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農業は休みがない?休日の実態と、休みをしっかり取れる職場の選び方

「農業は休みがない」は本当?休みの取り方は、働く場所や働き方によって大きく変わります

「農業に興味はあるけれど、休みがなさそうで不安」。農業を仕事にすることを考えたとき、多くの人が気になるポイントのひとつです。生き物や作物を相手にする仕事だからこそ、「毎日休まず働かないといけないのでは」と心配になるのは自然なことです。

結論からいうと、農業の休みの取りやすさは「どこで・どんな働き方をするか」によって大きく変わります。スタッフが交代で休める体制や、週に2日休める勤務体系を整えている職場もあるため、「休みがない」というイメージだけで選択肢から外してしまうのはもったいないかもしれません。この記事では、農業の休みの実態と、休みを確保しながら働くためのポイントをわかりやすく紹介します。

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「農業は休みがない」と言われる理由

まずは、なぜ「農業は休みがない」というイメージがあるのかを整理してみましょう。

作物や動物は毎日世話が必要

野菜や果物は、天気や成長に合わせて水やりや収穫が必要です。牛や豚、鶏などの畜産では、エサやりや健康チェックが毎日欠かせません。「土日だから作業をお休み」とはいかない場面があるのは事実です。

天候に合わせて予定が変わる

畑で育てる露地栽培では、雨の日にできない作業もあり、晴れの日に作業が集中することがあります。台風が近づけば、ハウスの補強や収穫の前倒しが必要になることも。カレンダー通りに休みにくいことが、「休みがない」というイメージにつながっています。

家族経営の農家のイメージが強い

日本の農業は、家族で営む農家が多くを占めています。少人数で農場を回す場合、家族の誰かが毎日作業に出ることも珍しくなく、そうした姿が「農業は休みがない」というイメージにつながっていると考えられます。

農業は労働基準法の「休日」の規定が適用されない

実は、農業は天候や自然に左右される仕事であることから、労働基準法の労働時間・休憩・休日に関する規定が適用されない業種とされています(労働基準法第41条)。ただし、これは「休みを与えなくてよい」という意味ではありません。年次有給休暇や深夜割増賃金などの規定は農業でも適用されます。また、休日のルールはそれぞれの職場の就業規則や雇用契約で決められています。働く前に、求人票や就業規則で休日のルールを確認しておくことが大切です。農業で働くときに知っておきたい労働条件については農業に就職。知っておきたい労働基準で詳しく紹介しています。

実は休みが取りやすくなっている?農業の働き方の変化

「休みがない」というイメージがある一方で、休みを確保しやすい働き方もあります。

農業法人で「会社員として」働くという選択肢

農業法人に就職して、給与を受け取りながら働く「雇用就農」という働き方があります。スタッフが複数いる職場では、シフトを組んで交代で休みを取ることができます。生き物の世話が毎日必要な現場でも、「今日はAさん、明日はBさん」と分担すれば、一人ひとりはしっかり休めるのです。

週休2日制やシフト制を取り入れる法人も

農業法人の中には、週休2日制を採用していたり、求人に年間休日数を明記していたりするところもあります。土日休みの職場や、有給休暇を取りやすい環境づくりに力を入れている職場もあり、休日の条件を重視して職場を選ぶこともできます。

スマート農業で作業の負担が減っている

ハウスの温度や水やりを自動で管理する機器や、スマートフォンで農場の様子を確認できるシステムなど、スマート農業の技術を取り入れる農場も出てきています。こうした技術は、見回りや管理の手間を減らすことにつながり、働き方の改善にも役立つと期待されています。スマート農業については農業×AIの実態とは?これから農業で働く人が知っておきたいスマート農業のいまで詳しく紹介しています。

業種によって休みの取り方はこんなに違う

農業とひと口にいっても、育てるものによって休みの取り方は大きく異なります。代表的なタイプを見てみましょう。

露地野菜・米:繁忙期と閑散期の差が大きい

畑や田んぼで育てる作物は、植え付けや収穫の時期に作業が集中します。その分、作業が落ち着く時期にはまとまった休みを取りやすい場合もあります。ただし、作物の組み合わせによっては一年中作業がある職場もあるため、繁忙期と閑散期の働き方は職場ごとに確認しましょう。

施設園芸(トマト・いちごなど):年間を通して計画的に

ビニールハウスなどで育てる作物は、露地栽培に比べて天候の影響を受けにくく、作業の計画を立てやすいのが特徴です。一方で、収穫期間が長い作物では一年の多くの時期に作業があるため、シフトを組んで交代で休みを取る職場もあります。

畜産(酪農・養豚・養鶏など):シフト制が基本

動物の世話は毎日必要なため、土日も誰かが出勤します。ただし、スタッフが複数いる職場ではシフト制で交代して休むことができ、平日に休みを取れるという見方もできます。酪農の働き方については酪農家は稼げる?年収・働き方・リアルな生活をわかりやすく紹介もあわせてご覧ください。

きのこ(菌床栽培など):室内で安定した働き方

温度や湿度を管理した施設の中で栽培するため、天候に左右されにくく、計画的に作業を進めやすいのが特徴です。決まったスケジュールで働きたい人に向いています。

休みをしっかり取れる職場の選び方

休みを大切にしながら農業で働くためには、職場選びが何より重要です。求人を見るときや面接のときに、次のポイントを確認してみましょう。

・年間休日数:年間で何日休めるのか。繁忙期と閑散期で休日数が変わるか
・休日の決まり方:曜日固定か、シフト制か。希望休は出せるか
・繁忙期の働き方:忙しい時期の休日や残業はどのくらいか
・有給休暇の取りやすさ:実際にどのくらい取得されているか
・スタッフの人数:休みを交代できる人数がそろっているか
・就業規則・雇用契約:休日のルールが書面で明記されているか

求人票だけでは実際の雰囲気がわからないことも多いので、見学や農業体験に参加して、働いている人に直接聞いてみるのもおすすめです。農業の正社員の働き方については農業正社員の仕事は本当にきつい?実態と向いている人を解説でも紹介しています。

休みを確保しながら農業を始めるなら「雇用就農」という選択肢

雇用就農とは?

農業の始め方は、大きく分けて2つあります。自分で農地や機械、資金を用意して農業経営者になる「独立就農」と、農業法人などに就職して従業員として働く「雇用就農」です。雇用就農は、一般の会社に就職するのと同じように、雇用契約を結んで毎月給与を受け取りながら農業の仕事をする働き方です。雇用形態も、正社員のほか、契約社員やパート・アルバイトなど職場によってさまざまです。農業法人への就職の流れは農業法人へ就職するためには?で紹介しています。

独立就農では、作業も経営もすべて自分で担うことになり、軌道に乗るまでは休みを確保するのが難しいこともあります。一方、雇用就農なら、休日や給与などの条件が決まった環境で、技術や経験を積むことができます。

雇用就農のメリット

・休日や労働条件がはっきりしている:休日数や勤務時間が就業規則や雇用契約で定められているため、生活の見通しが立てやすい
・毎月の給与で生活が安定する:作物の出来や市場の相場に収入が直接左右されにくい
・農業を始めるための設備投資が不要:農地や機械、ハウスなどを自分で用意する必要がない
・社会保険に加入できる:法人の事業所では、加入条件を満たす従業員は健康保険や厚生年金に加入する
・先輩から技術を学べる:経験豊富なスタッフのもとで、栽培や飼育の技術を実践の中で身につけられる

知っておきたい注意点

雇用就農は従業員として働くため、育てる作物や作業の進め方は、基本的に職場の方針に従うことになります。また、休日や給与などの条件は法人によって大きく異なります。「農業法人だから休みが取れる」とは限らないので、前の章で紹介したポイントをもとに、条件をしっかり確認することが大切です。

将来の独立を見すえた経験の場にも

農業法人の中には、将来独立したい人を受け入れ、栽培技術だけでなく経営のノウハウまで学べる環境を用意しているところもあります。また、農林水産省は、就農を希望する人を新たに雇用し、研修を行う農業法人などに資金を交付する「雇用就農資金」という制度を設けています(対象となる人の年齢などに条件があります)。

いずれ独立を考えている場合も、まずは雇用就農で「休みを取りながら働ける農業の形」を体験しておくと、自分が経営者になったときの働き方のイメージがつかみやすくなるでしょう。

まとめ:休みが取れるかどうかは「職場選び」で決まる

「農業は休みがない」というイメージは、家族経営の農家や、生き物を相手にする仕事の特性から生まれたものです。しかし、交代で休める体制や休日の多い勤務体系を整えた職場もあり、職場を選べば、休みを確保しながら農業を仕事にすることもできます。

大切なのは、業種ごとの働き方の違いを知り、休日の条件を確認したうえで職場を選ぶこと。「自分に合った職場がわからない」「休みの条件を詳しく聞いてみたい」という人は、農業の仕事探しにくわしいキャリアアドバイザーに相談してみませんか?

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
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