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田舎暮らしでできる仕事とは?【移住の際に気を付けること6選!】

都会の喧騒から離れ、豊かな自然に囲まれて穏やかな生活を送るために脱サラして田舎に移住…なんて話は珍しくなくなりました。しかし、いざ移住してみようよ思っても何から始めたらいいのかわからない…就職は?収入は?田舎の生活環境は?そんな疑問や不安が尽きません。

本記事では田舎に移住する際に気を付けたいこと、移住先を決めるときの観点についてまとめた移住希望者向けの記事になります!

田舎での仕事って?

田舎でのどんな仕事がある?

田舎での仕事としては、農業や林業などの一次産業がまず思い浮かびますが、観光業や地域おこし協力隊、地元の製造業などもあります。
求人サイト以外にもその地域の掲示板や公共施設で求人情報が載っている場合もあります!気になる移住先が決まっている方は実際に現地に赴いて仕事を探してみるのもいいでしょう!

農業ジョブでは農業で働きたい人向けの求人情報を掲載しています

あたらしい働き方も増加

テレワークが普及している現在では、IT関連の仕事をリモートで行うことも多くなりました。
移住先次第では週に1、2度会社に出勤する業務形態も可能になります。
さらに、自分でビジネスを始めることも選択肢の一つで、カフェを開いたり、体験型の観光事業を始めることも考えられます。最近流行りの古民家カフェなどはこの形態の一つであり、私たちが身近に感じることのできる事業も増えてきています。

新しい田舎の仕事のスタイル古民家カフェ

田舎の生活環境の実態って?

一口に田舎といってもその実態は様々です。
都市部からの距離、交通アクセス、現地の最低賃金、物価など移住するにあたって個人で調べなければならない要素が多くあります。

移住を考える人が絶対に調べるべき要素について紹介していきます。

絶対に調べるべき項目6選

生活環境

田舎では夜遅くまで空いてるお店は少ない

まずは、スーパーマーケットや病院などの生活に必要な施設が近くにあるか確認しましょう。
コンビニがどれくらいの感覚であるのかも事前に知っておく必要があります。
夜遅くまで空いている店は少ないと点を前提として計画を立てましょう。
また、自然災害のリスクも調査することが重要です。河川の氾濫、土砂崩れ、津波のリスクも評価の基準の一つになっていきます。

交通アクセス

移住先の交通アクセス

公共交通機関の手段については必ず調べましょう。移住先によっては最寄り駅まで徒歩1時間以上、路線バスは一日数本なんてこともあります。この条件でもまだ好条件なほうかも…

自動車が必要な場所かどうかは大切な項目です。公共交通機関に乏しい地域では乗用車に頼らざるを得ません。田舎に移住するにあたって、免許、車を持っていれば、選択の幅を大きく広げることができるでしょう。

仕事の機会

田舎での仕事の機会

移住先で自分のスキルと経験が求められているかを基準に仕事を探します。この過程自体はどこであっても変わりません。移住前に自分がその地域、業種ならではのスキルや経験を持っているのか、またはそれが習得可能なのかを今一度整理してみましょう。

コスト

田舎暮らしでの生活コスト

移住に掛かる初期費用そして移住先の物価、税金、住宅価格などを調査し、あなたの予算内であるかを確かめる必要があります。乗用車の使用が増えるためにかかるガソリン代など都会から田舎に移住するにあたり減少するコスト、増加するコストどちらの面からも調べることが重要です。

教育

子供がいる場合あるいは将来子供が欲しいと考えている方は移住先の教育機関をチェックする必要があります。田舎には都市部と比べて私立中高一貫といった選択肢は少なくなります。中学受験を考えている方は距離、費用の面から考えて判断するべきでしょう。

地域コミュニティ

地域コミュニティへの理解は必要な点です。コミュニティの実態については事前に知ることは難しいですが祭りなどの地域行事、地域住民が利用する設備などは事前に調べることできるものについては知っておくと地域住民との交流を深めやすくなります。

あなたの考える田舎ってどこまでの田舎?

どこまでが田舎?

ここまでで田舎で仕事を始めるために調べるべき項目をまとめてきました。首都圏からはどれくらい離れているのか、自分が思い描く地方移住と実態に乖離はないか。
移住をする際には上で挙げた観点からみて移住先の『田舎度』がどれくらいなのかを理解しなければなりません。
また、以下のメリット、デメリットを参考にして総合的に評価して判断することができれば後悔のしない移住となるでしょう。

田舎暮らしのメリットって?各項目に分けて紹介!

都会の喧騒から離れられる【生活環境】

田舎暮らしと聞いてまず初めに思い浮かべるであろう自然豊かで落ち着いた環境。もちろん田園風景だけが田舎というわけではないのは確かなのですが、都心部よりも落ち着いた環境であることには間違いありません。どこを歩いても人混み、毎朝の満員電車そんな都会の喧騒に飽き飽きしてしまった人は移住を検討してみてもいいでしょう。

駐車場が安い!ひろい!【交通アクセス】

もちろん都会に比べて交通アクセスはよくありません。電車、バスなどの公共交通機関は都会にいるときと同じ感覚では使えません。その反面、自動車社会となっている地方では自動車が利用しやすくなります。23区内の一台当たりの月極駐車場料金の相場は3~5万円ですが、地方部では1万円を切るところもあります。隣接する千葉県の東部にある月極駐車場料金は4000円未満になります。物件によっては駐車場料金が不要な物件まであります。マイカー持ち、あるいは購入を考えている希望者はこの点についても考えてみるといいでしょう。

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就業支援が豊富で未経験者でも安心!【仕事の機会】

多くの地方自治体が移住者や地元企業を支援する制度を設けており、起業や事業拡大に対する補助金や税制優遇措置が利用できます。一つ例を挙げさせていただくと農林水産省が推奨する『青年等就農資金』という制度が存在します。新たに農業を始める方に限度額3700万円までを無利子で貸し出す制度です。この他にも様々な支援事業が存在します。移住希望の地方自治体、業種の支援制度を調べておいて損はありません。

生活費を大幅削減して実収入を増加!【コスト】

都心部から離れるほど家賃相場や物価指数は低下するため、同じ収入あるいはそれより低い収入でも実収入が期待できます。また、コンビニ等気軽に足を運べる店が少ないため誘惑に負ける機会が少なくなり節約にもなるでしょう。

地方は子育て支援が豊富!自然豊かな環境で子育て【教育】

地方自治体では首都圏への人口流出を食い止めるため子育て支援に力を入れているところが増加しています。例えば高知市では、保育料が第2子以降無料になるなどの経済的支援が充実しています。また、子育て支援センターや親子広場が多く、地域での育児支援が活発になっています。また、山梨県北杜市では、自然環境を活かした子育て支援が充実しており、森のようちえんなどの自然体験型保育が人気です。

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助け合いでまわるコミュニティ【地域コミュニティ】

地域イベントやボランティア活動に参加することでコミュニティのつながりを深めることができます。近隣農家からのおすそ分けなどコミュニティのもよりますが相互扶助の環境で暮らすことができます。

もちろんデメリットも…

娯楽施設が少ない【生活環境】

公共交通機関に乏しい【交通アクセス】

求人の総数が少なくて自分に合った仕事を見つけづらい【仕事の機会】

ガソリン代など増加するコストもある【コスト】

私立中高一貫などの受験の選択肢が少ない【教育】

地域コミュニティに馴染めるか不安【地域コミュニティ】

移住は人生の中でも大きな決断の一つ

田舎に移住する決断

田舎で仕事をすることは確かに魅力的です。しかし、実際に行動に移す際にはメリットとデメリット、自身の経済状況、移住先の実態など様々な点を総合的に判断する必要があります。人生の一大イベント。後悔しない移住になるように念には念を入れて調査しましょう。

田舎暮らしの実例を紹介!

これまでで田舎で仕事を始めるにあたって気を付けなければならないことを挙げていきました。ここからは実際に地方に移住して田舎暮らしライフを謳歌している方たちの例を紹介します!ただ単に楽しんでいるだけではなく地方ならではの強みを生かした事業モデルや支援制度にも触れていてとても参考になる内容になっています。

群馬県で土にこだわった野菜作り!オフシーズンは食品加工で安定した収入を!

農林水産省が公開する『自然と暮らそう』において群馬県桐生市に移住し野菜農家となった櫻井細香(さやか)さんが紹介されています。記事にある通り櫻井さんは健康で良質な土でおいしい野菜を栽培しています。生産のほかにも自身で顧客を獲得して営業、販売も行い収入の増加に努めています。

また地域コミュニティへの貢献も惜しみなく、地域の子供たちに野菜をおいしく食べてもらう試みも行っています。

 出典:農林水産省Webサイト  清流の地で旬にこだわった野菜作りを

地方自治体のサポートで脱サラ酪農して酪農家に!

同じく『自然と暮らそう』で紹介されている北海道浜中町で酪農を営む渡邉剛さんの例を紹介します。渡邉さんは脱サラ後、研修牧場で酪農のノウハウを学びました。その後、北海道農業公社が運営するリース事業と浜中町のリース料の半額を5年間助成してくれる制度を利用し自身の牧場を作りました。

マイホームの建設、趣味の陶芸、移住支援を利用し浜中町に移住した他の新規就農者との交流も積極的に行っており、ワークライフバランスの良い在り方を体現しています。

出典:農林水産省Webサイト 生き物への興味から酪農の道へ

まとめ

田舎に拠点を移して仕事をすることは簡単なことではありません。生活環境、コスト等様々な観点から総合的に判断する必要があります。現在、多くの地方自治体で移住者、新規就業者に向けた支援が増えています。後悔しない移住にするためには時間をかけて準備する必要があります。

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よくある質問

生活費は都会に比べて一般的に安いです。家賃、食費、光熱費、交通費などが抑えられる傾向があります。ただし、車が必要な地域ではガソリン代や車の維持費がかかる場合があります。

地元の祭りやボランティア事業に参加してみたり、クラブなどに加入するのが一つの方法になります。

多くの地方自治体が移住支援を行っています。移住支援金、住宅支援、就業支援などが提供されています。自治体の移住支援窓口で詳細を確認することができます。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
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