身ではなく能動的に学び成長する意欲があることをしっかり伝えましょう。

志望動機を改善してみよう

1.転職理由や自己PRとの一貫性を確認する

どんなに具体的な志望理由を述べても、退職理由と矛盾している、自己PRでアピールした内容と関連が無い、などと思われてしまうと、採用担当者は「本音は違うのではないか」「すぐ辞めてしまうんじゃないか」と不安に思います。
なぜ現職(前職)ではなくて応募企業で働きたいのか、現職(前職)で得た経験やスキルでどう貢献できるのか、志望動機との一貫性があるストーリーになるようしっかり確認しておきましょう。

2.結論から話す

履歴書・職務経歴書のような応募書類でも、面接で質問された場合でも、志望動機は「結論から伝える」ことが大切です。結論が見えないまま話を進めてしまうと、「何が言いたいのか分からない」「物事を論理的に考えられない」といったもったいない評価を受けてしまう可能性も。逆に結論を冒頭に話すことで、その後に続ける根拠やエピソード、応募企業でなければいけない理由が論理立てて話しやすくなり、採用担当者にとっても聞きやすくなります。

3.企業が求める人物像に近いことを伝える

志望動機から採用担当者が確認したい最も大きなポイントは、「長く働いてくれるか」ということ。入社してから「やっぱり合わなかった」と早期退職すると、お互いにとってマイナスとなってしまいます。求人ページに書かれている「求める人物像」だけでなく、先輩社員のコメントや仕事内容、会社のビジョンなどを把握し、それらとの共通点を交えた志望動機を話すことで、入社後に活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。

まとめ

面接は採用担当者とのコミュニケーションの場です。相手の立場になって、なぜ志望動機を聞くのだろう?と考えてみると、伝えるべきことが整理しやすくなります。
スキルや経験が足りなくても、焦る必要はありません。「応募企業に入社したい!」という熱意をしっかり伝え、転職成功への大きな一歩を踏み出しましょう。

農業に向いている人・向いていない人の 特徴を解説

農業に向いている人ってどんな人?
自分に適性があるのかチェックしよう!

農業界で働きたいけれど、自分に適性があるのか分からない…。
農業への就職・転職を検討している人は、このような不安を抱えることもあるのではないでしょうか。

「こんなにおいしいものがあるんだ!自分の手で作ってみたい!」という食への興味や、動物が好きだから、自然が好きだから、田舎に移住したいから、社会貢献性があるから等々、農業へ興味を持つ理由は人それぞれです。
しかし、実際に働いてみると人によっては天職かもしれませんし、全く向いていないと痛感する人もいるでしょう。
今回は現場で働いている方たちの声をもとにまとめた、農業に向いている人・向いてないと思われる人の特徴を解説します!

農業の仕事

農業には色々な業種がある

「農業」と聞くと何を思い浮かべるでしょう?大半の方は野菜や畑、お米や田んぼが浮かぶと思いますが、野菜やお米、果物などを栽培する『耕種農業』のほか、酪農や養豚、養鶏などの『畜産農業』、農業資材会社や種苗メーカー、流通、販売など多岐に渡る『農業関連ビジネス』もあります。
今回の記事では耕種農業・畜産農業の生産現場職の適性をメインに見ていきます。

農業の仕事は「農作業」だけじゃない

次に「農業の仕事」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。大半の方は種まき、収穫、トラクターの運転など、農産物や土に直接触る、いわゆる農作業が浮かぶと思います。これももちろん間違いではありませんが、農業の仕事は直接的な農作業だけではありません。
昨今の農業はデータ管理が重要になってきており、パソコン作業がある農家・農業法人が増えています。また、一緒に働く家族・同僚はもちろん、農業資材会社や卸先となる飲食店、獣医師等の専門家やJA職員など、たくさんの人と接する機会もあります。
一人で黙々と力仕事をする、という場面ももちろんありますが、他業界のオフィスワークと同じようにパソコンを見ながら戦略を練ることもあれば、仲間とコミュニケーションを取りながら一緒に仕事を進めることもあります。さまざまな作業があるということをしっかりと認識しておきましょう。

農業に向いている人の特徴

生き物(植物や動物)が好き

耕種農業は野菜やお米、果物や花など、畜産農業は牛や豚、鶏や馬などを大切に育てる仕事です。そのため、生き物が好きというのは必須条件です。
個人的な観葉植物やペットではなくあくまで商品ではありますが、モノと違って放置や乱暴な扱いはできません。
生き物への愛情・興味は、農業を仕事にする上で最も重要かつ基本となる心構えでしょう。

ものづくりが好き

農業は生き物を育てる仕事であることは一つ前にお伝えしましたが、さらに広い視点で見ると農業は「ものづくり」の仕事です。そのため、サービス業よりも何かを作ることが好きと言う人に適した仕事と言えるでしょう。
今は大規模で設備の整った温室ハウスや牧場、植物工場での生産も増えています。農業未経験であっても機械や食品の工場などの製造業=ものづくりの経験が高く評価される職場も増えています。

気配りができる

生き物が相手の仕事なので、扱う作物や動物の状態は毎日変化します。小さな変化の中に、感染症や連作障害、病害虫の繁殖などの大きなトラブルの芽が潜んでいる場合があります。そのため仕事中は常に気を配り、些細なことでもいつもと違う様子に早く気付いて対応できる人が大変重宝されますし、自分自身のやりがいにもつながります。

コツコツと地道に努力できる

ほとんどの業界では、がむしゃらに1年働くとそれなりに業界のノウハウが身に付きますが、農業は一年で一作しか回せない品目も多くあります。他業界に比べて経験を積むのに時間がかかるため、コツコツと地道な努力が必要となります。
短期間でに経験値を上げたい人は、一年に何作も回せる次世代施設園芸や、年間通して同じ商品を出荷ができる畜産業の方が向いているでしょう。

忍耐力がある

機械やIT化が進んではいますが、体力を要する仕事も多く、忍耐強く業務ができなければ務まりません。
また、耕種農業では体力面以外でも「天気が不安定で思うように作業が進まない」という、自分の力ではどうしようもない外部要因に歯がゆい思いをすることがありますし、畜産農業でも、動物相手なので思うように動物が動いてくれない・何か問題があるけど言葉話せないし分からない、というストレスは必ずあります。じっくり動物と向き合える精神的な忍耐力が必要です。

試行錯誤できる

他業界にも共通することですが、ただ言われたことをやるだけでなく、自分なりに試行錯誤して改善策を考えながら、生産性を向上させることが大切です。
農業は失敗することも多く、その失敗から学んで次の収穫までに品質や収量を伸ばさなくてはいけない仕事なので、一度や二度の失敗で自棄を起こしてしまっては続けられません。常に改善し続ける根気や、仮説検証を楽しむ気持ちが必要です。
新規品種開発をしたいけど、既存の品種の交配をして栽培できるのは年に1,2回、それでうまくいかなければまた同じ繰り返し、そして新規品種を開発できたのは10年後・・・といったように、数年~十数年後でないと結果がついてこないといったケースもあります。

データ管理など数字に抵抗が無い

農業もスマート農業やIoTといった単語を良く耳にするようになりました。 今までは熟練者の経験や勘で品質や収量を上げていましたが、現在は気温・水量・湿度・養分・日照時間などのデータを取って統計を出すことで病害虫への対策や、品質・収量の維持・向上の方法が可視化しやすくなりました。
今後の農業はデータ=数字と向き合う時間もとても重要になりますので、数字に抵抗が無い人は向いていると言えるでしょう。

コミュニケーションが取れる

農業の現場には幅広い年代の人がいます。熟練の農場長や長年お手伝いしてくれているパートさん、若手の社員・バイトから外国人の実習生まで、年齢・性別問わず色々な人が働いている職場です。そのため、どんな方とも意思疎通をしてスムーズに仕事を進めるためには、柔軟なコミュニケーションが必要となります。
また、同じ地域の農家さんや卸先、農業資材の会社等とも連携をしないといけないため、農業は実は色々な人と関わる仕事なのです。 人との関りが増えることが嬉しい人は向いているでしょう。

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農業に向いていない人の特徴

「自然が好き!」なだけ

農業を「自然の中でのびのびと爽やかに、マイペースに働ける仕事」と捉えている声がかなり聞かれます。もちろんそういう面もありますが、肉体的・精神的にキツイこともたくさんあります。
夏は暑い、冬は寒い、風雨にさらされながら作業をしなければならない日もあれば、予期せぬ災害によって作業計画が崩れたり、農作物が一夜で全滅することもあります。休日のレジャーで接する自然と違い、仕事として毎日して接すると、自然は脅威にもなるのです。
また植物や土、特に畜産は独特な臭いがあったりと、爽やかとは呼べない部分も多々あります。
農業を志す人の中には、他業界に比べて悪い面を見ていない、牧歌的な良いイメージが先行して具体的に調べていない方も多くいます。漠然と自然が好き、ではなく、植物や動物そのものに興味がないと農業を続けることは難しいでしょう。

大雑把である

植物も動物も病気の初期症状は「葉の色が少し悪い」「果実の形が少々悪いものがある」「エサへの食いつきが悪い」といった程度の小さな変化ということもしばしば。しかし、その変化には感染力の強い病気、連作障害、病害虫の繁殖など大きなトラブルの原因が潜んでいる場合があります。そういった場合、初期段階での適切な病害虫の防除・病気の治療・隔離処置などが必要となります。
農業はリスク管理がとても重要です。小さな変化に気づけない方や気付いても「大丈夫だろう」と放っておいてしまう人よりも、几帳面な人の方が農業の適性があるでしょう。

計画性が無い

農業は数ヶ月~数年先の収穫や出荷を目指して動く必要のある仕事です。耕種なら早生・中生・晩生など収穫できる時期に合わせて植え付けの段階で品種の選定が重要ですし、作物に合わせて土壌改良や施肥を行ない、植え付け後スムーズに作物が成長できるよう考える必要があります。 畜産なら通年で搾乳ができるよう出産計画を立てたり、仔牛・子豚・雛を出荷時に最適な大きさになるよう逆算して買い付けたり、エサの配合を変える必要があります。
計画性のない人にとっては、農業はとても難しく感じるでしょう。

臨機応変に対応できない

農業に計画性が大事なことは一つ前にお伝えしましたが、同時に、臨機応変な対応も必要になります。
計画を立てても、天候不良や自然災害、病害虫の発生など予期せぬトラブルが起こるのが農業です。トラブルが起きても最後まで責任を持って、根気強く柔軟に対応しなければなりません。

一人で黙々と作業したい

「人間関係のしがらみから解放されて、1人で黙々と作業できそう」。
このようなイメージ魅かれて農業を志す人もいますが、作業内容や結果を他の従業員と共有したり、新しく入った人に作業を教えるなど、ある程度のコミュニケーションは他業界と同様に必要です。
また、地域の農家さんたちと交流会や勉強会が開かれる場合も多く、他の農家さんと話すことで重要な経験や知識を学べる場面も多くなります。そういったチャンスを逃すのはとてももったいないです。
例え独立して自営しても、農業は地域の方(特に同業者)と持ちつ持たれつの関係で成り立っているところが多く、その関係性はとても重要です。近隣の農家さんや卸先、農機の会社などと一切関わらないことはまず不可能なので(自給自足の家庭菜園レベルなら可能だと思いますが)、「人と関わりたくないから農業」という選択肢は間違っていると言えます。

車の運転をしたくない

現在は自動車免許を持たない人が増えており、首都圏では車がなくても不自由なく生活できます。しかし、農業を仕事にするとなると話は別です。
仕事で車や農機に乗る機会が多いことに加え、農場はアクセスの悪いところにあることがほとんど。また、農業が盛んな地域は普段の生活でも車は必需品なので、首都圏から移住して農業を始めたいけど車の運転はしたくない…という方には、農業は難しいでしょう。

一発逆転思考は危険!?

農業を始めたい方にお話を聞くと「農業は稼げるって何かで見たから、一発当てたいんだよね!」と言う方がちらほらいらっしゃいます。また、そのような方の大半は最初から独立or経営継承で自営したいと言います。
実際に農業界には1千万円以上稼ぐ個人農家さんもいますし、年商100億円を超える農業法人もあります。しかし、それはあくまで少数派。初めからみんなが稼げる、そんな夢のような話はそうそうありません。

ゼロから農業を営むには数百~数千万円の初期費用(設備投資等)が必要になります。 国や自治体からの助成金を受け取れるケースもありますが、それでも全額まかなうことは難しく、ほとんどの人はまずは事業資金の借り入れ=借金を背負うことになります。 上手く軌道にのって初期費用を回収し、利益を上げることができれば良いですが、まだノウハウが無いうちに自然災害や天候不順で作物が全滅、あっという間に借金まみれになって離農した方もいれば、数年続けたけど結局収益化にはつながらず諦めて離農するという方もいます。 ちなみにこれらは、珍しいケースではありません。入念な準備があれば話は別ですが、安易に「農業で稼いで生一発逆転だ!」という考えは、かなり高リスクでしょう。

いずれ独り立ちしたい場合でも、まずは雇用就農で数年間働き、コツコツと基本を学んで経験を積むことをお勧めします。

まとめ
~やりがいは他業界に負けない!~

極論ですが、農業に全く向いていない人はいないと思います。
農業は私たち全員の命につながる「食べ物」を作る仕事だからです。 今はお金を払えばいくらでも食べ物が手に入る世の中ですが、もし農業を仕事にする人がいなくなったら…大変なことになりますよね。
命のためなら誰でも真剣に向き合えるし、大きなやりがいが生まれます。実際に現場で働く農家さんにお話を伺っても、皆さんに共通する原動力は「日本の食を支えている」という誇りであると感じられます。
農業は素晴らしい仕事なので、もし「向いていないから」という理由だけで諦めるのは勿体無いです。

向き・不向きを知ることも大事ですが、もっと大事なことは、自分の長所・短所を知るという意識です。
自分で分かっていれば、向いている所=長所はより伸ばす取り組みを、向いていない所=短所は改善の努力をすることができます。
自分の長所・短所を知るには、自分以外の第三者に相談するのもおすすめです。家族や友人でも構いませんし、転職のプロである転職エージェントに話を聞くのも良いでしょう。自分では気が付かなかった適性が、客観的なアドバイスで分かるかもしれません。

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農業の仕事って?種類別まとめ

農業にはどんな仕事があるの?
種類別まとめ

農業の仕事=野菜を栽培する仕事、と連想する方がほとんではないでしょうか。しかし「農業」と一口に言っても、農業界には実にさまざまな種類の仕事があるのです。

野菜や果物などを栽培する仕事はもちろん、酪農や養豚などの畜産の仕事、農機や肥料等を扱う農業資材会社や種苗メーカー、流通、販売などの多岐に渡る農業関連ビジネスの仕事も全て「農業界の仕事」と言えます。

そんな農業界の仕事を、農業の知識が無い方にも分かりやすいように3つに分類しました。総務省の定める「日本標準産業分類」に農業の細かい業種区分がありますが、今回は農業求人サイトなどで一般的に使用されている分類でまとめてご紹介します。

総務省が定める「日本標準産業分類(平成25年10月改定)(平成26年4月1日施行)」において、農業は「管理,補助的経済活動を行う事業所」「耕種農業」「畜産農業」「農業サービス業(園芸サービス業を除く)」「園芸サービス業」の5つに分類され、各分類内で取り扱う生産物・サービスによってさらに区分けされています。

農業の仕事は3つに分類できる

農業の仕事は『耕種農業』『畜産農業』『アグリビジネス』の3種類に分けられます。 『耕種農業』と『畜産農業』は自然の中で農畜産物を育てる仕事を指しており、多くの人がイメージする「王道の農業」と言えるでしょう。 『アグリビジネス』は、耕種農業・畜産農業の生産者を支える農業資材・種苗メーカーなどの仕事や、生産者と消費者とつなげる流通・販売の仕事など、農業に関する幅広い仕事全体の総称です。

耕種農業、畜産農業、アグリビジネスの各分類の中でも、生産物・サービスによってさらに細かく業種分けができるので解説していきます。

※同じ業種であっても「職種」は異なる場合もあります。例えば野菜の栽培を行う会社には「生産職」はもちろん、自社の野菜をレストラン等に売り込む「営業職」や「経理・事務職」も必要とされます。

耕種農業

  • 耕種農業とは、稲作(米)・穀物・野菜・果樹・花などの植物を栽培する業種の総称です。きのこ類の栽培や、なたね・葉タバコ・生茶などの工芸農作物、飼肥料用作物の栽培も耕種農業に含まれます。

    代表的な業種をピックアップしてご紹介します。

  • 稲作

    日本人の主食となるお米。コメを実らせるイネを栽培することを稲作と言います。日本では300種前後の品種が栽培されています。

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  • 畑作

    麦やトウモロコシなどの穀類や豆類、イモ類などを畑で栽培します。大型機械を駆使したダイナミックな農業が特徴です。

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  • 露地野菜

    野外の畑で栽培した野菜の事を「露地野菜」と言います。日中と夜間の寒暖差や風雨などにさらされ、日光など自然の恵みを存分に受け、農業の醍醐味が感じられます。

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  • 施設野菜

    ビニールハウスから植物工場まで、技術の粋が詰まった施設での野菜栽培を指します。天候や季節に左右されない安定生産が特徴です。

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  • 果樹

    リンゴやミカン、モモなど季節ごとに旬の果物を生産します。一般的には2年以上栽培する植物であり、果実を食用とするものが「果樹」と呼ばれます。

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  • 花き

    花き(花卉)とは、私たちの生活を彩る目的で栽培する花・芝・植木などを指します。さまざまな形態(切り花、鉢物、球根、花壇用苗物など)で栽培されます。

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畜産農業

  • 畜産農業とは、牛・豚・鶏・馬・いのしし・めん羊・鴨など、動物の中でも家畜・家禽を飼育、肥育、ふ卵する業種の総称です。養蚕や養蜂、毛皮獣や実験用動物等の飼育も畜産農業に含まれます。

    代表的な業種をピックアップしてご紹介します。

  • 酪農

    牛を飼育し、私たちの食生活に欠かせない牛乳を生産する仕事です。チーズやアイス等への加工・販売、観光牧場などを組み合わせた6次産業化も進んでいます。

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  • 肉牛

    食肉となる肉牛を飼育する仕事です。主に「繁殖」と「肥育」の2つの工程に分かれており、一方を専門で行う牧場もあれば、両方一貫して行う牧場も。ブランド牛を自分の手で育てることができます!

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  • 養豚

    食肉となる肉豚や、種豚(しゅとん)を飼育すること養豚と呼びます。地域性・独自性を活かした「ブランド豚」の確立に熱意をそそぐ経営体が多いのが養豚業界の特徴です。

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  • 養鶏

    鶏(にわとり)を飼育する仕事です。卵を生産するために採卵鶏を飼う養鶏と、肉を生産するために食用鶏を飼う養鶏の2つに分類されます。日本の養鶏は近代化・大規模化が進み、1つの養鶏場で数十万羽を飼育する企業もあります。

    詳しく見る

アグリビジネス

  • アグリビジネスとは、アグリカルチャー(農業)とビジネス(事業)を組み合わせた造語で、農業に関連する幅広い業種の総称です。日本の大学にもアグリビジネス学部や学科が設けられるなど、一般的な用語として定着してきています。

    アグリビジネスには製造・流通・金融までさまざまな業種が含まれますが、耕種農業・畜産農業の生産者を支える仕事や、生産者と消費者とつなげる流通・販売の仕事がメインと言えるでしょう。

農業はビジネスチャンスに溢れた業界!

ここまで代表的な農業の仕事をご紹介してきましたが、このほかにも農業界にはさまざまな仕事があります。 どの仕事が欠けても、私たち消費者に農産物は届きません。農業という産業は「農産物の生産」という仕事だけでは成り立たず、多くの人・企業が関わり合って成り立っているのです。

近年は、野菜生産+農家民宿、酪農+加工品販売など、耕種・畜産・アグリビジネスの垣根を超えて事業を行う農家さんも多くみられます。 これは生産者(1次産業者)が加工(2次産業)と流通・販売(3次産業)も行い経営の多角化を図る『6次産業化』と呼ばれ、政府もこの動きを推進しています。

その他にもロボット技術や情報通信技術(ICT)を駆使して作業効率化を図る『スマート農業』 という新しい分野の仕事も出てきたように、農業の可能性は大きな注目を集めています。
また、こうした新しい仕事の登場によって、地方の活性化や人材不足、国際競争力の強化など、農業界が抱えるさまざまな問題の解決も期待されています。

自己PRの書き方(テンプレート付き)

企業との最初の接点となる履歴書・職務経歴書において、自己PRは転職の成功を左右する重要な要素です。この記事では、自己PRの作成に必要な準備と、初めてでも簡単に作れる基本のテンプレートをご紹介します。

書き始める前にやっておきたいこと3選

経歴・実績を時系列で洗い出す

まずはこれまでの経歴や具体的な仕事内容、実績を時系列で洗い出します。大切なのは「大した内容ではない」と決めつけず、些細なことも含めて洗い出すこと。自分が仕事で大切にしてきたポイントなども発見できるかもしれません。重要なPR材料となる可能性を秘めているので、必ずメモしておきましょう。

自己分析

自己分析にはさまざまな手法があり、解説WEBサイトや書籍も多数存在します。ここでは基本例として、2つの切り口をご紹介します。

1つ目は「Want、Can、Must」です。Want(やりたいこと)と、Can(できること)、Must(求められること)を書き出します。この3つを満たす割合の大きい仕事や環境が、あなたにとっての理想だと言えるでしょう。

2つ目は「Being、Having、Giving」です。Being(どんな能力を持ちたいか、どんな人間性になりたいか)、Having(収入や生活環境や名誉など、何を得ていたいか)、Giving(社会や地域、人に対して何を提供したいか、どんな影響を与えたいか)の3つをそれぞれ掘り下げます。それら3つが仕事でどのように満たされるのかを考えることで、仕事にマッチするかどうかを見極める基準の1つにできます。

他己分析

自分の長所・短所、第一印象、自分に関する印象的なエピソードをヒアリングします。
ポイントは、なるべく多くの人に意見を聞くこと。家族や親しい友人だけでなく、先輩や後輩など少し距離の遠い視点から自分を見ている人にも聞いてみると良いでしょう。自分では気付いていなかった長所を発見できれば、大きな武器となります。

初めてでも書ける!自己PRの基本構成

以下の基本構成に沿って作成してみましょう。

1.強み・アピールポイント(書き出し)

・私の強みは●●です。
・私は●●することを大切にしています。
・私は●●を続けてきました。

2.具体的なエピソード(裏付け)

例)
・相手のニーズを引き出し、本当に求めているものは何か要望を汲み取った提案をしています
・日頃から他のスタッフと積極的にコミュニケーションを取り、意見を言いやすいチームづくりを心掛けました
・誰がやっても同じ品質になるよう、よくあるミスの原因や打ち手を分析し、業務マニュアルを作成しました

3.どうなったか(成果)

例)
・信頼が獲得できたことで、既存顧客の売上を前年度120%まで拡大することができました
・メンバー全員が当事者意識を持つようになり、20xx~20xxのチーム目標を達成することができました
・チーム全体の業務効率化・生産性の向上につながったほか、新入社員へのレクチャーも円滑に行えるようになりました

4.意気込み(締めの言葉)

・農業経験はありませんが、これまで培ってきた●●する力を生かして1日でも早く戦力となれるよう頑張ります
・前職での●●の経験を活かし、貴社の事業拡大に貢献して参りたいと思います
・学ぶ姿勢やスキルの習得に対する積極性は人一倍ありますので、お役に立てるよう邁進していきます

まとめ

自己PRは、企業が求める人物像に合致するような実績や経験談を交え、具体化しながら書き上げるようにしましょう。今回紹介した準備の手順や基本構成を参考に、自分の魅力を表現できる自己PRを考えてみてくださいね。

就農にも役立つ農業体験が人気

手軽に農業体験!観光気分にも就職準備にも!

「田植えをしてみたい」「野菜を収穫してみたい」など、就農を考えていない人にも農業を体験したい人は多いと思います。農業体験には、観光として農業を楽しめるものもあれば、就農への備えとして本格的に研修を行うものもあります。農業体験は農業や自然のすばらしさを体感でき、理想の就農に近づくきっかけにもなるでしょう。

農業体験とは

農業体験には、体験の期間や内容もさまざまなものがあります。収穫した農作物をその場で味わうことのできる1時間程度の体験型の観光農業もあれば、半日や日帰りで農家の人と作業を行えるものもあります。このような短期間の体験のほか、指導を受けながら種まきから収穫まで体験できる数ヶ月~数年の長期間の農業体験・研修もあります。

農作業を通して、農業への理解を深め、食や自然の大切さを学ぶことができるでしょう。そして、体験期間が長期に渡るものでは、一通りの作業を体験して技術習得も目指せます。
次に紹介するもの以外にも、農業を体験する方法はたくさんあります。自分に合った農業体験を見つけることが大切です。

短期間で楽しく農業を体験したい[観光農業・農業ツアー]

農産物の収穫体験ができ、収穫した農産物はその場で食べたり、購入して持ち帰ったりすることができます。観光農業は、ビジネスとして多角的に展開する農家も増えています。
その地域の農産物や農産物本来の味を知ってもらえるなど、さまざまなメリットがあります。

  • 体験料・持ち帰り料金など
  • 1時間程度~数日

農家民泊も人気

農家に泊まり、農業体験はもちろん地域の自然や文化に触れ、地元の人とのふれあいを楽しみ、農家の暮らしや田舎の生活が体験できます。

農業を体験してから就農について考えたい
[ふるさとワーキングホリデー]

ふるさとワーキングホリデーとは、働いて収入を得ながら地元の人との交流や田舎暮らしを楽しめる、総務省が2017年に開始した取り組みです。滞在期間は応募先によって異なりますが、1~5週間で募集しているところがほとんどです。

ふるさとワーキングホリデーでは、北海道で農業を体験出来たり、先端農業や道の駅での販売が体験できたり、興味のある農業を選ぶことが可能です。農業のほか、漁業や観光、地域行事のお手伝いなどさまざまな仕事があります。

  • 交通費・宿泊や
    食事などの滞在費
  • 2週間~1ヵ月程度
    (受け入れ先により異なる)
  • 発生する
    (受け入れ先により異なる)

農業法人で実際に働いてみたい
[農業インターンシップ]

農業インターンシップは、就職先として農業という業界を知り、食べ物の生産について関心を持ってもらうことなどを目的としていますが、農業法人などに採用が決まった人も事前就農体験として利用できます。
全国各地のさまざまな業種、約300社の農業法人が農業インターンシップの受け入れを行っています。申し込みや相談は、全国新規就農相談センターで行っています。

  • 交通費
  • 1週間~6週間
  • 発生しない(宿泊費と食費は 受け入れ先が負担)

すぐに働きたい方はこちら!全国の農業求人

独立就農に向けて
本格的に農業を学びたい[農業研修]

独立就農を目指す人を支援するため、地方自治体やJA、農業法人などさまざまな団体が長期的な研修を実施しています。農業の技術や技術を作業の中で習得できるほか、経営についての研修(座学)を行っているものもあります。また、研修終了後の独立に向けて、農地確保などのさまざまなサポートを行ってくれる場合もあります。
研修中は助成金を受け取ることができるケースが多いので、最低限の生活費は確保できます。

独立就農を目指す場合、事前に研修を受ける方法以外にも、農業法人に就職して働きながら学ぶ・農業大学校などの学校に通って学ぶという方法もあります。

  • 実施団体や
    受け入れ先などにより異なる
  • 数ヵ月~2年程度
  • 実施団体や
    受け入れ先などにより異なる

農業体験のメリット

農業体験のメリットは、農業に触れられる、収穫の喜びや食べ物のありがたみが感じられる、四季や自然の尊さが感じられるといった、たくさんのメリットがあります。 就農を目指す人にとっては、就農前に農業を体験できることだけでなく、適性があるかどうか・その土地での暮らしはどうなのか・どんな農業が自分に合っているのかといったことを確認できます。理想の就農を実現するための貴重なステップだと言えるでしょう。

農業体験に参加して、農業や自然、食への考え方が変わったという人も多いです。とても大切なことを学べる場として、就農を目指す人にも、そうでない人にも高い人気を集めています。
親子で参加できる農業体験ツアーなどもあり、食育の一環としても活発に展開されています。

農業体験に関するよくある質問

Q. 農業の経験が全くありません。大丈夫でしょうか?
A. 農業体験に参加される人の多くは初心者の方です。行う作業については、きちんと指導を行ってくれるので無理なく参加できるでしょう。

Q. 住み込みの場合は、どんなところに泊まるの?
A. 受け入れ先によって異なりますが、農家の方の自宅の一室を間借りするケースもあれば、農業法人などの社宅や従業員専用寮に泊まる場合もあります。体験費用が発生するプランや長期研修の場合は、宿泊施設を利用するケースがほとんどです。

Q. 年齢制限はありますか?
A. 観光型の体験農業は年齢制限はありません。しかし、農業の技術や経営について学ぶことを目的としている研修の要素が強いものでは年齢に制限がある場合もあります。また、実施している団体や受け入れ先などによっても異なります。

自分に合った農業体験を見つけましょう

農業体験を楽しみ、実りの多いものにするために、まずは自分の目的を明確することが大切です。目的に合った農業体験がありましたらぜひ参加してみてください。

未経験・無資格から農業に転職できるのか

100年先もなくならない職業=「農業」という理由から、農業は新しい価値をもって注目されています。法人化されている農業生産企業へ転職を考えた場合に、果たして未経験・無資格で面接から採用まで到達することはできるのでしょうか。

農業における“経験”とは何か

そもそも農業生産の現場ではどんな人を経験者と呼ぶのでしょうか。

経験者の定義

農業は野菜などを育てる耕種農業と家畜を扱う畜産農業の2つに大きく分かれます。
農業生産の業界で「私は農業生産職の経験者です!」と胸を張って言えるのは、一般的には1年以上働いたことがある場合。
また、実家が専業個人農家の場合に、家業をよく手伝いながら農家の働き方を家族として間近で見て育った方も経験があると言える場合があります。

よく聞かれる運転免許

耕種農業、畜産農業ともに農業生産現場で活躍する皆さんは、どのような運転免許を持っているのでしょうか。代表的なものをご紹介します。

大型特殊自動車免許

一番メジャーな資格が大型特殊免許です。通称「ダイトク」と呼ばれています。
トラクターや重機を運転できることはもちろんですが、公道を走っていくつかの農場を行き来することもできるようになります。

牽引免許

農耕車牽引免許を持っていると、農場で使う多種多様な機械を牽引することができます。

普通自動車免許(MT)

日本が産んだ農業の味方、それが軽トラ!多くの農業生産現場で軽トラが大活躍しており、マニュアル車が主流です。

普通自動車免許(AT)

こちらは最低限持っておきたい免許です。仕事で使うという以前に、車が運転できないと通勤が難しい場合が多くあります。

フォークリフト作業免許

フォークリフト作業免許は、収穫して軽トラで運ばれてきた農産物を一時保管する倉庫に収容したり、出荷のために迎えにくる大型トラックに積み荷したりする場面で活躍します。
トラクターだけでなくフォークリフトを所有している農家も多く、あると重宝する免許です。

全くの未経験・無資格から農業生産職へ

実は未経験・無資格者が転職しやすい業界

農業生産を行っているほとんどの専業農家・農業生産法人は、未経験者、つまり全くの素人を経験者に育て上げることを前提として人材採用計画を立てています。

日本の農業は世界でもトップクラスの技術と安全品質を誇りますが、農場規模の大小に関わらず、その農場固有の生産技術を仕事の中で身につけさせるOJTにも長けています。
「技術は見て盗め!」といったな職人気質なOJTが行われている業界だと考えている方がいたらそれは間違い。やる気さえあれば本当に参入しやすいのが農業の世界です。

未経験歓迎!全国の農業求人はこちら

代表的な耕種農業の求人例
年齢:40歳まで
経験:未経験OK
免許:普通自動車免許(MT必須)
(年齢は長期勤続によるキャリア形成のため若年者等を対象)
当社では現在、更なる規模拡大に向けて正社員を募集しています。
代表やベテランの先輩社員が基礎からしっかりお教えするので、未経験の方でも安心してご応募ください。
多品目の野菜生産に始まり、営業や6次化加工、販売に至るまで、農業経営に必要な実践的な経験を積むことができます!

代表的な畜産農業の求人例
年齢:不問
経験:未経験OK
免許:普通自動車免許(AT限定可)
お任せするのは搾乳や牛舎清掃など、酪農業務全般です。
牛への接し方など、基礎からていねいに教えていきますので酪農未経験の方でもご安心ください。
家族経営のため少人数ですが、その分コミュニケーションが多くアットホームな牧場です。
分からないことや不安なことも相談しやすい環境です。

未経験・無資格の採用。どこを評価するのか?

どんな業界でも採用側が避けたいのは、すぐに辞められてしまう、ということ。(なぜならば採用活動にはコストと労力が必要だから!)

・イメージしている農業と現実の誤差を自分で埋めていってくれるだろうか?
・そのためのモチベーションがあるのだろうか?
・そもそも農業という職業を楽しめるだろうか?

採用側は必ずこれらのことを考えて選考しています。

よくある失敗例としては、田舎でのんびり仕事できる、雄大な自然の中で仕事もプライベートもマイペースに過ごせる、という感覚で転職を希望した場合。
牧歌的なイメージを抱かれがちな業界ですが、当然ビジネスとして取り組んでいるわけで、職業として仕事をする心構えができていないと採用側ははっきり言って困ります。

逆に、農業が全くの素人で経験がなくても、前職で得た経験や成果などPRできるものがあれば、社会人としてきちんと評価してもらえます。

未経験者が面接で聞くべきこと

転職後のミスマッチを防ぐために、未経験の方々は面接や職場体験の時に何を観察して、何を尋ねるべきでしょうか?

1)どのような基準で仕事ぶりが評価されるのか
2)通常の就業時間やシフト制の仕組み
3)農繁期などの年間スケジュール
4)同僚社員の暮らしぶり
5)会社独自の支援制度や手当てがあるのか

社長や農場長の勘で評価されるのか、仕事の質をランクや数字にして評価してくれるのか、もしくは独自の評価制度があるのか、その辺りを聞いてみましょう。
自分が納得できる評価の基準があるかないかだけで、就職したい農場かしたくない農場かを決めてもいいほど大事なのが1だと覚えておいてください。

もし1から5まで全てに納得できる明快な返答が返ってきたら、あなたにとってその農場は新たな職業にする価値がきっとあるでしょう。

まとめ

農業生産を職業としたいかもしれないと思った時に、経験や特殊な免許は一切必要ありません。(普通自動車免許は生活するために必須ですが。)
学校で農業技術を学んでおく必要もありません。

・失敗しないために一番必要なのは、自分が職業として農業生産職を捉えているか確認をしておくこと。
・失敗しないために一番重要なのは、自分が納得できる農場を見つけること。

この2点だけです。
農業界では、最低限この2つが揃っていなければ必ず自分の決断を後悔することになりますし、最低限この2つが揃っていれば勇気を持ってその新たな職場にチャレンジする価値が充分にあります。