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米農家の年収や仕事内容、労働時間など気になる点を徹底解説します!

日本人の主食であるお米。古来より日本はその温暖で湿潤な気候を生かし、水稲を広く栽培してきました。食文化が多様化した現在でもお米は日本人の主なエネルギー源です。

この記事ではその日本に欠かせないお米を作るコメ農家について開設します。米農家の仕事内容や気になる年収について解説します!

米農家の年収と経済状況

収益の構造

2020年度の農林水産省のデータによると、専業農家の平均年収は約250万円から300万円です。複合経営を行う農家(米以外の作物や畜産も行う)の場合、収入がもう少し高くなる傾向があります。

米農家の収入源は収穫した米を市場やJA(農業協同組合)などに出荷して得られる収入です。直売所やインターネット販売を通じて消費者に直接販売することもあります。政府からの農業補助金や助成金も年収の一部を占めます。

台風や稲の病気などの理由から十分な収穫が見込めない場合にも補助金が支給されます。

米農家の仕事と役割

仕事内容

米農家の仕事は、田んぼの耕作、田植え、雑草・害虫管理、追肥、収穫、乾燥、貯蔵、販売を行います。田植えは春、収穫は秋に行われ、天候や季節に応じた細かな管理が求められます。

稲の育成過程、健康状態にも気を配り、農業機械や農薬についての知識が必要とされる場面もあります。多岐にわたる作業を行うコメ農家のスケジュールについて解説します。

一日のスケジュール

時間仕事内容
05:00~06:00起床・準備
06:00~08:00農作業
08:00~09:00朝食休憩
09:00~12:00農作業(収穫)
12:00~13:00昼食休憩
13:00~15:30農作業(出荷の準備)
15:30~16:00小休憩(お茶・おやつなど)
16:00~18:00農作業
18:00~22:00夕食・就寝
米農家の一日のスケジュール例

このスケジュールは米農家のスケジュールの一例です。出荷の時期は米農家の繁忙期と言えるでしょう。このスケジュールは下の章で解説する季節ごとの作業によって変わります。また、台風対策など自然状況によって変化します。

米農家の一日のスケジュールは流動的ですが朝がが早い代わりに農閑期には日が落ちる前に終業できるのは魅力です。

季節ごとの作業

季節仕事内容
苗の育成、田植え
生育管理、追肥
収穫、乾燥、貯蔵
販売準備、次のシーズンの準備
米農家の季節のスケジュール

春に暖かくなると米農家は水田の準備を本格化させます。田んぼを耕し、水を張ります。種もみを育苗箱に撒き、温室やハウスで苗を育て、田植えを行います。

稲が大きく育つ夏には育成管理が主になります。雑草の除去や、必要に応じての除草剤の散布水管理、病害虫の防除も作業のうちになります。

稲が首を垂れる秋、収穫の季節であり最も忙しい時期とされています。コンバインを使用して収穫し、脱穀し、乾燥、貯蔵して販売の準備を進めます。おいしい新米の季節は毎年の楽しみです。

田んぼが閑散とする冬場、農機具の整備や修理を行い、種もみや肥料などの資材を準備し、次のシーズンの準備を行います。

このように、米農家の仕事は一年を通じて計画的に行われ、特に田植えと収穫の時期は忙しくなります。

米農家の労働環境

労働時間の実態

繁忙期である田植えと収穫の時期は早朝から夕方までの長時間労働が一般的です。朝5時~6時に作業を開始し、夕方18時~19時頃まで働くことがあります。特に天候の良い日には、日没まで作業が続くこともあります。休憩時間を抜くと一日の労働時間は10時間ほどです。

農閑期では農作業が少ないため、勤務時間は短くなることが多いです。機械のメンテナンスや次のシーズンの準備、書類仕事などが中心となります。標準的な勤務時間は朝8時~夕方17時頃までですが、実際の作業量に応じて調整されます。

労働環境の改善方法

米農家の労働環境の課題として一般的に作業量や天候に応じて休日をとるため、まとまった休日をとることができないという点がありますが現在では改善されつつあります。
農林水産省の農家の働き方改革により現在では所定休日年間100日と週休2日 に限りなく近づいています。

米農家の始め方

初心者に必要な準備

米農家になるためには農地の取得や農業機械の調達、苗の準備など様々なハードルが存在します。
0から始めるには莫大な時間と資金が必要になります。米農家を始めてみたいという人には引退する農家から事業を引き継ぐという選択肢があります。

農家の引き継ぎ事業についてはこちらの記事で詳しく解説しています!

米農家コミュニティと支援

コミュニティの活用法

米農家のコミュニティでは、相互補助の仕組みが多く取り入れられています。これにより、農家同士が協力し合い、効率的な農業運営や地域の活性化が図られています。

JA(農業協同組合)は、農家に対して技術支援や経営相談を提供します。また、農業資材の購入や販売、融資なども支援しています。農業機械や肥料、農薬などの共同購入によるコスト削減、収穫した米の共同販売も行い、市場での価格交渉力を高めます。

研修プログラム

農業に関する技術研修やセミナーを共同で開催し、農家が最新の技術や情報を学ぶ機会を提供し新規就農者の獲得に努めています。新規就農者の獲得はどの地方自治体においても重要な事業です。自治体によって特色のある新規就農者支援が行われています。気になる自治体の支援事業を調べてみましょう。

まとめ

米農家の仕事は簡単とは言い難いですが、日本の食の根幹を支える大切な仕事です。収入面や労働環境の問題も現在では改善に向かいつつあり、事業継承などでハードルも低くなってきています。

よくある質問

コメ農家の仕事は、田んぼの耕作、田植え、雑草・害虫管理、追肥、収穫、乾燥、貯蔵、販売を行います。田植えは春、収穫は秋に行われ、天候や季節に応じた細かな管理が求められます。

2020年度の農林水産省のデータによると、専業農家の平均所得は約250万円から300万円です。複合経営を行う農家(米以外の作物や畜産も行う)の場合、収入がもう少し高くなる傾向があります。コメ農家の収入源は収穫した米を市場やJA(農業協同組合)などに出荷して得られる収入です。直売所やインターネット販売を通じて消費者に直接販売することもあります。政府からの農業補助金や助成金も収入の一部を占めます。

繁忙期である田植えと収穫の時期は早朝から夕方までの長時間労働が一般的です。朝5時~6時に作業を開始し、夕方18時~19時頃まで働くことがあります。特に天候の良い日には、日没まで作業が続くこともあります。休憩時間を抜くと一日の労働時間は10時間ほどです。農閑期では農作業が少ないため、勤務時間は短くなることが多いです。機械のメンテナンスや次のシーズンの準備、書類仕事などが中心となります。標準的な勤務時間は朝8時~夕方17時頃までですが、実際の作業量に応じて調整されます。

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この記事を書いた人

  • 農業ジョブ 編集部
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