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新卒の業界選びで迷ったら、農業も候補に。就職先として農業を考えたい6つの理由

新卒の就職先として「農業」はあり?業界選びの視点から見た、農業という仕事の魅力とリアル

メーカー、IT、商社、金融、サービス……。新卒でどの業界に進むか考えるとき、候補がなかなか絞れずに迷うことも多いのではないでしょうか。「農業は家業を継ぐもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は今、農業法人などに就職して、社員として農業に携わるという道が広がっています。この記事では、業界選びの視点から農業の魅力と現実、自分に合うかを確かめる方法を紹介します。

新卒・インターンの農業求人一覧はこちら

農業は新卒でも「就職する」業界になっている

2025年の農林業センサス(農林水産省)を見ると、農業を営む経営体の総数は減っているものの、法人として農業を営む経営体は5年間で10.1%増え、約3万4千になりました。農業経営体が年間7か月以上の契約で雇っている「常雇い」も24万2千人と、5年前に比べて54.4%増加しています。農業ジョブにも、新卒やインターンを募集している農業法人などの求人が掲載されています。

出典:農林水産省「2025年農林業センサス結果の概要(確定値)」

新卒の業界選びの視点で見る、農業の6つの魅力

1. 「食」を支え、その成果を自分の目で確かめられる

個人経営の農家で自営農業を主な仕事としている人(基幹的農業従事者)は、平均年齢67.7歳、65歳以上が69.6%(2025年農林業センサス)。食料を生み出す現場では、次の世代の担い手が必要とされています。しかも、手をかけた作物の育ち具合や収穫量として、仕事の結果がはっきり形になるのが農業です。

2. 若いうちから責任ある仕事を任されることも

少人数のチームで運営している農業法人もあり、職場によっては、入社して数年で一つの圃場(畑やハウス)や作物の管理を任されることもあります。

3. 専門的なスキルや資格が身につく

栽培の管理、土や病害虫の知識、農業機械の操作など、農業の現場ならではの専門的なスキルを積み上げていけます。大型特殊自動車免許(農耕車限定)など、取得を支援している職場もあります。詳しくは農業で収入を上げるには?資格手当・昇給につながる資格の選び方で紹介しています。

4. 「育てる」以外にも仕事の幅が広い

職場によっては、営業や販売、加工品の企画、SNSでの発信、生産データの管理など、一般的な企業と同じように幅広い仕事があります。農業に関わる業界の全体像は農業関連企業の業界地図|アグリビジネスの全体像・将来性・就活対策まで完全解説で紹介しています。

5. テクノロジーとの結びつきが深まっている

ドローンやセンサー、環境制御システム、AIなど、スマート農業と呼ばれる技術の活用も進められています。詳しくは農業×AIの実態とは?これから農業で働く人が知っておきたいスマート農業のいまで紹介しています。

6. その先のキャリアの選択肢が広い

経験を積んだ後は、農場の責任者や経営幹部を目指す道も、独立して自分で経営する道もあります。キャリアの考え方は【農業界で就職活動】基本情報を集めてキャリアプランを作ろうでも紹介しています。

新卒で農業に就職した場合の主な職種

農業ジョブでは、次のような職種で求人を探すことができます。

・農場・牧場・現場職:作物の栽培や家畜の飼育など
・専門職:獣医師、人工授精師、削蹄師など
・ドライバー:収穫物や資材の運搬・配送など
・営業・企画/接客・販売:販路の開拓、商品の企画、直売所での販売など
・経理・事務/研究・開発/WEB・IT:管理部門や研究、ECサイトの運営など

知っておきたい、農業の仕事のリアル

・体を動かす仕事が多い:屋外での作業や、重いものを運ぶ場面もあります
・季節や天候で忙しさが変わる:植え付けや収穫の時期は忙しくなりやすいです
・給与や休日は職場によって異なる:月給だけでなく、賞与や手当、寮・社宅の有無まで含めて比べましょう
・勤務地は農地のある場所:働く場所を選ぶことは、暮らす地域を選ぶことにもつながります

仕事の大変さと、それでも得られるものについては農業正社員の仕事は本当にきつい?実態と向いている人を解説で詳しく紹介しています。

新卒で農業に向いている人

□ 食べものや自然、生き物に関心がある
□ 仕事の結果が目に見えることにやりがいを感じる
□ 地道な作業をこつこつ続けるのが苦にならない
□ 天候などの変化に合わせて、柔軟に段取りを変えられる
□ 将来、専門性を身につけたり、経営に関わったりしたい

当てはまるものが多いほど、農業の仕事にやりがいを感じやすいかもしれません。

新卒が農業法人を選ぶときのチェックポイント

・新卒の受け入れ実績と教育体制:研修や、仕事を教えてくれる担当者はいるか
・年齢の近い社員がいるか:相談しやすい先輩や同期がいるか
・社会保険・雇用保険への加入:健康保険や厚生年金、雇用保険に加入できるか
・労働時間・休日・残業代の扱い:繁忙期の働き方や、時間外に働いた分の賃金の扱い
・住まい:寮や社宅、住宅手当はあるか

農業は、労働基準法の労働時間・休憩・休日に関する規定が適用されない業種です。そのため、時間外や休日に働いた分の割増賃金の扱いは職場ごとのルールによって異なります(深夜の割増賃金や年次有給休暇の規定は適用されます)。入社前に雇用契約や就業規則で条件を確認しておくことが、ほかの業界以上に大切です。詳しくは農業に就職。知っておきたい労働基準で紹介しています。

新卒の就活で、農業が自分に合うかを確かめる方法

まずは、ほかの業界と比べるときと同じ軸で、農業を見てみましょう。

業界選びの軸農業の場合
社会への貢献食料を生み出す仕事。担い手が求められている
手応え・成長作物の出来として結果が見える。職場によっては早くから任される
専門性栽培技術や機械の操作、資格が身につく
働く場所農地のある地域。勤務地の選び方が暮らす地域の選び方にもなる
将来の選択肢社員として責任ある立場を目指す道と、独立する道がある

そのうえで、インターンシップや農業体験に参加したり、職場見学や説明会で働いている人の話を聞いたりしてみましょう。農業法人の採用時期は一律ではなく、通年で募集する法人もあるため、気になる法人の募集時期は個別に確認しておくと安心です。就活の基本的な流れは農・林・漁業への就活スタートガイドで紹介しています。

新卒で農業に就職する際のよくある質問

Q. 農学部や農業系の学校の出身でなくても就職できますか?
A. 就職できます。農業ジョブに掲載されている新卒向けの求人では、多くの場合、出身学部は問われません。国も「雇用就農資金」という制度で、49歳以下の就農希望者を新しく雇い入れた農業法人などに資金を交付しています。

Q. 体力に自信がありません。
A. 働くうちに体が慣れていく人もいますし、作業の機械化を進めている職場もあります。営業や事務など、現場以外の職種を選ぶ方法もあります。

Q. 勤務地は地方ばかりですか?
A. 農地のある地域が勤務地になります。地方の職場だけでなく、都市近郊で農業を営む法人もあります。関東近郊の例は「移住はまだ怖い」人へ。関東近郊で始める農業という選択肢で紹介しています。

まとめ:新卒の業界選びで、農業を「候補のひとつ」に

農業は、社会に欠かせない「食」を支え、仕事の成果が目に見え、専門的なスキルを積み上げられる業界です。業界選びに迷っているなら、まずは農業を候補のひとつに加えて、調べたり体験したりするところから始めてみてはいかがでしょうか。「自分に合う農業の職場を知りたい」と思ったら、農業専門のキャリアアドバイザーを頼ってみてください。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
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