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ブロッコリー農家の年収はどれくらい?収益モデルや将来性を解説

健康志向の高まりにより需要が増している「ブロッコリー」。実はこの野菜、適切に栽培・販売すればしっかりと利益を出せる作物として注目されています。
本記事では、ブロッコリー農家の年収相場やコスト構造、年収アップのポイントまでを詳しく解説します。

ブロッコリー農家の年収相場とは?

平均年収と地域差の実態

ブロッコリー農家の年収は、規模や販売方法、地域によって大きく異なりますが、中規模農家(栽培面積30a~50a)の場合、年収200万~500万円程度が一般的です。

特に温暖な地域では年間2回の栽培が可能なため、収益を2倍に近づけることも可能です。一方、寒冷地では一作型が主流で、収入はやや少なめになります。

他の作物と比較した収益性

ブロッコリーはキャベツや白菜と並ぶ「収益性の高い葉茎野菜」の一つです。特に近年は、国産野菜の需要増により単価が安定しやすい点が強みです。

ブロッコリー栽培のコストと収益構造

ブロッコリー栽培のコストと収益構造

必要な初期投資とランニングコスト

初期投資としては、耕運機、灌漑設備、苗購入費などが必要です。
一般的なブロッコリー農家おおよその内訳の例を紹介します!

土壌整備費:約10万円/10a

苗・資材代:約5万円/10a

肥料・農薬代:約3万円/10a

その他機械・燃料費など:約7万円/10a

合計で年間25万円〜30万円/10a程度が目安となります。

ブロッコリーの販売価格と利益率

市場価格は1株100〜150円前後
10aあたりの収穫株数が約3,000〜5,000株とすれば、売上30万〜75万円/10aが見込まれます。

利益率はおおむね50〜60%前後。直販や契約出荷ができれば、さらに高収益が期待できます。

年収アップのための戦略と工夫

年収アップのための戦略と工夫

直販・ブランド化による差別化

JAや市場出荷だけでなく、道の駅・直売所・ネット販売などを活用することで、中間マージンを削減し高単価で販売できます!

また、「低農薬」「有機栽培」「朝採れ」などのそれぞれの消費者のニーズに合った売り方をすることでも単価を上げることができます!

ブロッコリー農家の将来性とは?

ブロッコリー農家の将来性とは?

ブロッコリー農家は今後も高い将来性が期待できる分野です。背景には、以下のような社会的・経済的な要因があります。

まず、健康志向や野菜不足解消のニーズが年々高まっていることが挙げられます。特にブロッコリーは、「抗酸化作用」「ビタミンCの豊富さ」など栄養価の高さが評価されており、家庭の食卓だけでなく、外食産業や給食分野でも需要が拡大しています。

さらに、輸入野菜への依存を減らす動きや、地産地消の推進もブロッコリー農家にとって追い風となっています。国内で安定的に供給できる生産者への期待は年々大きくなっており、特に農薬を抑えた安全な栽培方法や、持続可能な農業へのニーズが高まっています。

加えて、ICTやスマート農業の普及により、初心者でも効率的な栽培が可能となりつつある点も見逃せません。環境センサーや自動潅水システムなどを導入することで、作業負担を減らしつつ高品質なブロッコリーを安定して出荷できる体制が整ってきています。

これらの背景を踏まえると、ブロッコリー栽培は単なる副業ではなく、将来を見据えた本格的な生業として成立しうる可能性を十分に秘めています。

まとめ:ブロッコリー農家で安定した収入を得るには

ブロッコリー農家は、工夫と努力次第で安定した年収を得られる可能性が高い職業です。初期投資は必要ですが、しっかりと計画を立て、販路開拓や差別化に力を入れることで、十分に収益化が可能です。

農業に興味がある方は、まずは小規模からでも始めてみることをおすすめします。

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規模や地域、販売方法によって異なりますが、中規模農家(30a〜50a)の場合で年間200万〜500万円ほどが目安です。直販やブランド化を行うことで、さらに高い年収も可能です。

はい。比較的育てやすい野菜とされており、基本的な農業知識と管理を行えば初心者でも栽培可能です。ただし、病害虫対策や収穫タイミングの見極めには経験が必要です。

野菜の中では比較的安定していますが、天候や需給バランスに左右されることもあるため、複数の販路を確保してリスクを分散することが大切です。

アスパラ農家は儲かる?年収と魅力、新規就農の始め方を徹底解説!

「農業を始めてみたいけれど、何を育てたらいいの?」そんな疑問を持つ方に注目されているのがアスパラガス栽培です。この記事では、アスパラ農家の年収や魅力、新規就農する際のステップをわかりやすく解説します。

年収はどう決まる?影響する主な要素

① 栽培面積と収量

当然ながら、面積が広いほど収量も増加し、売上がアップします。ただし、面積拡大には人手や設備投資も必要です。

② 販売単価と販路

アスパラの平均単価は1kgあたり約1,000円〜1,200円

直売や契約出荷を活用すれば高単価が期待できますが、JA出荷だけでは収益が下がる可能性もあります!

様々な販売チャンネルを組み合わせることが収入安定のカギになります。

③ ハウス栽培 or 露地栽培

ハウス栽培】:安定した収穫・高単価を得やすい(投資大)

栽培】:低コストで始めやすいが、天候リスクが大きい

初期投資とその回収スピード

費用項目目安費用(10a)
ハウス設置費約460万円
資材・管理機約20万円
苗・肥料など約15万円
合計約495万円

👉 1〜2年目で回収は難しいですが、多年草作物のため3年目以降で黒字化しやすいです。

アスパラ農業のメリットと魅力

高単価で長期出荷が可能

アスパラは1kgあたり約1,000円以上で取引される高単価野菜。春〜秋にかけて長期間収穫できるため、収入の分散化にも有利です。

年間を通じた安定収入

多年草作物のため、一度植えると10年以上にわたって収穫が可能。手入れをすれば毎年安定的に収入を得られます。

女性や高齢者にも向いている理由

作業が比較的軽く、省力化もしやすい作物です。ビニールハウス栽培では環境も整えやすく、年齢や体力に関係なく取り組みやすいのが魅力です。

新規就農でアスパラ農家になるには?

就農までのステップ(研修・資金調達)

アスパラ農家として新規就農を目指すには、いくつかのステップを踏む必要があります。まずは、農業の基礎知識と技術を身につけるために、農業学校や自治体が実施する研修プログラムに参加することが第一歩です。現場での実践を通じて、アスパラの栽培方法や農作業の流れを理解することができます。

次に、自身の目指す農業経営のスタイルに合わせた就農計画を作成します。どの地域で、どの規模で、どんな販路を使って販売していくのかなどを明確にすることで、次のステップに進みやすくなります。

計画が固まったら、農地の確保やハウス設備の導入など、実際の栽培準備に取りかかります。農地の取得や賃借、ビニールハウスの建設などは、地域の農業委員会やJAの支援を受けながら進めるのが一般的です。

そして、初期費用をまかなうために、日本政策金融公庫などの金融機関に対して融資の申請を行います。「青年等就農資金」など、無利子・長期返済が可能な制度もあるため、資金面の不安を軽減しながらスタートが切れます。

必要な初期費用と設備

項目費用目安
ビニールハウス(10a)約460万円
管理機・資材一式約20万円
種苗・肥料約15万円
合計約495万円

支援制度・助成金の活用方法

国や自治体の「青年等就農資金」や「農業次世代人材投資資金」などを活用することで、初期費用の負担を大幅に軽減できます。

アスパラ農家として成功するためのポイント

ハウス栽培と露地栽培の違い

ハウス栽培は初期費用がかかりますが、出荷期間が長く収量も安定します。一方、露地栽培は低コストで始めやすいのが特徴です。

市場ニーズと販路の確保

直売所や飲食店との契約出荷など、販路を広げることで利益率を高められます。SNSでの集客も有効です。

よくある失敗例とその対策

病害虫管理を怠る → 定期的な観察と予防が必要

収穫作業の負担が集中 → 労働力確保と作業分散を意識する

まとめ:アスパラ農家は新規就農におすすめ!

アスパラガスは高単価で安定収入が見込め、多年草として長期的な栽培が可能な魅力的な作物です。初期投資はかかりますが、国の支援制度を活用すれば新規就農者でも十分にスタート可能です。

「農業で自分らしい生き方を見つけたい」そんな方には、アスパラ農家という選択肢がきっと魅力的に映るはずです。

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はい、可能です。ハウス栽培で1ヘクタール以上の規模を確保し、販路を工夫すれば、年間の売上は1,000万円を超え、経費を差し引いた年収(所得)として600万円以上を実現している農家も複数います。

他の作物に比べて作業は比較的軽めです。 アスパラは軽量野菜で、特にハウス栽培では作業環境も整っているため、女性や高齢者でも続けやすい作物とされています。作業は早朝に集中する傾向があるため、副業農家にも人気です。

ありますが、対策も可能です。例えば「病害虫対策が不十分」「販路が確保できない」といった理由で収益が伸び悩むケースがあります。研修で知識を深めたり、複数の販路を持つ工夫をすることで、失敗のリスクを抑えることができます。

ブルーベリー農家の年収はどれくらい?成功事例と将来性を徹底解説!

ブルーベリー農家としての働き方に興味を持つ人が増えています。健康志向の高まりと共に需要も伸びており、副業や移住先での仕事としても注目されていますが、実際のところ「どれくらい稼げるの?」という疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ブルーベリー農家の年収実態から、注目の品種、国産ブルーベリー人気の高まりなどを詳しく解説していきます。これから農業にチャレンジしたい方にとって、リアルな参考情報を提供します!

ブルーベリー農家の平均的な年収は?

まず、ブルーベリー農家に興味を持つ人にとって一番気になることはどれくらい稼げるのかでしょう。ブルーベリー農家の年収は、運営スタイルによって大きく異なり、作地面積や経営規模によってさまざまです。

観光農園型

来場者に農園内を自由に散策してもらいブルーベリー狩りを通して、自然に触れて楽しんでもらう体験型の運営スタイルです。効果的なマーケティングを行い年収1,000万を超える農園も存在します。

観光農園は新規就農者の間で最も人気なカテゴリーの一つです。農業ジョブでは観光農園についての記事も公開しています!この運営スタイルに興味のある方はぜひ一読してください!

直販型(市場やネット販売):自ら販売ルートを持つことで利益率が高くなりますが、規模や販路によって200万~1,000万円程度。

兼業型:会社員としての安定収入と並行して運営し、トータルで年収3,000万円以上という事例もあります。

観光農園では、営業期間を限定し(たとえば年60日)、集中的に運営することで、少ない労働日数で高収入を得ることも可能です。一方で、通年で作業が必要な直販型は日々の労働が求められますが、収益性の安定が見込めます。

年収を左右する4つの要因

ブルーベリー農家の年収は単に収穫量や面積だけで決まるものではありません。ここでは、収益性に直結する4つの重要なポイントを紹介します。

経営モデルの選択(観光農園、直販など)

まず大きな違いを生むのが「どんな経営モデルを選ぶか」です。
観光農園型はブルーベリー狩りを体験商品として販売できるため、1kgあたりの単価が非常に高くなります。一方で、直販型や市場出荷型は販売量が勝負。モデルによって投資額も収益性も大きく異なるため、ライフスタイルに合った形を選ぶことが大切です。

販売戦略(SNS、EC、ふるさと納税など)

集客や販売チャネルの工夫次第で売上は大きく変わります。
SNSやブログを使ってファンを増やし、オンラインショップで販売することで中間マージンを省けます。最近ではふるさと納税の返礼品として提供する農家も多く、ブランド化が進めば安定した注文が入ることも。

栽培方法(養液栽培の導入など)

近年注目されているのが「養液栽培」などの先進的な農法です。
これにより、安定した品質と収穫量が確保できるだけでなく、労力も削減でき、規模拡大も視野に入ります。高品質なブルーベリーを安定供給できる体制が、収益性を高めるカギになります。

労働効率と人材活用

高収益を上げている農家ほど「自分ひとりで抱えすぎない」工夫をしています。
パートスタッフの活用、収穫・出荷作業のシステム化などにより、効率的な運営が可能です。また、繁忙期のみに人材を確保する「短期バイト活用」も一つの方法

ブルーベリー農家の将来性はある?市場動向と今後のチャンス

ブルーベリー農家としての未来は明るいのか?という疑問を持つ方も多いかもしれません。ここでは、現在の市場トレンドと今後の可能性について詳しく見ていきます。

健康志向の高まりによる需要の増加

ブルーベリーは「スーパーフード」として注目を集めており、抗酸化作用や視力保護の効果など、健康面でのメリットが多数あります。そのため、国内外での需要は年々増加傾向にあります。

高齢化社会において「目の健康」への関心が高まりを見せ、ブルーベリーの効用が見直されています。また、美容・アンチエイジングの面でも若年層にも人気を見せています。

SNS映えする加工食品(スムージー、ヨーグルト、スイーツなど)への利用が増加中し、アサイーボウルやパンケーキのトッピングなどでもブルーベリーは高い需要を見せています。

国内生産のニーズとブルーベリー農家の希少性

実は、日本国内でブルーベリーを安定生産できる農家はまだ限られています。輸入品が多い中で、「国産ブルーベリー」への信頼と価値は非常に高く、差別化要素として大きな強みになります。

安心・安全な国産果実としての需要、地域ブランド化(ご当地ブルーベリー)による価値向上が観光農園としての集客効果と結びついているのが近年のブルーベリー農家の流行です。

スマート農業やIT導入による生産性向上

今後のブルーベリー農業においては、「スマート農業」の導入がカギとなります。ITやデータを活用することで、栽培の効率化や収穫の最適化が可能になります。

1.センサーによる水分・栄養管理

2.ドローンを活用した農薬散布

3.ECと連動した需要予測と出荷調整

これら3点が代表的なスマート農業の技術として挙げられています!
少人数でも大規模な農園経営が可能になり、将来性のある職業として注目されています。

これからブルーベリー農家を目指す方へ

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主な収穫時期は6月~8月です。収入が入るタイミングは、販売形態によって異なります。観光農園型なら即時収入が得られる一方、市場出荷やふるさと納税は、1~3か月後の入金になる場合もあります。資金繰りを考慮して、運営プランを立てることが大切です。

もちろん可能です!ブルーベリーは比較的栽培がしやすい果樹と言われており、初めて農業に挑戦する方にも向いています。ただし、土壌の管理(酸性土壌が必要)や、剪定・施肥の基本知識は必須です。農業研修や自治体の支援制度を活用すれば、スムーズにスタートできます。

小規模なら3~5年目が目安です。 ブルーベリーは苗を植えてから安定収穫までに数年かかるため、初期は赤字が続くケースが多いです。ただし、観光農園型や高単価販売ルートを確保できれば、初期投資の回収を早めることも可能です。初期段階での綿密な計画作りが成功のカギとなります。

オリーブ農家の年収は?新規就農に向けた収益モデルと成功のポイント

オリーブ農家とは?基本情報と国内の現状

オリーブの木を栽培し、その実から得られる果実やオイルを販売して収入を得るオリーブ農家が日本でも広がりを見せています。オリーブは地中海性気候を好む作物ですが、近年では日本国内でも温暖な地域ではしばしばオリーブ栽培が見られます!

特に香川県・小豆島は、日本におけるオリーブ栽培のパイオニアとして有名で、現在も国内最大の生産地です。さらに、和歌山県や鹿児島県、岡山県などの地域でもオリーブ栽培が盛んになっており、気候変動や作物の多様化を背景に、新たな地域での挑戦も増えています。

オリーブ農家とは?

また、オリーブは苗を植えてから実がなるまでに数年の時間を要します。新しく始めるには確かにハードルが高いバイトですが、収穫が始まれば長期にわたって安定的に生産ができるというメリットがあります。この「中長期的な収益化の可能性」や「付加価値の高い商品展開がしやすい」という特徴から、新規就農者にとっても魅力的な作物として注目されています。

一方で、栽培には独自の技術や管理が必要であり、適切な剪定や病害虫対策など、継続的な学びも欠かせません。国内での情報やノウハウはまだ限られている面もありますが、それゆえに新規参入者が差別化しやすいという側面もあります。

オリーブ農家の平均年収と収益の内訳

オリーブ農家の平均年収

オリーブ農家の年収は、農園の規模や経営スタイル、販売形態の有無によって大きく変わります。特に新規就農者にとっては、「どれくらいの収益が見込めるのか?」という点は非常に気になるところでしょう。

まず、小規模(約0.5〜1ha)のオリーブ農園では、オリーブオイルや加工品の販売を含めた年間収益は数十万円〜200万円前後が目安です。収量や品質、販路によってばらつきがありますが、自家販売やECサイトを活用することで収益を上げている事例もあります。

一方、中規模(1〜3ha)になると、収穫量が安定し、加工作業や販売戦略が軌道に乗れば年収500万〜800万円を狙えるケースもあります。自社ブランドのオイルを作ったり、観光体験型農園として展開することで、付加価値を高める工夫がされています。

さらに、大規模(3ha以上)で法人経営や6次産業化に取り組んでいる農園では、年収1,000万円以上を達成している成功事例も存在します。ここまでくると、単なる農業経営にとどまらず、「農業×商品開発×マーケティング」という総合力が求められます。

収益の内訳としては、以下のような構成が一般的です:

1.オリーブ果実の販売(地元市場、業者卸など)

2.オリーブオイルの製造・販売(自社製造または委託製造)

3.加工品の販売(オリーブの塩漬け、化粧品原料など)

4.観光農園や農業体験の提供(入園料、物販など)

5.オンライン販売・ふるさと納税返礼品(オンラインサイトや自治体との連携)

このように、オリーブ農家としての年収は「作る」だけでなく、「どう売るか」によって大きく左右されます。収益の柱をいくつ持てるかが、安定経営のカギとなります。

オリーブ農園経営に適した土地とは?

香川県のオリーブ畑と風車

苗木、農機具、土地の取得・整備コスト

年間の維持費や作業の労力

オリーブは地中海性気候を好む作物で、日照時間が長く、降雨量が少なく、冬の寒さが厳しくない地域に適しています。そのため、日本国内では温暖で乾燥しやすい瀬戸内海沿岸や南西日本の一部地域がオリーブ栽培に適しているとされています。

代表的なオリーブ栽培地域

香川県(特に小豆島)
 日本で最も有名なオリーブの産地であり、100年以上の栽培の歴史を持っています。県としてもオリーブ産業を推進しており、新規就農者への支援制度も充実しています。

和歌山県
 みかんの栽培で有名な地域ですが、温暖な気候を活かしてオリーブの栽培にも力を入れています。特に南部の地域で栽培が盛んです。

鹿児島県
 南国の気候を活かし、オリーブ栽培の新たな産地として注目されています。特に肝付町や指宿市などで栽培面積が増加中です。

岡山県
 瀬戸内の温暖な気候に加えて、水はけのよい土壌がオリーブに適しており、近年では生産量も増加しています。

三重県、愛媛県、広島県など
 いずれも瀬戸内海や太平洋に面しており、気候条件がオリーブに合っているため、農業振興の一環として取り組みが進んでいます。

地域選びのポイント

オリーブ栽培を考えるうえで重要なのは、「気候」「土壌」「販路」の3つです。オリーブは水はけのよい土壌を好み、過湿に弱いため、水害リスクの少ない地域が適しています。また、農産物のブランド力や観光資源と組み合わせやすい地域では、収益の多角化も図りやすくなります。

将来的な販路や加工施設の有無、地域の支援体制なども考慮しながら、就農地を選ぶことが成功への第一歩となります。

国産オリーブの強みとは?

国産オリーブの強み

世界的に見れば、オリーブはスペインやイタリア、ギリシャなどの地中海諸国が有名な産地ですが、近年では「国産オリーブ」の注目度が高まっています。日本国内で生産されたオリーブには、輸入品にはない強みや価値が多くあります。

1. 鮮度の高さと香りの豊かさ

国産オリーブオイルの最大の特徴は、圧倒的な鮮度。収穫後すぐに搾油されるため、果実本来の香りと味わいがダイレクトに残ります。これにより、フレッシュで青々とした風味が特徴の「初摘みオイル」は、国内外の料理人や健康志向の消費者に高く評価されています。

2. 生産者の顔が見える安心感

国産オリーブは小規模経営が多いため、生産者のこだわりや栽培ストーリーが明確に伝えられるのも魅力の一つです。化学肥料や農薬の使用を控えた安心・安全なオリーブ栽培を行う農家が多く、トレーサビリティ(生産履歴の追跡性)も高い点が信頼を集めています。

3. 高品質路線での差別化が可能

国産オリーブオイルは、量では輸入品に及ばないものの、品質で勝負する「プレミアム商品」としての地位を築きつつあります。国際的な品評会での受賞歴も増え、高価格でも“選ばれるオイルとしてのブランド価値が高まっています。

4. 日本人の味覚に合うバランス

海外のオリーブオイルに比べて、国産オイルはクセが少なく、まろやかな味わいが特徴とされています。和食にも合わせやすく、家庭料理でも取り入れやすいため、需要の拡大が期待できます。

5. 地域ブランドとの連携による付加価値

香川県小豆島のように、「オリーブ=地域の名産品」としてブランディングされている例もあり、ふるさと納税や観光商品との連携で地域経済に貢献できる農産物としても注目されています。

まとめ

オリーブ農家は、他の農作物とは異なる魅力と将来性を秘めた分野です。収益性の面でも、栽培規模や販路の工夫次第で安定した収入を目指すことができ、6次産業化や観光との連携によって多様なビジネス展開も可能です。

また、国産オリーブならではの強みや地域ブランドとの相性の良さも、新規就農者にとって大きなチャンスと言えます。もちろん、成功には知識と準備、地域の情報収集が不可欠ですが、「自分らしい農業」を目指す人にとって、オリーブは理想的なスタート地点と言えるでしょう!!

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規模や経営スタイルによって大きく異なりますが、一般的には以下のような目安です。小規模農園(0.5〜1ha)、年間数十万円〜200万円前後、中規模農園(1〜3ha)、年間500万〜800万円程度、大規模農園(3ha以上・法人経営含む)、年間1,000万円以上の例もあり、自家販売やブランド化による販路の工夫で収益は大きく変動します。

国産オリーブには以下のような強みがあります。圧倒的な鮮度と香りの良さ(収穫直後に搾油できる)生産者の顔が見える安心・安全な栽培というメリットがあります。また、高品質でプレミアム市場向けの販売が可能で日本人の味覚に合ったまろやかな風味が魅力です。地域ブランドや観光との相乗効果も期待できます。

温暖で乾燥気味の気候が適しており、以下の都道府県が代表的です。香川県(特に小豆島)、和歌山県、鹿児島県、岡山県、愛媛県、広島県などが挙げられます。瀬戸内海沿岸などこれらの地域では自治体の支援体制も整っている場合が多く、新規就農者には心強い環境が揃っています。。

新規就農者必見!群馬県人気いちご農家!金井いちご園の秘密に迫る!

群馬県のいちご栽培

群馬県は、いちごの生産が盛んな地域の一つであり、特に冬から春にかけて甘くて美味しいいちごが収穫されます。ハウス栽培や観光農園は地域活性化にも貢献していて、冬~春にはいちご狩りをされている方もいらっしゃいます。

高崎市は群馬県のなかで最もいちご栽培が盛んな地域です。
農業ジョブは今回、高崎市で人気沸騰中のいちご農園を営む金井さんにインタビューさせていただきました!

金井いちご園(群馬県 高崎市)

金井いちご園は高崎市のいちご農園です。2005年に立ち上げ、現在はやよいひめを中心においCベリー、星の煌めき、紅ほっぺ、ななかなどの10品種のいちごを生産しています。

特に金井さんが生産したやよいひめは、群馬県いちご品評会において4年連続金賞を受賞するなど、評価が非常に高い高品質ないちごです。

金井いちご園の販売の中心は直売所での販売であり、デザインにこだわった可愛らしい直売所にいちごが並べられています!

いちご狩りも県内だけでなく県外からも訪れる人がいるほどの人気を博しています。
草津温泉バスツアーのイベントとして金井いちご園のいちご狩りが組み込まれるなど、観光農園としての運営にも力を入れています。

金井いちご園の歩み

2005年に立ち上げ19シーズン目を迎える金井いちご園は開園から徐々に経営規模を拡大し、県内でも有数のいちご農園へと成長しました。

奥様の親戚がいちご農園を営んでいたのをきっかけに金井さんもいちご農家を始め、ご親戚から受け継いだ土地や隣接する土地を借りていちご栽培に取り掛かりました。

最初は直売所のみの販売から始めましたが、金井いちご園の口コミが広まり、売り切れが続出しました。その勢いを追うようにして徐々に経営規模を拡大していきました。

また、量産するだけでなく、品評会などに出品し、質を上げる努力をすることで、高く売れるストーリーにこだわりました。

きっかけは、高崎市の補助を使い施設を拡大した矢先に、記録的大雪が降り、ハウスがつぶれ、収穫できなくなった事だといいます。厳しい状況ではあるものの、時間ができ、知恵を絞り、高く売れるいちごを作る努力や、いちご狩り・スイーツ販売といった6次産業化にも取り組み、経営規模を拡大する事に繋がりました。

新規就農者の受け入れ

金井いちご園は、いちご農家を目指す新規就農者の受け入れを積極的に行っています。

これまでに4名の方が金井いちご園で研修を受けて卒業し、現在は3名の研修生がいちご栽培を学んでいます。

いちご生産は収益性が高く、小規模経営でも施設栽培により安定した生産が可能であり、果樹よりも早く収益化できるといった理由から、いちご農家を目指す新規就農者が増加しています。

金井いちご園はいちご施設栽培のメソッドを段階的に指導することで、新規就農者は2~4年ほどで基礎から販売管理等まで学ぶことができると言います。

いちご栽培のメソッド

いちごの施設栽培における現在のトレンドは高設(こうせつ)栽培です。
高設栽培とは、地面ではなく、腰の高さ(約1m前後)の棚でいちごを育てる栽培方法を指します。従来の地面に植える方法(露地栽培やベッド栽培)に比べて、作業効率や収穫のしやすさが向上するのが特徴です。

この高接栽培でのいちご狩り運営を目指して、金井いちご園を訪れる新規就農者が多いそうです。

しかし、この栽培方法は通常のいちごのハウス栽培と比べて、おおよそ倍の初期費用が掛かってしまうため、金井いちご園ではまずはハウスでの土耕栽培(いちごを栽培する際に、地面より少し高い位置に盛り土や培地を作り、その上に苗を植える方法)でいちご栽培の基礎を指導します。

実際に金井いちご園の卒業生4名は独立後、まずは土耕栽培を開始し、うち2名は土耕栽培が安定した後に高設ハウスの投資を進めました。

金井いちご園では土づくりから始まり、苗の作り方や収穫の仕方といった栽培に関わることから、詰め方、搬入の仕方、イチゴ狩りの運営の仕方などの販売に関わることまで細かく学ぶことができます。

県内有数の規模を誇る金井いちご園では高接栽培やいちご狩り、加工品の販売など幅広い栽培・営業を行っています。いちご農家を目指す新規就農希望者にとってはこれ以上ない環境です!新規就農希望者の受け入れなど最新情報をチェックしてみてください!

また、市からの補助金や県の農林大学校からの新規就農者の受け入れなど、群馬県全体で農業を盛り上げようとする動きが活発になっています!

いちご農家を目指す新規就農希望者にとってはこれ以上ない環境です!新規就農希望者の受け入れなど最新情報をチェックしてみてください!

地域のコミュニティの大切さ

いちご農家を運営するにあたって地域コミュニティとの連携が不可欠であると金井さんは語ります。農園を立ち上げるにあたり、隣接する土地を借りるためにも、直売所を建設するためにも地域コミュニティの協力が必要でした。

というのも、いちごの施設栽培は、冬は施設の管理のため常時暖房の稼働が必要であり、夜間の騒音で近隣住民に迷惑をかけてしまう可能性、夏はハウスが空き、肥料の発酵臭が近隣に漂ってしまう可能性があるからです。事前に近隣の理解がなければ、事業の実現が難しいことが多くあったため、金井さんは近隣住民への説明を実施し、地域コミュニティの理解、協力を経て事業化をしました。このような配慮は今でも行い、地域コミュニティに対して誠実な運営を心掛けています。

いちご農業の魅力

金井さんは「おいしいものを食べるのが好き。だから、お客さんがおいしく食べるのを見るのも好きなんです。」といちご農業の魅力を語っています。また、いちご農業の生活スタイルもシーズンオンとオフの切り替えがはっきりしていて自分に合っていると言います。

金井いちご園ではいちごの販売はもちろん、いちご狩りや新規就農者研修を通しておいしいを全国へ広げる活動を行っています。

農業ジョブでは群馬県農業の魅力を伝えるコンテンツを随時更新しています!

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農閑期はチャンス!?群馬県農家の農閑期の過ごし方に迫る!

農閑期とは?

農閑期(のうかんき)とは、農業において作業が比較的少なくなる時期のことを指します。
一般的な会社員とは異なり農家は作物によって農閑期が存在しています。一部の農家はこの期間を利用して副業を行うことがあります!

例えば、露地栽培を中心とする農家は冬の農閑期に作物の収穫量が減ってしまうために、別の仕事をして収入を得ているケースが多いです。


農業ジョブでは群馬県農業の魅力を伝える一環として農閑期にどのように収入を得ているのかについて、実際に農家さんにインタビューさせていただきました!!

小林竜太さん(キャベツ農家 嬬恋村)

小林竜太さん(キャベツ農家 嬬恋村)

小林さんは群馬県嬬恋村でキャベツ、じゃがいも、さつまいもを手掛ける甘甘(かんかん)ファームという農場を運営しています。「甘い」を2つ重ねたこの農場の名前はキャベツの和名が「甘藍(かんらん)」、さつまいもの和名が「甘藷(かんしょ)」であることを由来としています。


代々農家だという小林さんの家系は現在で4代目になり、嬬恋村の農業に貢献し続けています!

甘甘ファームでは主要作物としてキャベツ19ha、更にじゃがいも50a、さつまいも10aを栽培し、農閑期ではさつまいもを焼き芋として地域のスーパーの駐車場などで販売しています。

農繁期のスケジュール

農繁期のスケジュール

キャベツの収穫が本格化する夏場に甘甘ファームは農繁期に入ります。
農繁期(のうはんき)とは、農業において作業が最も忙しくなる時期のことを指します。

この期間では朝の4時から午後5時頃まで農作業を行います。

反対に冬の11月から2月の期間では農閑期となります。

そこで、小林さんの代から自農業で栽培したさつまいもを農閑期に焼き芋として販売することで収入を得る事業を開始しました。

農閑期になぜ焼き芋販売を?

農閑期になぜ焼き芋販売を?

甘甘ファームでは技能実習生の方が働いており、冬の期間に技能実習生を継続雇用するための仕事がない、という事が課題となっていました

そこで、技能実習生が冬の間にできる仕事として農産物の加工(=焼き芋)を開始しました。

小林さん曰く、さつまいも栽培の特徴は栽培難易度の低さと保存の難しさです

さつまいもは育てること自体は他の作物と比べて少し簡単ですが、収穫したさつまいもを長期間保存するためにはシビアな温度管理が必要になります。
そこでその年に収穫したさつまいもを加工品として売りさばくために焼き芋販売を行い、冬季の収入としているのです。

焼き芋は地域のスーパーマーケットの駐車場で週末に販売しています。5時には竈に火をつけて10時頃から販売を開始して夕方に撤収します。週末の買い物客にターゲットしてスーパーの帰りに寄りやすい販売形態を採っています。

近年の焼き芋ブームについて

最近では量販店などでも焼き芋の販売を拡大しつつあり、外国人観光客も日本の焼き芋に親しんでいます。

焼き芋販売で重要な要素のうちの一つがその香りです。
近所のスーパーなどでも販売されている焼き芋は、入り口や出口付近に置いて居りことが多く、その甘い、いい匂いに釣られてついつい買ってしまいます。

甘甘ファームの焼き芋はパレットの廃材を利用した薪で浅間山の溶岩石を加熱して作っています。その薪の香りと焼き芋の甘い匂いが集客効果に一役買っているそうです。スーパーを訪れた家族連れの方はもちろん、近隣のスキー場に観光に来た外国人の方に買っていただくことも多いそうです。

今後の展望

小林さんの代から始まったこの焼き芋事業ですが、今後は事業安定を目指して取り組んでいくとおっしゃています。あくまでもメインはキャベツの栽培であり、農閑期の収入の補填と雇用の安定化のために始めた当初のスタンスのまま事業に取り組んでいくそうです。

倉澤 健吾さん(ほうれんそう農家 昭和村)

ほうれんそう農家を営む倉澤さん

続いてインタビューに応じてくださったのは群馬県昭和村にてほうれんそう農家を営む倉澤さんです。

昭和村は群馬県の北部、赤城山の北麓に位置する村で、『やさい王国』として知られており、生産量日本一のこんにゃくの他、ほうれんそうやレタスなどの高原野菜の生産が盛んです。

農繁期のスケジュール

ほうれんそうのビニールハウス

倉澤さんはほうれんそうを露地で約30aハウスで約110aの面積で栽培しています。
ハウス栽培では4カ月を1サイクルとして通年で出荷できるような体制を整えているといいます。

ハウス栽培は6月から9月まで収穫をするので、露地の播種とハウスの収獲が重なる9月が最も忙しいです

また、群馬県昭和村は積雪地域のため、冬場の露地栽培は難しくなります。

農閑期の過ごし方

倉澤さんは冬の農閑期で除雪作業をして副収入を得ています。
昭和村では毎年雪が降るため、主要道路や高速道路の除雪作業が必須になります。

建設会社から除雪業務が委託されることが多く、農閑期に入った農家の方々が依頼を受けることが多いと言います。

倉澤さんは12月からほうれんそう栽培を再開できる2月末まで除雪業務を行っています。昭和村の他の農家の方々からの紹介で始め、こういった除雪作業は昔から地域の農家の冬の過ごし方として定着しています。

また、除雪作業以外にもスキーのインストラクターといった積雪地域ならではの仕事をしている方も多いです。

農閑期特有のコミュニティ

農閑期特有のコミュニティ

先ほどでも触れた通り昭和村では農閑期に除雪作業をする農業者が多いため、
除雪作業を通じて農家の方々とコミュニティを築くことができるといいます

新規就農者としてほうれんそう栽培に参画した倉澤さんは、この除雪コミュニティで農業にまつわるアドバイスをいただいたそうです。

農外収入の確保に加え、農業者からの情報収集、人脈形成といった一つのコミュニティに所属するメリットも得られました。除雪作業では額面以上の恩恵をえられるのです。

今後の展望

甘甘ファームで働く技能実習生の方々

倉澤さんも小林さんと同じように、農閑期の副業はあくまでも本業の収入を支えるための一つの手段と考えています。

今後は農閑期は除雪作業で収入を補填しつつ、ハウスを増設し、いちごなどの新しい作物に取り組んでいきたいと言います。

農閑期とどのように向き合うか

小林さん、倉澤さんの群馬県の二名の農家さんに農閑期の過ごし方についてインタビューさせていただきました。

お二人に共通して言えることは、「農閑期での収入は本業の収入を補填するものであり、本業ができるのであればそちらを優先する」というものでした。

しかし、厳しい冬の中などの農業条件の悪い時期ではどうしても別の収入源を確保する必要があります。焼き芋販売や除雪作業のほかにもスキー場での仕事や冬ならではの農産物など農閑期を乗り越える手段はあります。

地域の特色などをリサーチしてどのように農閑期と向き合うのかが収入安定のために必要不可欠です!!

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メロン農家の平均年収は?品種ごとの違いなどを徹底解説!

メロン農家の平均年収は?

メロン農家の年収には300万円から大台の1000万円台と経営規模や扱う品種によって大きく異なります。しかし、メロン農家は一般的には儲かる農業の一つであるとされています。
今回はメロンの品種、栽培方法やメロン農家の将来性についてスポットを当てていきます!!

市場で人気のメロンの種類と特徴

メロンとは?

有名な問題として「メロンは野菜なのか果物なのか」というものがあります。
「デザートとして食べられるから果物?」「きゅうりと同じように育つから野菜?」「ウリ科って聞いたことがあるぞ」などなど…巷では議論が続きます。

農林水産省によりますと、果物は概ね2年以上栽培する草木植物および木本植物の食用にされる果実ののことを差し、一年生草本植物であるメロンやイチゴは正確には野菜に分類されます。

野菜とは思えない糖度を誇るメロンは高級フルーツとして贈り物としての需要が通年高い農作物です。
私たちが普段目にするメロンですが、その特徴から大きく3種類に分類されます!

種類と特徴

メロンは緑肉ネット系、赤肉ネット系、ノーネット系の3種に大別されます!

【緑肉ネット系】

緑肉ネット系

緑肉ネット系のメロンは最もポピュラーな品種であり、メロンと聞いて真っ先に思い浮かべられる種類になります。

果肉が緑色で果皮に網目模様(ネット)があるのが特徴で滑らかでジューシーな食感を持ちます。
一般には果肉の糖度や外観のネット模様がこれが品質の指標とされることが多く、糖度が高く、ネットがきめ細かく均一であるほど高級とされます。これが品質の指標とされることが多いです。

主要な品種としてはクラウンメロンやアンデスメロンが有名で、特に静岡県はクラウンメロンの特産地となっています!

【赤肉ネット系】

赤肉ネット系

メロンと言えばこの赤肉ネット系も欠かせません!日本一有名なあの夕張メロンはここに属します。

赤肉ネット系は果肉が鮮やかなオレンジや赤色をしており、外皮に網目模様があるメロンのことを差します。滑らかで柔らかい果肉で、とろけるような食感と見た目の鮮やかさが魅力的な品種です。

一般に緑肉系よりも甘さが濃厚で品種によっては蜜のような濃厚さを感じる甘みが最大の特徴です。

代表には北海道の夕張メロンや茨城県や熊本県名産のクインシーメロンが挙げられます。

【ノーネット系】

ノーネット系というメロンはご存じでしょうか?ネットが絡みついているのが皆さんの思い描くメロンでしょうが実はネットのないメロンもあるのです!ノーネット系メロンは、果皮に網目模様(ネット)がないタイプのメロンを指します。この種類のメロンは、なめらかな果皮と独特の風味が特徴で、日本国内でも関東や北海道を中心に栽培されています!

滑らかな果皮が特徴で、ネット模様がないためシンプルで美しい見た目をしています。品種によっては淡い緑色、黄色、または薄いオレンジ色の果皮を持ち、果肉は緑肉、赤肉、白肉など、なめらかでしっとりとした食感が特徴で、ジューシーさが際立ちます

ノーネット系メロンには小ぶりで手頃な価格から、家庭用として人気が高いプリンスメロンやレモンのような見た目がかわいくさっぱりした味わいで、デザートとして人気の高いレモンメロンなどがあります。

メロン農家の現状と課題

メロンの需要は国内、国外ともに高く、昔から贈り物や縁起物として親しまれています。郊外市場においても国産のメロンは最高級果物とされ注目を集めています。北海道の夕張メロン、静岡のクラウンメロン、茨城のクインシーメロンなど、地域ごとにブランド化が進み、地元農家の収益源となっています。地産地消の動きや観光農業の一環として、収穫体験型のメロン農園も増加しメロン栽培は地域活性化の要因となっています。

しかし、メロン農家は大きな課題に直面しています。

メロン農家の将来性

メロン農家の未来には大きな可能性が広がっています。特に高級フルーツ市場の拡大により、メロンは贈答品としての需要が高く、品質の高いものは高値で取引される傾向があります。近年では、東南アジアを中心に日本産のメロンが高級フルーツとして人気を集め、海外輸出の拡大も期待されています。

また、ブランド化や付加価値のある商品開発も重要な戦略の一つです。夕張メロンやクラウンメロンのように、地域ブランドを確立することで市場価値を高めることが可能です。さらに、有機メロンや低農薬メロンの生産に取り組むことで、健康志向の消費者層を取り込むことができるでしょう。最近では、AIやIoTを活用したスマート農業による品質管理の向上も進んでおり、収穫量の安定化や労働負担の軽減に貢献しています。

メロン農家の将来性

一方で、気候変動や異常気象の影響は無視できません。高温や豪雨、台風の頻発により、露地栽培のリスクが高まっており、ハウス栽培へのシフトや水管理技術の導入が求められます。また、日本の農業全体に共通する課題として、人手不足や後継者問題も深刻です。これに対応するためには、機械化や省力化を進めるとともに、農業の魅力を発信し、新規就農者を増やす取り組みが必要です。

さらに、観光農園や体験型ビジネスを取り入れることで、新たな収益モデルを構築することも可能です。メロン狩りや農園カフェの運営、直売所の開設などにより、消費者との直接的なつながりを強めることができます。特にSNSを活用したPR戦略を取り入れれば、インスタ映えする商品や体験を提供し、新たなファン層を獲得することができるでしょう。

このように、メロン農家には将来性が十分にありますが、成功するためには差別化戦略や技術の導入が鍵となります。ブランド化や観光農園の活用、スマート農業による効率化を進めることで、持続可能で競争力のあるメロン生産を実現することができるでしょう。

メロン農家として働くには

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メロン農家の年収には300万円から大台の1000万円台と経営規模や扱う品種によって大きく異なります。しかし、メロン農家は一般的には儲かる農業の一つであるとされています。

大別してクラウンメロンなどの緑肉ネット系、夕張メロンなどの赤肉ネット系の二種類に分かれます。この他にも表皮に網目模様のないノーネット系などもあります。

メロン農家の未来には大きな可能性が広がっています。特に高級フルーツ市場の拡大により、メロンは贈答品としての需要が高く、品質の高いものは高値で取引される傾向があります。近年では、東南アジアを中心に日本産のメロンが高級フルーツとして人気を集め、海外輸出の拡大も期待されています。

じゃがいも農家の平均年収は?じゃがいも農家のトレンドや将来性について解説します!

じゃがいも農家の平均年収はどのくらい?

地域ごとの収入差

地域特徴年収の目安影響要因
北海道日本最大の生産地。大規模生産が主流。数百万円~1000万円大規模経営による効率化、安定した出荷先(加工食品メーカーや流通)
東北地方小~中規模農家が多い。十和田馬鈴薯など地域ブランドもあり。300万~700万円土壌や気候条件、地域ブランドによる付加価値
中部地方山間部での小規模農家が多い。地元消費や直売所への出荷が中心。200万~500万円小規模経営の限界、観光農園や直売所を活用した副収入
関東・近畿地方平野部中心。都市圏市場や高付加価値品(有機じゃがいも)の需要が高い。300万~800万円都市圏市場へのアクセス、直売所や契約栽培を活用した高付加価値戦略
九州地方温暖な気候を活かした「新じゃが」の早出し生産が盛ん。300万~600万円新じゃがの高単価期に集中した収益、気候条件の安定性、市場価格の変動

あらゆる料理やポテトチップスなどのお菓子に使われているじゃがいもは日本で最もメジャーな野菜の一つでしょう。そんなじゃがいもですがこの作物は北は北海道から南は九州まで日本各地で生産されています。

じゃがいも農家の年収は地域とその生産規模によって変わっていきます。まずは北海道のじゃがいも農家はその広大な農地を使って加工品メーカーなどの安定した出荷先に大量出荷しています。

東北や九州で生産されるじゃがいもは気候条件を活かして高付加価値のブランドじゃがいもを生産しています。

関東、近畿、中部地方は大消費地に近いことを利用した近郊農業の特徴を持ちます。

それぞれの平均年収の目安は上の表の通りです。

農家規模(小規模~大規模)による違い

項目小規模農家大規模農家
耕作面積1~2ha以下5~50ha以上(北海道では50ha超も)
経営規模・収益数百万円程度数千万円~1億円規模
労働力家族経営が中心雇用労働者・季節労働者を活用
設備投資小型機械・人手作業が中心大型機械・スマート農業の導入
出荷先地元市場、直売所、観光農園など全国市場、加工業者、外食産業

ここでいう小規模農家とはたいていの場合個人事業主あるいは家族経営のじゃがいも農家を差します。大規模農家は雇用労働者・季節労働者を雇います。農家によっては農業法人化しているところも見られます。

じゃがいも栽培の収益性について

じゃがいも栽培の収益性について

肥料、機械代などのコスト構造

最近のじゃがいも農家のコスト事情は、他の農家と同様に増加傾向にあります。特に肥料・燃料価格の高騰や労働力不足が大きな課題となっており具体的な解決策が求められています。

まずは、肥料コストの増大です。
ウクライナ情勢や世界的な供給不足により、化学肥料の価格が高騰し、窒素・リン酸・カリウムなどの肥料が欠かせないじゃがいも農家の大きな負担となっています。2023年は、肥料代が前年比2割~3割増になったケースも見られました。

トラクターといった農業用機械や施設の燃料費・電気代も原油価格の高騰や円安により軽油や燃料費、電気代が上昇した影響を受けて増加しています。

じゃがいも農家の収入を増やすには?

じゃがいも農家の収入を増やすには?

高単価の売り先を確保する

じゃがいも農家の収入を増加させる一つに市場戦略の工夫があります。
主要な市場戦略には【契約栽培】【需要期に応じた出荷】の2つになります。

【契約栽培】
工業者や外食産業と契約栽培を行い、安定した販売先を確保する。
大規模農家が採っている市場戦略になります。小規模農家でも高付加価値のじゃがいもを契約レストランに間欠的に出荷するのも一つの手です。

【需要期に応じた出荷】
新じゃがや収穫期をずらして高単価期に出荷するなど高値で売れる時期にじゃがいもを出荷します。
温暖な地域で早出し栽培を行い、他地域より早く市場に出す出荷方法は九州地方のじゃがいも農家に見られれる特徴です。

加工品やブランド化の戦略

市場ニーズに応じて異なる品種を栽培(メークイン、インカのめざめ、キタアカリなど)することが重要です。また調理方法(フライドポテト、ポタージュ用など)を意識した品種選びで幅広い需要に対応した生産も収入を安定させる一つの要因になるでしょう。

地域じゃがいものブランド化等の生産物の付加価値を高めているじゃがいも農家も多いです。
青森県十和田市の名産じゃがいもである十和田馬鈴薯は煮物やスープ、幅広い料理に合うホクホク感のあるじゃがいもとして有名です。

じゃがいも農家の将来性について

じゃがいも農家の将来性

じゃがいも農家はどの国の食文化においてもじゃがいもは幅広く調理される食材であるため、将来においても安定した需要が予想されます。

しかし、最初にも触れた通り今後も肥料や燃料のコストが上がり続けると農場運営が立ちいかなくなってしまいます。現在は収穫期や植え付け機の改良、ドローンやIoT技術を活用した生産管理などの技術革新による解決が求められています。

じゃがいも農家になるには?始め方と必要な初期投資

土地や設備の準備

じゃがいも農家をゼロから始めるとなると多大なコストがかかってしまいます。
種じゃがいも(種芋)、農機具(トラクター、管理機、植え付け機、収穫機など)、肥料、農薬、灌漑設備収穫後の保管用倉庫や冷蔵設備などの施設を用意しなければなりません。

じゃがいも農家を始めたいという方にはまずは農業法人に就職することをオススメしています!
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じゃがいも農家の年収は規模や産地によって変化しますが個人の収入の平均は300万円ほどになります。

最近のじゃがいも農家のコスト事情は、他の農家と同様に増加傾向にあります。特に肥料・燃料価格の高騰や労働力不足が大きな課題となっており具体的な解決策が求められています。

じゃがいも農家はどの国の食文化においてもじゃがいもは幅広く調理される食材であるため、将来においても安定した需要が予想されます。しかし、最初にも触れた通り今後も肥料や燃料のコストが上がり続けると農場運営が立ちいかなくなってしまします。現在は収穫期や植え付け機の改良、ドローンやIoT技術を活用した生産管理などの技術革新による解決が求められています。


耕畜連携に取り組む農業者インタビュー

日本は先進国の中でも飼料自給率が低く、輸入に頼らざるを得ない中、生産地域による「耕畜連携」が注目され、国としても推進されてきています。特に群馬県は、耕種・畜産、両産業が盛んであることから「耕畜連携」が展開されやすい地域と言えます。

今回はそんな群馬県の耕畜連携を実践している2社の農業生産者へインタビューを行い、耕畜連携のきっかけやメリットを伺ってきました。

「耕畜連携」とは・・・?

日本の畜産農家では、飼料や飼料を生産するために用いる肥料は海外への依存度が高く、円安や燃料高騰の影響もあり安定供給が課題となっています。また、耕種農家が使用している肥料も同様の課題があり、地域において、耕種農家の生産した国産飼料を畜産農家が利用し、家畜排せつ物に由来する堆肥を農地に還元する取組、すなわち「耕畜連携」が注目を集めています。
「耕畜連携」をすることで、畜産・耕種農家両者にとって輸入に頼らなくて良いだけでなく、畜産農家にとって堆肥の供給先の確保が可能となり、安心安全な国産飼料を安定的に確保できること、耕種農家にとっては、堆肥の利用による肥料コストの低減だけでなく、飼料作物は人手やコストを最小限に生産ができ、輪作に活用できるため連作障害回避や耕作放棄地の活用に使える、という様々なメリットがあります。
農林水産省_耕畜連携ポータルサイト

有限会社高崎クエイルさんにインタビュー

今回インタビューをさせていただいたのは、群馬県高崎市と渋川市にてうずらの飼育、卵の生産・加工・販売を行っている有限会社高崎クエイルさんです。全国のスーパー等に並ぶ市販のうずらの卵のうち、約20%のシェアがあります。高崎クエイルさんは「幸せのたまごづくり」をモットーに高品質なうずらの卵づくりに努めている畜産農家さんです。

【企業名】有限会社高崎クエイル
【インタビュイー】常務取締役 串田 雄俊 様
【事業内容】うずらの卵の生産、加工、販売
串田常務の祖父が「貴重な卵(タンパク質源)をみんなに供給し、食べていただきたい」という想いから養鶏業を創業し、その後父の時代にニワトリからうずらへ変わってもその想いは引継ぎ、群馬県で3つの農場を展開されています。

Q1 具体的な「耕畜連携」の取組は

自分には弟がいて、養鶉業を継いだのは自分です。父からは、「兄弟で同じ事業の道は進むな」という教えがあり、弟は若いころから他の事業を検討し、2年前から稲作を近所で展開しています。その田んぼで使用する肥料はうちのうずらのフンを活用しています。また、弟の田んぼで出来たお米をうずらの飼料に活用しています。

Q2 「耕畜連携」のきっかけを教えてください

きっかけは、うずらの飼料の高騰でした。うちの農場は、卵の生産だけでなく、群馬県で唯一、雛の生産から卵の生産・加工・販売まで一環して行っています。雛を育てた結果が卵の品質を左右するため、面白い一方で全ての工程で手を抜けない難しさがあります。うずらは鶏と比べ、小さく繊細ということもあり、少しの変化が卵に影響する、という難しさもあります。
そのため、コストを抑えるために雛への餌の品質を悪くすると、ダイレクトに卵への品質に大きな影響がでます。魚粉や発酵食品の活用など様々な工夫を行い高品質の飼料を与えていましたが、燃料の高騰によるコスト高により維持が難しくなり頭を悩ませていました。そんな時、弟が稲作をはじめたので、これは良いかも、と思い活用したのがきっかけです。
一方、弟の稲作でも同じような事が起きていて、稲作に使う肥料は値段が不安定、どうにか高品質で安心安全な肥料を安定的に確保出来ないか、と困っていたのでうずらのフンを米の肥料に活用し、お互い協力しあっているという状況です。

Q3 「耕畜連携」による効果は

うずらのフンは、他動物のフンと比較し小さいですが、栄養価が高いため、少量のフンで沢山の良質なお米ができるようです。弟は今7haほどの田んぼを展開していますが、当社のフンを活用すれば、200ha以上賄えるだろうと試算しているほどです。
当社では、「う玉屋」といううずらの卵を使った商品を提供している店舗を展開しています。そこで定期的に弟の稲作の収穫体験をする「収穫祭」を実施しています。そこで収穫したお米と当社のうずらの卵を使った卵かけご飯は、今まで食べたことがないと、評判になるほどです。

Q4 今後の展望は

実は今年は米が高騰したことで、うずらへの米の給与はストップせざるを得ない状況になりました。来年以降再び当社のフンを使い、米の安定供給が実現し、結果的にうずらの餌への供給が安定すると良いですね。また、その結果「う玉屋」などを通し6次産業化を加速させ、今まで以上に沢山の人に、高品質なうずらの卵を広めていきたいと思います。

有限会社高崎クエイルさんの求人はこちら

小澤牧場さんにインタビュー

もう1社インタビューさせていただいた企業は群馬県邑楽郡邑楽町にて肉牛肥育および米・麦・白菜の複合経営を行っている株式会社小澤牧場さんです。20年ほど前から有畜複合経営に取り組み「資源循環型畜産経営」の取り組みが評価され、全国農業コンクールのヤンマー賞や関東農政局国営土地改良区の営農推進功労賞など様々な賞を受賞されています。

【企業名】株式会社小澤牧場
【インタビュイー】取締役 小澤優介 様
【生産品目】肉牛・米・麦・飼料用トウモロコシ・白菜・キャベツ等

Q1 耕畜連携による「資源循環型畜産経営の取り組み」内容を教えてください

当社では約360頭の肉牛を飼育していますが、その堆肥を貴重な資源と捉え自社で栽培している米・麦・白菜・キャベツ、そして飼料用トウモロコシに活用しています。また、肉牛には米・麦の生産時に発生した藁や飼料用米、飼料用トウモロコシを活用したサイレージ(発酵飼料)を与えています。また、自社だけでなく、地域の米農家の藁も活用させていただき、地域を巻き込んだサイクルを確立しています。

Q2 「資源循環型畜産経営の取り組み」のきっかけを教えてください

肉牛の肥育は約60年前祖父の時代にスタートしました。その後、現社長の父が20代の頃アメリカに農業研修に訪れた際、大規模な畜産農家が自給飼料を取り入れていた事に感銘を受け、自社でも取り入れることになったのがきっかけです。
その後さらに本格的に導入したのは、15年ほど前に飼料用トウモロコシの生産を始めたタイミングです。元々、米・麦とキャベツ・白菜の二毛作でしたが、間に飼料用トウモロコシを入れ、2年3作の輪作体系を導入したことで、農地の有効活用のサイクルが加速しました。

Q3 「資源循環型畜産経営の取り組み」の効果を教えてください。

化学肥料だけでなく、微粉末炭を肉牛に与え産出された完熟堆肥を米・麦・白菜に利用することで、3~5割の化学肥料を削減できています。この2年3作の輪作体系を導入することで、連作障害がなくなりました。白菜後の土壌中の残窒素をトウモロコシが吸収し、後作の麦の倒伏が抑えられ品質も向上し収穫量も増え、地域の平均収量比で20%の増収を達成できています。
肉牛も同様に、飼料費を1頭当たり40%削減しています。また、お米は「邑むすび」、白菜は「邑美人」、お肉は「五穀和牛」とそれぞれ地域ブランドになる生産品を展開することができ、安心安全かつ良質で美味しいとどれもご好評いただくまでになっています。

Q4 取り組みをされる中でのご苦労はありますか?

この取り組みをすることで、一年中様々な作業をしなければならなく、常に忙しいことですかね(笑)。また、うちでは地域と連携し、相互協力をしているので、地域の農家さんにその理解を得られる関係性を構築するのは大変ではあります。

Q5 今後の展望があれば教えてください

今年から社員を採用し、規模拡大をしていく予定です。今できている「資源循環型農業」の輪の一つ一つを大きくし、もっと大きな輪を広げられるようにしたいと思っています。


今回インタビューさせていただいた2社は家族間、自社内での連携を行なっていましたが、全国では別組織の農業者間で耕畜連携に取り組む方も増えています。
皆様も耕畜連携に取り組む農業者さんをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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