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厩務員になるには?

厩務員になるには?
必要資格から求人情報、年収まで

「馬に関わる仕事がしたい」「競走馬を育てたい」という人は多いですが、馬に関わる仕事は、競馬の騎手(ジョッキー)や調教師だけではありません。馬のお世話をする「厩務員(きゅうむいん)」という仕事もあります。
「厩務員」と聞いてもピンと来ない人は多いかもしれませんが、「レース前にパドックで引き馬をしている人」と聞けば、わかる人も多いでしょう。パドックで手綱を持ち、競走馬をリードしているのが厩務員です。
厩務員は、競走馬を育てるという夢のある仕事であり、安定した収入があって、高年収も可能な職業として注目を集めています。

厩務員という仕事について

「厩務員」とは、馬のお世話をする人のことを言います。競馬界においては、調教師の指導のもと、ベストコンディションでレースに出られるように馬を一番近くで支えます。
厩務員は、馬の種付け・出産から離乳までを行う「育成牧場」、競走馬が所属する「厩舎」、管理や育成を行う「トレーニングセンター」などで活躍しています。「厩務スタッフ」などと呼ばれる場合もあります。

具体的な業務

「馬のお世話」と一口に言っても多くの業務があり、主に次のようなものが挙げられます。馬のお世話全般を行いますが、それだけでなく、担当する馬のことを理解し、寄り添って、不調や変化に気付いてあげることが必要となります。厩務員の業務とは、レースで活躍できるようにコンディションを整え、トータル的なサポートを行うことと言えるでしょう。

エサやり馬に食事を与える(飼い付け)作業のほか、食事の管理も行います。
馬小屋の清掃馬が生活する小屋(馬房)の掃除や寝床にする「寝わら」などを用意します。
馬の健康管理個々の馬の状態を把握し、体調をチェックし変化がないか確認します。
馬体の手入れ馬の体を洗ったりブラッシングしたりして、体を清潔に保ちます。

どのような人が厩務員に向いている?

馬のお世話や体調管理は、毎日欠かさず必要となります。そして、厩務員の仕事が馬のコンディションに影響し、馬の不調や異変に気付いて適切に対応してあげる必要があります。
そのため、毎日欠かさずお世話を続ける責任感、馬の変化にいち早く気付ける観察力が大切になります。

出勤時間が2~3時!?

職場によって異なると言えますが、厩務員の1日は午前2~3時から始まります。厩舎の掃除を行い、馬体のチェック、調教に向けて馬装(鞍[くら]や頭絡[とうらく]をつける)をします。調教を終えた馬の体を洗い、ブラッシングなど手入れをして、食事を与えます。一人の厩務員が担当する馬は2~3頭なので、これらの作業を2~3回繰り返します。

その他、スタッフとのミーティングや夜のエサやりなどもあり、厩務員の仕事はとても忙しいです。馬の体調が悪ければ獣医さんに診てもらう必要があります。生き物が相手の仕事なので、常に同じペースで行えるとは限らないでしょう。担当馬を中心に、勤務時間も変動することが多いようです。
厩務員は、馬と寝食を共にし、強い競走馬になって活躍できるよう日々サポートしていきます。

厩務員のやりがい

自分が担当した馬が、レースで活躍したり、タイム・内容が良くなっていったり、馬の成長を一番近くでみられる、やりがいのある職業だと言えます。
もちろん、レースが必ずうまくいくとは限りませんし、馬によって必要なサポートは違ってきます。担当する馬に合わせて試行錯誤しながら愛情をもってお世話をして、その馬がレースで勝利した時の喜びは、計り知れないものがあるでしょう。

厩務員になるには?必要な資格はある?

厩務員になるには、特別な資格が必要になるわけではありませんし、未経験でも応募できる求人もあります。しかし、乗馬経験や馬と触れ合った経験のない人が、厩務員の業務を行うのは簡単なことではないでしょう。業務の中で馬に慣れ、厩務員としての業務に慣れていくこともできますが、厩務員になるための専門学校(養成学校)で学ぶことも可能です。

厩務員には、JRA厩務員・地方競馬の厩務員だけでなく、育成牧場の厩務員など活躍の場はたくさんあります。特別な資格は不要ですが、厩務員としてどこで働くのか、どのような業務を行うのかによって、就職に必要な条件は違ってきますので、求人をしっかりと確認しましょう。

競走馬牧場・厩務員の求人はこちら

JRA厩務員になるには

JRA厩務員になるには、JRA競馬学校(厩務員課程)を卒業する必要があります。JRA競馬学校(厩務員課程)受検には乗馬経験などの応募資格が定められていることから、JRA競馬学校(厩務員課程)合格を目指し、専門学校に進む人も多くいます。

JRA(日本中央競馬会)競馬学校 厩務員課程

JRA競馬学校(厩務員課程)に合格するには、1次試験(身体検査・運動機能検査・学科試験)に合格し、さらに2次試験(身体検査・騎乗適性検査・面接)を突破する必要があります。
入学試験は毎年行われていますが、募集人数は30人程度と少なく、難易度は大変高くなっています。
応募資格

学歴競馬学校入学時に中学校卒業以上の学歴を有する者、又はこれと同等以上の学力を有すると認められる者
健康状態厩舎従業員として業務を行うのに支障がない者
騎乗経験競走馬・育成馬・乗馬の騎乗経験が1年以上であって、単独騎乗による3種の歩法(常速、速歩、駈歩)ができる者
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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
  • 農業求人情報サイト「農業ジョブ」編集スタッフ。
    仕事の魅力やそこで働く方たちを日々取材しています。

    日本の農業・林業・漁業を盛り上げるべくさまざまな視点から情報を発信中!
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