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花きとは?その栽培過程や儲かるためのマーケティング戦略について解説!

花き(かき)とは

概要(業種の基本情報)

色とりどりの花が並ぶ花屋やホームセンター。母の日にはカーネーション、夏にはひまわり、クリスマスにはシクラメンなど、季節に応じて好まれる花が異なります。需要が高まる季節にその花を咲かせ、出荷することが花き生産の仕事です。出荷の形態は花きの種類によって異なり、切り花、鉢物、球根、花壇用苗物の4つに分類されます。花きの場合は品質による価格の差が大きいため、生産者は品質を保つために細心の注意を払います。 また、花きはし好品であり、消費者の好みも様々。中には、新しい品種を作り出すために、育種に取り組んでいる花き生産者や企業が多いのも、花き業界の特徴です。

生産物例

花卉の流通は、卸売市場を経由する「市場流通」と卸売市場を経由しない「市場外流通」があります。市場流通が主となりますが、近年は直売やインターネット取引などの流通の多様化により、市場外流通が増加傾向にあります。また花きの種類では、店舗で販売される家庭用の花きの他、贈答や冠婚葬祭に使用される商業用の花きなどもあります。

花きの仕事

花きの年間スケジュール(例)

多品目の花きを組み合わせて生産することが多く、年間を通じて作業があります。花きの成長段階に応じた作業を行います。
【シクラメン栽培の一年】
2~5月 植え替え
5~7月 鉢上げ
9~10月 葉組み
10~1月 販売

花きの1日の仕事の流れ(例)

<施設>
【シクラメン栽培の一日】
07:00~08:30 起床・朝食
08:30~09:00 出勤
09:00~12:00 水やり、温室管理など
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 鉢替え、施肥など
17:00~18:00 温室管理
18:00~18:30 帰宅
18:30~24:00 夕食・風呂など
24:00~07:00 就寝

花きにはこんな仕事がある

仕事の種類

花きの水やり

水やり

毎日の水やりは花き生産の基本です。一見簡単な作業のようですが、多すぎず少なすぎず、花を傷めないように適量を与えるには慣れと技術が必要です。

花きの植え替え

植え替え/鉢上げ

苗をポットに、あるいはポットからさらに大きなポットへ。鉢物の場合は、花きの成長に合わせて適切な大きさのポットに植え替える作業を行います。

花きの出荷

出荷

鉢物やポット苗の場合はラベルを挿し、出荷用のトレイに入れて出荷準備を行います。切り花の場合は、余分な葉やつぼみを切り取り、形を整えていきます。

花きの育種

育種

品種同士のかけあわせやバイオテクノロジーを利用した育種によって、花の色や形の異なる新しい品種を作り出します。

花きの仕事のやりがい・働く魅力

花き栽培のやりがい

美しい花を育て、届ける喜び

種から花をつけるまでの成長を見守りながら、一番良いタイミングで消費者に届くよう調整を行っていくのが花き生産の仕事です。毎日少しずつ育っていく様子を見るのは、まるでわが子を見守る親の気分。また、人々の生活に彩りを与える花を届けるという喜びも、花き生産の大きなやりがいです。

花き栽培の新開発

新しい商品の開発に携わることができる

育種を行っている場合、これまで世の中になかった新しい色や形の花を作り出すという、とてもクリエイティブな仕事もあります。花が咲くまでのドキドキ感や、育種が成功し、新しい色や形の花が咲いた時の喜びや達成感は、言葉に表せないものです。

施設園芸農業での花き栽培

日本において花き栽培はビニールハウスといった温度、湿度を調整できる施設で栽培されることが多いです。有名な生産物として「電照菊」という菊があります。この栽培方法では電気の明かりによって花が咲くタイミングをコントロールして市場価値が高いときに出荷します。

まとめ

花き栽培は観賞用の花や植物を育てる農業です。適切な土壌、水分、光、温度管理が重要で、温室での栽培が一般的です。切り花、鉢花、庭園植物などがあり、美しい花を安定して供給することを目指します。ビニールハウスなどで栽培されることが多く農業知識だけでなく、需要と供給の関係を見る商売勘も必要とされる農業です。
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花きのQ&A

花きとは?
花きは「花き」と読みます。需要が高まる季節にその花を咲かせ、出荷することが花き生産の仕事です。出荷の形態は花きの種類によって異なり、切り花、鉢物、球根、花壇用苗物の4つに分類されます。
どんな人が向いていますか
花きの生産では、花が咲くまでにはある程度時間がかかるため、仕事の結果がすぐに表れません。そのため、根気強く日々の仕事を続けていくことができる人が向いているでしょう。また、花はし好品であるため、流行や消費者のニーズを汲み取る感性のある方には向いているでしょう。
どんなキャリアが積めますか?
農業法人などの生産職種の場合、まずは種まきから出荷まで、生産における各工程の仕事の流れを学びます。基本的な生産業務を経験した後のキャリアとしては、生産管理や人材管理等を行う管理職になるなどの道があります。また、比較的大きな規模の法人などでは、営業として活躍するケースもあります。
長期休暇はとれますか?
ハウス栽培、露地栽培等の栽培形態によっても異なりますが、花の生産では年に数回、需要が大きく伸びる繁忙期があることが多く、事業体によってはスタッフ間で調整し、閑散期に休みを取るケースがあります。
体力面が心配。女性でもできますか?
華やかなイメージのある花きの仕事ですが、鉢ものやトレイ単位の苗を扱うこともあり、ある程度体力は必要です。しかし、女性ならではの感性やきめ細かな気配りが活かされる仕事でもあり、事実、多くの女性が活躍しています。
未経験でも働けますか?
専門的な職種でなければ、ほとんどの企業では未経験者も募集の対象となります。
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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
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