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農業現場 ファッション特集

農業の現場ってどんな格好してるの?
テレビで見るような牧歌的ファッションが普通?
その疑問にお答えします!

身近に農業現場(畑や畜舎)環境の無い方は、実際のファッションを知らないものです。
日本テレビのバラエティ番組「笑ってコラえて」の「日本列島ダーツの旅」では時々、畑で農作業するお爺ちゃんお婆ちゃんが登場したりしますが、そういったイメージだけを持っている方々も多いと思います。
しかし最近は素材が進歩して、おしゃれデザインに力を入れているウェアや、農作業の運動を補助するテクノロジーが生んだウェアも出てきています。
実は少しずつ進化している農作業現場のファッションを今回は解説していこうと思います!

農業事業者は何を基準に作業着を選ぶのか

農業のファッションってそもそも何のためにあるんでしょうか、そこがまずは基本ですよね!

その1 安全性

農業現場で働くとしたら一番大切なのはもちろん安全である事。
具体的には怪我、薬剤、粉塵、そして外気温、寒さ暑さなどから身を守ることです。
例えば、冬の北海道など寒冷地では-20度といった環境で農作業に従事しますし、夏のトマト収穫であれば暑く眩しいハウス内で農作業に従事します。

その2 動きやすさ

農業ウェアのサイズはとても大切!こだわる方も多い。
動きやすさは疲労に影響しますし、作業の質そして製品の質にまで影響を与えるからです。
例えば、前述した冬の北海道での農作業時には、ツナギの中に何枚も着込むため、ツナギのサイズもそれを想定したものを選択します。
さらには着脱のしやすさもキーポイントです。

その3 利便性

繰り返し使えて、汚れや臭いが落ちやすく、物によっては使い捨てができることも重要です。
購入費用が安い事も利便性の一部です。

業種や作業によってファッションが全然違う

耕種農業と畜産農業、扱う作物や家畜によって装着する作業着が違いますし、ひとつの農場内で行う作業によって、その特性に合った農業ウェアが求められます。
農業現場にいろんなファッションがある理由がこれなんです。

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ツナギはやっぱり基本ファッション

耕種農業、畜産農業を問わず、一番農業の現場で使われているのはやはりツナギです。
長袖、長ズボンの両方をカバーできるツナギは安全性が高く体を動かす職業ではやはり一番重宝するウェアなんですね。
なおかつ最近はスマホがうまく収納できるポケットデザインは必須の時代になりました。

農場での作業によっては、上半身が楽なサロペットを採用している農場も多いですね。

手袋

手袋は作業に応じて本当に多くの種類が使われます。
例えば、収穫時には耐久性があり破けにくいものを使いますし、薬剤などを扱うときは浸透しない使い捨ての手袋を使いますよね。
手袋は同じ作業でも農場によっては数十種類の選択肢があったり、実は奥深い世界なんです。

マスク

農薬や薬剤を使用するときに体を守る、畜舎で作業や掃除するときに出る埃や塵が体内に入るのを防ぐためなど、使われる場面は様々です。

ヤッケ/レインコート

ヤッケは汚れが落ちやすく、通気性が良いナイロン生地を使用する事が多いので、主に作業着として使われています。
撥水加工されているものが多く、水をはじき防寒具としての利用も可能ですし、家畜の糞尿で汚れるのを防ぐ効果もあります。

長靴

手袋と同じで薬剤で腐食しない特殊なゴムで作られたものがよく使われます。
酪農、畜産では、汚れがわかりやすい白い長靴がよく使われます。
防疫などの理由から、畜舎で清潔を保つ必要があるからです。

コンプレッションウェア(インナーウェア)

ユニクロのヒートテック、エアリズムなどの機能性インナーを着る人たちが一般的になってきていますが、農業で最近注目されているのが、コンプレッションウェアです。
これをツナギなどの下に着ることで、作業が快適になったという効果もあるようです。
もともとスポーツウェアとして開発・販売されたのが、コンプレッションウェアなのですが、運動機能を向上する、あるいは、吸汗速乾性、防寒性など様々な機能を持ち、農作業のような肉体労働にも高い効果が発揮でき、人気が出ています。

機能性スーツ

ここ数年で出てきたのが、空調スーツ、そしてアシストスーツです。
空調スーツは、服に電動ファン(送風機)をつけて、服の中から涼しくするものです。
猛暑日が増える中、直接体に風を受けることで、暑い中で作業をフォローしてくれます。

一方で、アシストスーツは、サポーターとしての役割だけでなく、筋肉を補助することで、多い荷物を運ぶなどの重労働の負担が大幅に減らせるものです。

だんだん近未来的な匂いがしてきましたね。

空調スーツ

空調スーツの特殊なところは、ファンが電動なために、バッテリーも服に装着することです。
これ一度使ったらやめられないです!

アシストスーツ

アシストスーツはテクノロジーによって農作業の軽減・補助をしてくれるもの。
実はすでに農業現場で採用さていて、最近の農業関係の展覧会でも大きな注目を浴びています。
・腰痛に悩む農業従事者の、仕事効率アップを目指して開発が始まった。
・腰や膝関節の負担軽減を実現できる着用型のパワーアシストスーツ
・最近ではモーターや人工筋肉などを用いたものも増えてきた

これからもっと新しい見た目の商品が出てくる予定の新たな分野なんです!

まとめ

農業ウェアは、機能性に比べてデザインにはあまり気を使われていませんでした。
しかし、最近ではおしゃれな農業ウェアも増え、女性をターゲットにしたものも増えつつあります。
ワコールが農業分野で活躍する女性の視点で農業女子のための下着を商品開発したり、農業ウェアのファッションショーが開催されるなど、農業ウェアは機能的でデザインまで楽しめるものがどんどん開発されていくでしょう。

20年前と今の農業ウェアを比較すると、やはり時代と共に多様化し、今まで想像できなかったものまで出てきています。
ストレッチ素材、抗菌加工素材、吸汗素材など技術の発展と時代に合わせてバージョンアップされているんですね。
会社のロゴが入ったツナギを発注する企業も多いようです。
初めて農業に携わるときや新しい就職先でどんな農業ウェアを着るのかも楽しみの一つではないでしょうか。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
  • 農業求人情報サイト「農業ジョブ」編集スタッフ。
    仕事の魅力やそこで働く方たちを日々取材しています。

    日本の農業・林業・漁業を盛り上げるべくさまざまな視点から情報を発信中!
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