地方で暮らす、農業で生活するという生き方を探る!
〔主催〕高知県立農業担い手育成センター
いま、社会環境の変化に伴って「今までの生き方を今後も続けるのか?」と疑問を感じ、「地方で生活するとはどんな感じだろう」「農家は具体的にどうやって生活しているんだろう」と考え始めた人が増えています。
今年度第2回目のオンライン農業ツアーでは、当センターで研修を受けた後、高知県安芸市のナス農家の元で実践研修を受け、現在安芸市のサポートハウスで営農中のご夫婦からお話しをお伺いすることになりました。
ナスの生産量日本一、ユズの生産量日本一の安芸市。主要な施設が徒歩圏内に集中し、暮らしやすいまちです。毎年のように就農希望者が訪れる安芸市の、農業への支援体制もご紹介します。
地方での暮らし、農業という仕事、農業をはじめるにあたって必要なことなど、実際に実現した先輩から話を聞いてみませんか?
高知で農業やらんかえ!~移住就農者編~
高知県は、全国でもトップレベルの野菜の産地。そんな高知県に県外から移住就農した先輩4組を紹介しています!
ぜひご覧ください!
【小谷博幸さん、久美さん夫妻】
小谷さんご夫妻。2人で平成30年度に高知県立農業担い手育成センターで8ヶ月間農業の基本を学び、その後博幸さんはナス農家の施設で1年間施設ナス栽培の実践研修を受けました。現在安芸市のサポートハウスで2人一緒にナス農家として活躍しています。
【小谷博幸さん】
以前は大阪で建築の現場監督をしていた博幸さん。帰りも遅く、土日祝日もほとんど休みをとれない毎日の中で、「もっと人間らしい生活をしたい」と思いました。自然が好きだったので「農業もいいな」と考えてハローワークに相談に行ったとき、ちょうど開催されていた農業フェアを紹介されました。奥さんの出身地である高知県のブースを訪れたことで、高知県での就農の道が開きました。
【小谷久美さん】
夫の博幸さんと一緒に当センターで研修を受講。当センターでの研修修了後は、博幸さんが農家で実践研修を受けている間アルバイトをして生活を支えました。2021年8月からサポートハウスに入り、2人でナス農家になりました。
安芸市のシンボル、野良時計。明治中期に旧家の地主が部品を全て手作りして組み上げました。周辺で農作業をしていても時間が分かるので、「野良時計」の愛称で親しまれています。2人が営農しているサポートハウスのすぐ近くです。
安芸市のハウス群。安芸市の主な施設園芸品目は促成ナス。8月頃に苗を定植して翌年6月下旬まで収穫します。近年、高知県のナスに高血圧改善効果のある「コリンエステル」が豊富に含まれていることが確認され、機能性表示が認められました。
高知県立農業担い手育成センター。高知県での新規就農を希望する方対象の座学・実習だけでなく、すでに就農している方の学び直しのためのリカレント講座、高知県への移住・就農希望者を対象とするオンライン農業ツアーやこうちアグリ体験合宿などのイベントも行っています。2人ともここで農業の基礎を学びました。