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林業を始めるなら津山へ!伝統と新しさが融合する津山林業の魅力とは!?

「林業に関心がある」「実際に始めてみたい」と考えている方は津山市で林業を始めてみませんか?

進化を続けながらも伝統を守る林業のまち、津山市での林業の魅力をお届けします!

津山市とは?

津山市の基本情報

津山まなびの鉄道館
津山まなびの鉄道館

津山市は岡山県北東部、鳥取県との県境を有する岡山県で三番目に大きい街です。

全国の鉄道ファンが訪れる「鉄道」の総合施設、津山まなびの鉄道館が全国的に有名であり、多くの観光客が訪れます。

交通アクセスについてはJR因美線とJR津山線が市の南北を縦断し、そして南部には東西に続くJR姫新線と中国自動車道が走っています。
県庁所在地の岡山市までは車で1.5時間、大阪まで約2時間と周辺都市へのアクセスも良好です。

津山市の地理と気候について

津山市の雲海

津山市は、市街地から中国山地までの標高差が約1,000メートルもあります。市街地の中心には吉井川が流れており、北部には鳥取県との県境に位置する標高1,000〜1,200メートルのなだらかな山々が、中国山地の一部としてそびえています。
また、南部には「津山盆地」と呼ばれる、標高100〜200メートルの平らで穏やかな土地が広がり、地域全体に自然の豊かさが感じられます。

津山市の気候が生み出す絶景の一つに雲海があります。運が良ければ、冬の早朝に山肌を覆う霧が朝日に照らされる幻想的な雲海をご覧になることができます。

津山市の林業とは?

津山市の森林資源

津山市は森林資源に富んでいます。市の総面積の約7割が森林に覆われていて、スギやヒノキといった建築資材に適した針葉樹が形成する人工林や、ブナやコナラといった生態系を支える広葉樹が成す天然の森林があります。

岡山県のヒノキ生産量は全国トップクラスであり、なかでも津山市を含む岡山県美作地域の『美作(みまさか)ひのき』は全国的に流通しています。木の国美作ネットワークでは美作(みまさか)ひのきを扱う林業関係者らが「木の良さ」や「木の住まい」に関する情報を、広く発信しています。

津山市と林業のつながり

奈良時代には平城京で美作地域の木材が使われたという記録があるほど津山市は林業と深いつながりがあります。

また、戦後復興期から高度経済成長期にかけての木材需要増加により多くの人が林業に従事しました。現在では従業者自体は減った一方で、当時に植林した樹木が成熟期となり伐採可能樹木数が増加しています。森林保全のためにも伐採の必要性が高まり、津山市において林業従事者への人材需要が高まっています。

津山で林業を始めるメリット

津山市の林業の魅力

津山市では豊富な森林資源を持ち、質の高い木材がある一方で、それらを取り扱う人材が不足しています。

津山市では林業は地域経済に重要な役割を果たしています。木材の生産と販売、木工製品の製造など、地域内での経済活動を活性化させることができます。地域経済の中核を担ってきたからこその人脈も魅力の一つです。

地元市場と流通について

津山市の地理

木材の流通についても津山市は多くのメリットを持ちます。
岡山市や関西圏、広島との交通アクセスの良さから周辺都市の消費市場とも相性がよく安定した供給が可能になっています。

林業の働き方

津山市で林業。草刈り。地拵え。

林業では日没後の作業が危険なため、終業時間が早いことが特徴です。会社によっては雨の日も休みになり、プライベートな時間が増えるという大きなメリットがあります。

津山市での林業就業支援

津山市では林業を始めたい人にむけて、無料で『援林塾』という林業体験事業を実施しています。
この事業では受講者は実際に林業で活躍している林業従事者の指導の下、枝打ち、植林、チェンソー伐採を体験できます。なお、チェンソー伐採の体験時期は通年なので、自分の好きなタイミングで受講することが可能です。

津山市では林業を始めてみたい人向けの窓口を設けています。津山市公式サイト『援林塾』をご覧ください

津山市の新しい林業

津山市の林業

津山産木材でものづくり

津山産の木材を活用するTSUYAMA FURNITUREというブランドがあります。
地元の職人らが地元木材を使用し、木の温もりを感じる家具を製造、販売しています。

暮らしや社会を豊かにするすぐれたデザインに贈られる「グッドデザイン賞2023」にも選ばれました。

今後の林業の展開

林業の現場ではドローンで植林用の苗を運搬するなど技術革新が進んでいます。
自動化や遠隔操作機械、ICT技術の導入が増えてきています。津山市の林業もこのような新しい技術を取り入れながら進化を続けていくでしょう。

津山市の魅力

子育て支援の充実する津山市

豊かな自然を有する津山市。実は最近移住先として注目を集めているのです!
都会の喧騒から離れつつも、周辺都市へのアクセスが良い点や居住費用の安さ、就職機会の多い等の理由から『田舎暮らしの本2024年度版』が集計した第12回住みたい田舎ランキングにおいて各部門上位にランクインしています。

教育機関や医療機関が充実し、子育て支援も整っているため子育てしやすい街として人気急上昇中の街、津山市。農業ジョブではそんな魅力の詰まった津山市についての記事を他にも掲載しています。ぜひご覧ください!

インタビュー

津山市 髙山さんと小野さん

髙山さん (写真左)

林業とマウンテンバイクコース作りの両立ができる仕事先を紹介してもらい津山市で林業に従事。
津山市に移住し、仕事と趣味のライフワークバランスを充実させている。

小野さん (写真右)

仕事で津山市の山に訪れたことをきっかけに、趣味のマウンテンバイクと仕事の両立ができるのではと考え、移住して林業に従事。
趣味や仕事など自分のやりたいことをしっかりと決めてから移住することが大切と語る。

Q.1 津山市で林業を始めたきっかけを教えてください。

髙山さん
林業とマウンテンバイクコース作りの先輩である小野さんに仕事先を紹介して頂いたことが津山市に移住したきっかけです。
シンプルに趣味との共存です。仕事で間伐などの山の施業をさせていただいたときに、施業で手に入れた作業道を有効利用して趣味のマウンテンバイクが出来るのでは?というのがスタートでした。
小野さん

Q.2 津山市の林業の特色を教えてください。

髙山さん
中国地域の中でも機械の大型化、高性能機械の普及が進んでいるのかなと感じます。また、津山は特に戦後植林が盛んでどこを見てもスギ・ヒノキが植わっています。
ちょっと正直に言ってしまうと「津山だから」という長所や特色は感じられないですね。これまで林業に従事してきましたが、事業体次第というのが率直な感想です。
小野さん

Q.3 津山市で林業を始めてみて、意外だった点を教えてください

髙山さん
林業従事者としては、経営方針がこの時代に合っていない会社が多いなという印象です。また事業内容として、造林保育業者(植林をする事業者)が少ないことに驚きました。
これも事業体次第という言葉が大きく当てはまるかと思います。良いところもあれば悪いところもあります。
小野さん

Q.4 津山市に移住を考えている方に一言お願いします。

髙山さん
地方都市にしてはまずまずな施設が揃っています。あくまで田舎に住むという覚悟で来られることをオススメします。「田舎は人付き合いが要らない」、「自然の力だけで生活をして生きたい」といった幻想をお持ちの方は難しいです。
とりあえず自然は沢山ありますね。自然が好きな人には良いのかなと思います。林業に関してはですが、それなりの覚悟を持って来られる方がいいのかなと思います。
小野さん

まとめ

津山市で林業を始めるメリット

・森林資源の豊富さ
・終業時間が早くプライベートな時間を作りやすい
・実際に林業を体験できる
・都市と田舎が融合する津山での暮らしやすさ

以上4点が津山で林業を始めるにあたっての主なメリットになります。
津山市は新規林業就業者にオススメな移住先と言えるでしょう。

津山で林業を始めようと考えている方へ

LIFE津山で紹介されている移住支援制度などを積極的に利用して自分に合った新生活を見つけましょう!!

津山市の林業に興味のある方、移住を考えている方は津山市の魅力、最新情報を掲載する岡山県津山市移住定住ポータルサイトLIFE津山をご覧ください!

酪農ヘルパーとは?仕事内容や気になる年収、その将来性について解説します!

酪農ヘルパーとは?

酪農ヘルパー(らくのうヘルパー)は、酪農家が休暇や病気、家庭の事情などで牛の世話をすることができない場合に、代わりにその業務を行う専門職です。酪農業務は365日休みなく行わなければならないため、酪農家にとっては非常に重要な支援となります。

酪農ヘルパーの基本情報

酪農家のメインの仕事は毎日朝夕の2回搾乳を行うことです。この作業は欠かすことができず。搾乳を行わなければ溜まったお乳に細菌がたまり腐敗したり、炎症を起こして乳房炎といった病気になってしまいます。他に酪農家には一日でも欠かすとその後の業務に支障が出てしまう仕事を多く抱えています。そのため、酪農家は仕事を休むことが難しくなっています。

近年、こうした問題を解決するために『酪農ヘルパー』の利用が増加しています。酪農家が病気や冠婚葬祭などで急な休みが欲しいときや、長期休暇を取得して旅行にいきたいときに酪農ヘルパーが活躍します。酪農ヘルパーは酪農家の業務を代行するのが主な仕事内容になります。

酪農ヘルパーの仕事内容

酪農ヘルパーによる搾乳

酪農ヘルパーの主な仕事は酪農家の業務代行になります。
酪農家が酪農ヘルパーに仕事を依頼し、ヘルパーが現場に派遣されます。ヘルパーは現場ごとに異なる業務内容をこなさなければなりません。牛に与える濃厚飼料の配合や餌を与える時間帯等その違いは多岐にわたります。そのため酪農ヘルパーは担当する酪農家との事前のやりとりを十全に行う必要があります。

現場での酪農業務の代行、そして酪農家との事前の打ち合わせが農業ヘルパーの仕事の全体像になります。酪農ヘルパーの多くは酪農ヘルパー全国協会に所属し、全国の酪農家を支えています。

酪農ヘルパーの組織体系

一般的に酪農ヘルパーの多くは各地域の酪農支援業務を行う企業に就職します。こういった企業は各都道府県のヘルパー利用組合、農協等に属します。そして、それらを統括するのが一般社団法人酪農ヘルパー全国協会であり、酪農ヘルパーになるための研修制度や、認知度向上のための広告活動を行っています。

酪農ヘルパーの気になる年収は?

酪農ヘルパーの平均的な月収は25万円ほどであり賞与込みでの年収は400万円ほどになっています。酪農家の平均的な年収と同程度、あるいは少し高いくらいの平均年収になっています。派遣がない日は基本的に休みになるため、基本的に毎日牧場を見回る必要のある酪農家よりも自分のペースで働きやすい業種と言えるでしょう。

酪農ヘルパーの一日

酪農ヘルパーの朝

時間帯仕事内容
04:30 – 05:00起床、準備
05:00 – 05:15牛舎に到着、牛の健康状態確認
05:15 – 06:30朝の搾乳作業
06:30 – 07:00搾乳機器の清掃、搾乳した牛乳の処理
07:00 – 07:30牛舎の清掃
07:30 – 08:00牛への餌やり、水やり
08:00 – 08:30牛の健康チェック、必要な処置
08:30 – 09:00次の作業の準備、休憩

酪農ヘルパーの朝はとても早いです。牛の生活リズムに合わせて仕事をしなければならないため朝日を浴びながら仕事が始まります。基本的には朝の業務終了後、午後の業務が始まるまでの日中は自由時間になります。この時間には朝食、昼食を食べたり昼寝をしたりして思い思いの憩いの時間を過ごしています。

酪農ヘルパーの午後

時間帯活動内容
12:00 – 13:00昼食、休憩
13:00 – 14:00牛舎の清掃、牛の環境整備
14:00 – 15:00牛の健康チェック、繁殖管理
15:00 – 16:00餌の準備、補充
16:00 – 17:30夕方の搾乳作業
17:30 – 18:00搾乳機器の清掃、搾乳した牛乳の処理
18:00 – 18:30牛への餌やり、水やり
18:30 – 19:00夕方の健康チェック、日誌記入
19:00 – 19:30退勤準備、明日の準備

中休憩後は午後の業務を再開します。内容としては朝の業務と大きくは変わりません。
早ければ19時ごろには退勤できます。

酪農ヘルパーになるためには?

酪農ヘルパーになるための必要事項

必要な資格は?

酪農ヘルパーになるにあたって必要な専門の資格は必要ありません。動物看護士や人工授精師の資格があればキャリアアップや就職活動を有利に進められますが、基本的には研修をある程度の段階までクリアすれば誰でも酪農ヘルパーとして働くことができます。

ただし、酪農ヘルパーの求人を出す際、立地や移動の都合上、普通自動車免許の所持を条件にする場合がほとんどである点に注意してください。

研修制度や支援制度は?

先に述べた酪農ヘルパー全国協会を大本とした研修制度が各地域の農業協同組合(JA)や酪農ヘルパー組織に存在します。この研修を完了することが長期間酪農ヘルパーとして働くための実質的な資格となります。

酪農ヘルパー全国協会が行っている酪農ヘルパー養成研修では、初心者Ⅰ、Ⅱ、中級者と3段階に分かれ初級者でも一から酪農のいろはを学べるようになっています。初心者Ⅰは酪農の基礎知識や搾乳方法、餌やりや糞尿処理など、一から順に実技を交えながら講義40時間、実技40時間の2週間の研修内容をこなします。

補助金等の支援制度については専任ヘルパーの初任者研修終了者は75,000円×12カ月以内の補助金の交付を受けることが可能です。また、各地域の農業協同組合が研修対象者に補助金を交付する支援制度も存在します。

【体験談】未経験から酪農ヘルパーに

農業学校出身でない全く別の職種から酪農ヘルパーに転職し活躍する人が増えています。
農林水産省の掲載する『酪農ヘルパーの朝は早い』で紹介されている日夏萌さんはコンサルタントとして働いたのち北海道中標津町の酪農ヘルパー事業会社、(有)ファム・エイに転職。酪農ヘルパーとして活躍しています。

日夏さんは記事中で「中標津町に来る前は、毎朝スカートにハイヒールで大手町の会社に通勤していました。今は作業着に長靴で、早朝から糞だらけの牛舎にいます(笑)。でも牛という動物を相手にする今の仕事の方が断然楽しい。朝日が差し込む牛舎で牛の世話をしていると、とても充実感がありますね。」と酪農ヘルパーとしてのやりがいを発信しています。

未経験からでも酪農ヘルパーはイキイキと働くことのできる仕事です。動物と触れ合いたい、自然の中で仕事をしたいという方は酪農ヘルパーとして活躍してみませんか?
酪農ヘルパーの求人一覧はこちら

酪農ヘルパーは地域活性化につながる

酪農ヘルパーによって地域活性化

酪農ヘルパーがいることで、酪農家が安心して休息や病気療養ができ、持続的に酪農業を営むことが可能になります。このことは地域の産業構造を守ることにつながり、酪農を持続可能なものにします。
また、酪農ヘルパーの仕事は自然と触れ合う機会が多く、都市部にはない魅力的な職場環境を提供します。これにより、若者が地域に定住する動機となります。

酪農ヘルパーという職業は産業と地方自治体の持続可能性を向上させる効果を期待できる職業なのです。

酪農ヘルパーの今後の課題

酪農ヘルパーの今後の課題とは?

酪農ヘルパーも例外なく酪農業界全体の人材不足の影響を受けています。酪農ヘルパー全国協会は酪農ヘルパーになる人材不足解消のために酪農ヘルパーという職種の認知度の向上、研修制度の拡充に取り組んでいます。酪農業界の人材のフレックス化が業界全体の人手不足を解決する大きなカギとなります。

まとめ

酪農ヘルパーは酪農家の業務を代行する酪農家にとってなくてはならない職業です。近年その認知度は酪農ヘルパー全国協会などの尽力により向上し、研修制度や補助金制度が拡充しました。未経験から酪農ヘルパーになることも珍しくなくなり、今後も成長が見込まれる業種です。
酪農の求人一覧はこちら

よくある質問

酪農ヘルパー(らくのうヘルパー)は、酪農家が休暇や病気、家庭の事情などで牛の世話をすることができない場合に、代わりにその業務を行う専門職です。酪農業務は365日休みなく行わなければならないため、酪農家にとっては非常に重要な支援となります。

未経験から酪農ヘルパーになる人は少なくありません。研修制度や補助金制度が豊富なため初級者でも入りやすい業界となっています。

酪農業界の人材のフレックス化が業界全体の人手不足を解決する大きなカギとなるため、今後大きく成長する業種とみて間違いまいでしょう。

海外の農業は日本とどう違う?話題のワーキングホリデー就農の実態とは?

海外の農業は日本の農業とは何が違う?

海外の農業事情は日本のそれとはおおきく異なり、国によって様々です。
日本は伝統的にも家族経営の小規模農業が主流ですが、同じ認識で考えてはいけません。
海外の大規模農業は一つの法人が広大な土地を運営し、従業員を雇う会社のような形をとることが多いです。

フランスの農業

フランスでの就農

海外の農業事情がどのようなものであるのかを世界有数の農業大国であるフランスを例に挙げてみていきます。フランスの農業の日本との相違点は主に下の四つになります。

【気候】
冬にかけて降水量の増加する海洋性気候の北部と夏に乾燥するのが特徴の南部
作物
気候に合わせ北部では小麦や酪農、南部はオリーブやブドウ
農場
日本の一人当たりの作付面積は約2.25ヘクタールであるのに対して、フランスのそれは約40ヘクタール
【経営】
法人経営の農場も多く、広大な農地が一つの場所に集中し、スプリンクラーなどを用いた大規模経営

オーストラリアの農業

オーストラリアでの就農

次に日本のちょうど真南に位置する農業大国オーストラリアを例に挙げて見てみましょう。
オーストラリアは英語圏であり、日本との時差もほとんどないためワーキングホリデーでの稼ぎ先としても最近注目を集めています。

【気候】
中部の大部分が砂漠気候に属し、沿岸部北部は熱帯気候で南部は地中海性気候と温帯気候、最南部は亜寒帯気候と多様な気候帯を有しています。
【作物】
小麦や肉牛の生産量が特に多く、乾燥地域では綿花も栽培しています。
【農場】
一つの農場が数千ヘクタールのまで及び大規模
【経営】
広大な農地を管理するために大型機械を用いて効率的に運営しています。

海外で農業を行うために必要なこと

海外での就農のために必要なこと

海外で農業を行うためには、移住先の気候や農業事情、その国の法律や求人情報など十分な調査が必要であると同時に言語の壁や入国手続き、就労手続きなどを乗り越えなければなりません。このような移住にあたっての最重要事項を紹介します。

語学力

異国の地で働くためには現地の言語の習得が必須となっていきます。
ネイティブ並みの語学力とまでとは言いませんが、急な受け答えにスムーズに対応できる日常会話レベルの語学力が一般的に求められる水準になっていきます。

現地に日本人向けの語学学校はありますが、授業内容としては日本にあるものと変わらないものが多く、移住前にある程度のレベルまで英会話スクールなどに通い地力を身に着けるべきでしょう。

資金

往復の飛行機代、現地での生活費用を用意しなければなりません。
移住前に現地の物価や、為替レートを詳しく調べてまとまった金額を用意する必要があります。

入国手続き

就労を目的として海外に行くとき就労ビザやワーキングホリデービザの発行が必要になります。
従事する業務によって国・エリアごとに取得条件が異なります。もし就労ビザがない状態で働けば不法就労となる可能性があるので、働きたいと思っている国がある場合は詳しく調べなければいけません。

ここで述べた通り、海外で働くためのビザには二種類あります。それぞれ期間や条件が異なるのでここからはワーキングホリデービザでの一時就農と長期的な海外就農について解説していきます。

ワーキングホリデービザでの就農の実態とは

ワーキングホリデー制度での海外就農

最近、ニュースなどでよく見かける『ワーホリ』…なんとなく知っている方も多いのではと思います。

円安の影響にも後押しされ、ワーキングホリデー制度を利用して現地の農場に出稼ぎをしようと考える人も増えてきています。しかし、実はこの制度には落とし穴が数多くあり、正しく理解していないと痛い目を見る可能性があるのです。

ワーキングホリデーとは?

ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が、その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し、二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。(外務省ホームページより引用)

上の引用は外務省ホームページに掲載されているワーキングホリデー制度の概要になります
ここで理解していただきたいのは、ワーキングホリデー制度のメインは休暇目的の滞在であり、労働はオマケであるという点であります。お金を稼ぐための制度ではないのです。

そのため、この制度単体に付随する就労サポートは就労を確約するものではないたく、現地で独力で仕事を探さなければいけません。

ワーキングホリデーのメリット

・高い時給で労働することができる
東京都の平均時給が1200円ほどであるのに対して、オーストラリアビクトリア州のあるオレンジ農園の時給は2000円を超えます。最近は円安に伴って日本円換算の時給がさらに上がっています。

・現地で言語を学べる
異国の地でネイティブの言語を学ぶことで自身の語学力を向上させることができます。

・観光を楽しめる
ワーキングホリデービザは出入国自由であるので、休日には近隣諸国で観光を楽しむことができます。
また、現地の農業に関する文化や世界農業遺産などの雄大な風景を見ることもできます。

ワーキングホリデーのデメリット

・仕事が見つからない
ワーキングホリデー制度を利用する若者は年々、指数関数的に増加しています。そのためオーストラリアなどの人気な国は就労希望者が飽和状態となり一つの飲食店の求人に一日で数十件も応募が来るほどです。就農希望者も例外ではなく都市部よりは厳しくないとはいえ、地方でも農場に雇ってもらうことは簡単ではありません。

・現地の物価が高い
給料が高いということは物価が高いことの裏返しとなります。オーストラリアのビクトリア州(シドニーから700㎞)ではランチ代が2500~3000円と日本の約二倍となっています。同じ時間働いたときの時給も同じく約二倍であるとはいえ、貯蓄は簡単とは言えないでしょう

・日本人コミュニティが出来上がってしまっている
ワーキングホリデー制度は日本人に特に人気で最近ではどこの国と地域でも日本人コミュニティが形成されています。一見するとメリットにも見えるかもしれませんが、このコミュニティにばかり居座ってしまうと現地の人との交流が減り、マナの言語や文化を学べる機会が減ってしまします。

・差別や嫌がらせを受ける可能性がある
全員がそうというわけではありませんが、海外には少なからず日本人に対して差別を行う人が存在します。実際、渡った先でパワハラやセクハラを受けたとの訴えがしばしば見られます。

ワーキングホリデーの現実は厳しい

ワーキングホリデーでの就農は難しい

ワーキングホリデー制度での就労は巷のイメージほど明るいものではありません。簡単に稼ぎたいと考えている人は別の方法を考えるべきでしょう。しかし、日本とは違う環境でお金を稼ぐ経験はとても貴重なものです。この制度の利用を考えている人は本当に自分に必要な経験なのか、何が必要なのかをよく考えて判断しなければなりません。

長期の就農の実態とは

長期就農に必要なこと

長期の就農に必要なことは上記のワーキングホリデービザでの就農に必要なものとほとんど変わりません。しかし、今回は【就労ビザ】が必要になってきます。このビザの習得には各国、各地域の要求する条件、必要書類を提出する必要があります。ワーキングホリデービザの取得方法と似てはいますが、やや厳しくなっています。

研修制度について

海外での就農希望者や海外の農業を学びたいという人たちのために『公益社団法人 国際農業者交流協会』の運営する『海外農業研修(アグトレ)』という研修制度が存在します。

この研修制度では研修手当てが現地農場から支給され、将来的な就農を約束すれば農林返済不要の助成金(60万円)を受取ることが可能です。

企業に勤めて就農する選択肢

海外の大規模農業はいくつかの農場を一つの法人が運営することが多いです。このような企業に就職して農業を始めてみるのも1つの選択肢です。
海外の農業についての求人一覧はこちら

まとめ

海外で就農をすることは簡単なことではありません。日本とは大きく異なる気候や農場経営や初期費用、言語の壁などクリアしなければならない項目が山ほどあります。就農を希望するのであれば、研修制度や支援制度についても詳しく調べて、事前に入念な準備をしなければいけません。

農業ジョブでは、農業を始めてみたい方向けのの求人情報を多数掲載しています。
人気の寮・社宅完備や、未経験OKの募集も多数掲載しておりますので気になる方は農業求人一覧をご覧ください。

よくある質問

海外の農業事情は日本のそれとはおおきく異なり、国によって様々です。 日本は伝統的にも家族経営の小規模農業が主流ですが、海外の大規模農業は一つの法人が広大な土地を運営し、従業員を雇う会社のような形をとることが多いです。

ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、若者が一定期間、外国で働きながら休暇を過ごすことができる特別なビザ制度です。この制度は、異文化体験を通じて国際的な理解を深めることを目的としており、多くの国が相互協定を結んでいます。

オーストラリアやフランスといった提携国では時給は日本のものよりもかなり高いですが、同じように物価も上昇します。初期費用の高さも考慮すると簡単に稼げるとは言えません。

『公益社団法人 国際農業者交流協会』の運営する『海外農業研修(アグトレ)』という研修制度が存在します。この制度ではでの手当てや国からの助成金を受取ることができます。

【2025年最新版】農業で使える補助金・助成金まとめ

補助金は受け取らないともったいない!

新しく農業を始める”新規就農”には、一般的にかなりの金額の初期費用がかかります。「もらえるものはもらいたい!」「知り合いがもらっていたので自分も欲しい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。

確かに補助金はお金を受け取ることができるありがたい制度ですが、申請が複雑条件が厳しく自分には当てはまらない、というイメージのもと受給をあきらめてしまう方も大勢います。しかし実際に調べると簡単に受け取ることができる補助金も多く存在しますよ!

農業を始めるのにいくらかかる?

全国新規就農相談センターによると、2021年における新規就農にあたって必要な資金の平均金額は474.4万円となっています。就農前にこれほどの貯金を作るのは多くの人にとって困難な道のりとなるようです。

就農前には多額の準備資金が必要となります。

補助金の申請をあきらめてはいませんか?

補助金の申請、と聞くと面倒な手続きが必要と思いあきらめてしまう方も多いようです。しかし、補助金を使って就農すると初期費用を抑えながらお得に就農することができますよ!補助金を活用しないことはもったいない、と言えるでしょう。

補助金を受け取るメリット

初期費用が抑えられる

まず、何といっても初期費用が抑えられることがメリットに挙げられます。農地の購入や賃貸、機械設備の導入、また農業が軌道にのり収入を得ることができるまでの生活費など、補助金によって経済的負担を大幅に軽減できるでしょう。

経営の安定化

初期段階での資金不足による経営難を防ぎ、継続的で安定した農業経営を始めやすくなります。

リスクの軽減

天候不順や市場価格の変動など農業にはリスクが伴いますが、補助金によって経営リスクを軽減することができるでしょう。

補助金を使って就農すると初期費用を抑えながらお得に就農することができます。

【オンラインでも申請可!】補助金の申請方法

補助金の申請方法にはいくつかの簡単なステップを踏むことが必要となります。

①情報収集

農林水産省、地方自治体の公式ウェブサイト、農業関連の団体や組織の情報を参考にし、農業補助金の種類や条件、募集時期などの情報を集めます。

②適切な補助金を選ぶ

自分の農業活動や計画に合った補助金を選びます。補助金の対象となる経費や条件を確認し、自分の事業が適用されるかを確認しましょう。

自分の農業活動や計画に合った補助金を選びましょう。

③申請書類の準備・提出

補助金の申請に必要な書類を準備します。事業計画書や見積書など、必要な書類は期限までにきっちり用意しましょう。また最近ではオンラインで提出できる仕組みも普及しており、わざわざ提出に出向かなくていいことも多くなっています!

④審査と面談、結果通知

提出された申請書類は審査されます。必要に応じて追加資料の提出や面談が行われることがあります。

⑤補助金の受領

契約に基づき、補助金が支給されます。ただし、支給後に業務を怠ったり継続が見られない場合、補助金を返還しなくてはいけない場合があるので注意しましょう。

受給のハードルは意外と低い!?

農業にまつわる補助金には様々な種類のものがありますが、“自分は対象外だろう”といったイメージを持っている方が多いことからまだまだ利用率は低くなっています。新規就農を目指す方から、すでに就農している方でスキルアップしたい方、経営の幅を広げたい方など様々な立場の人に向けた支援があります。

様々な種類の支援を!少ない要件で!簡単に

受給できます。自分にあった支援を見つけるのは難しくありません。

自分にあった補助金を探してみましょう♪

就農に向けた補助金新規一覧

補助金名主な要件最大交付額
農業次世代人材投資資金〈就農準備資金〉49歳以下、1年以上研修150万円/年
農業インターンシップ金銭の授受無し2,8万円/2年
移住支援金東京圏外に移住100万円
農業次世代人材投資資金〈経営開始資金〉49歳以下、独立・自営就農150万円/年
青年等就農資金45歳未満、17年以内に返金3,700万円
経営発展支援49歳以下の認定新規就農者1,000万円
起業支援金社会的事業の起業200万円
強い農業・担い手づくり統合総合支援交付金成果目標の基準を満たす20億円
雇用調整助成金生産量や売り上げの減少8,490円/日
キャリアアップ補助金賃金の算出方法の明示80万円
農耕地作条件改善事業受益者数が農業者2者以上500万円
環境保全型農業直接支払交付金環境保全に貢献した事業200万円/年
ものづくり補助金持続的な成長のの見込み3,000万円
IT導入補助金IT導入支援事業者として登録450万円
農産物等輸出拡大施設整備事業輸出事業計画の画策数億円

就農を考えている人におすすめの補助金

まずは農業をこれから始める方・始めたての方におすすめの補助金をご紹介します。

農業次世代人材投資資金

これは農林水産省によって行われる、次世代を担う農業者に向けた資金支援の制度です。農業次世代人材投資資金は就農準備資金経営開始資金の2種類に分かれ、それぞれ内容が少し異なります。経営開始資金については次のブロックでご説明します。

農業次世代人材投資資金〈就農準備資金

こちらは新規で農業を始めるにあたり研修をする人に向けた資金支援の制度です。農業大学校や先進農家などで研修を受ける場合、研修期間中に年間最大150万円を最長2年間交付します。

【主な要件】
1.就農予定時の年齢が49歳以下である
2.独立・自営就農を目指す
3.都道府県等が認めた研修機関・先進農家・先進農業法人で概1年以上研修する
4.生活保護、求職者支援制度など、生活費を支給する国の他の事業と重複受給でない
5.世帯全体の所得が原則600万円以下である

ただし、適切な研修を行っていない場合や交付期間の1.5倍(最低2年間)の期間、就農を継続しない場合は補助金を返還しなければならないことに注意しましょう

農業次世代人材投資資金〈就農準備資金〉は、農業を始めるにあたり研修をする人に向けた資金支援の制度です。

農業インターンシップ

この制度は、新規の就農者が農業体験を短期間で行うことを支援する事業です。インターンシップの受け入れ先は、2日以上6週間までの期間に最大28,000円の資金を受け取ることができます。

【主な要件】
1.労働報酬としての金銭は渡さない
2.取り組む仕事の意味や全体の流れなどを事前に説明し、体験者に単純労務提供者として扱われているという誤解を与えない

長期間で就農を意識して技術やノウハウの習得を目指す“研修”とも、報酬を目的とする“アルバイト”とも異なります。就農体験者は自身の職業適性の見極めができ、受け入れ先は補助金を受け取りながら企業の PRや職場の活性化が叶うなどのメリットがあります。

移住支援金

東京圏外へ移住し、起業や就業等を行う方に、都道府県・市町村が共同で交付金 を支給する事業です。世帯の場合は最大100万円、単身の場合は最大60万円を受け取ることができます。

【主な要件】
1.5年以上かつ直近1年以上東京圏内(条件不利地域を除く)に通勤した
2.東京圏外に移住する
3.移住先の地域の中小企業に勤める・地域で社会的企業をする・テレワークで移住前の業務を継続

また、移住が決まった段階や移住後に移住先の県や市町村から受け取ることのできる補助金も多く存在します。移住先によって条件や受取額が異なるので、移住を考えている方は自分の住む自治体の情報をチェックしてみましょう。

農業の求人一覧はこちら

独立営農を目指す人におすすめの補助金

次に、独立農家を目指す人におすすめの資格をご紹介します。

独立支援可能の農業求人一覧はこちら

農業次世代人材投資資金〈経営開始資金

こちらの制度では新規就農される方に向けて、農業経営を始めてから経営が安定するまでの最大3年間、年間150万円を交付します。

【主な要件】
1.就農時の年齢が49歳以下の認定新規就農者である
2.独立・自営就農であること
3.生活保護等、生活費を支給する国の他の事業と重複受給していないこと
4.申請時及び交付期間中の前年の世帯全体の所得が原則600万円以下である

ただし、交付期間中の前年の世帯全体の所得が原則600万円を超えた場合や作業を怠るなど、適切な就農を行っていない場合は補助金を返還しなければなりません。

青年等就農資金

この制度は、新たに農業経営を営もうとする青年等に対し、農業経営を開始するために必要な資金を長期、無利子で貸し付ける青年等就農資金により支援するものです。最大で3,700万円の支援を受けることができます。農地の借り入れや農機具、家畜の購入、開業費、流通や加工に必要な費用など、農業にまつわるあらゆる費用に充てることができます。

【主な要件】
1.新規就農を目指す人のうち市町村から青年等就農計画の認定をうけた18歳以上45歳未満の者、知識を有する65歳以下の者、これらの者が過半を占める法人
2.17年以内に返金しなければならない

経営発展支援

これは農林水産省によって行われる、農業経営をより効果的に行うための支援を提供する事業です。機械・施設等導入にかかる経費の上限1,000万円を受け取ることができます。この制度では上限1,000万円のうち、都道府県が認定新規就農者に対して機械・施設等の導入を支援する場合、都道府県支援分の2倍を国が対象者に支援します。(例えば、国1/2、県1/4、本人1/4補助という割合で負担することになります。)

【主な要件】
1.就農時の年齢が49歳以下の認定新規就農者である
2.独立・自営就農である
3.本人負担分の経費は融資機関から融資を受ける

経営発展支援は農業経営をより効果的に行うための支援を提供する事業です。

起業支援金

都道府県が、地域の課題解決に資する社会的事業を新たに起業等する方を支援するものです。都道府県が選定する執行団体が、計画の審査や事業立ち上げに向けた伴走支援を行うとともに、起業等に必要な経費の2分の1に相当する額を交付します。最大200万円を受け取ることができます。事業分野としては、子育て支援や地域産品を活用する飲食店、買い物弱者支援、まちづくり推進など地域の課題に応じた幅広いものが想定されます。

【主な要件】
1.社会的事業の起業を行うこと
2.起業地の都道府県内に居住していること、又は居住する予定であること

起業支援金の対象地域は、各都道府県や自治体によって異なります。東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県以外の道府県が対象地域となりますが、これらの地域の中でも都市部へのアクセスが悪い”条件不利地域”(奥多摩町や小笠原村など)は対象となります。

人材の育成におすすめの支援金

強い農業・担い手づくり統合総合支援交付金

農業の競争力強化と持続可能な経営の確立、若手農業者や新規参入者の支援、地域農業の発展を目的とした支援策です。対象事業に対して、経費の50%~75%程度の補助が提供されることが一般的ですが、大規模なプロジェクトでは数百万円から数千万円に及ぶことがあります。

このプロジェクトには産地の基幹施設の導入を支援するものや経営の高度化に必要な農業用機械・施設の導入を支援するものなどいくつかのタイプに分かれ、それぞれ補助金の補填率や条件が異なります。

雇用調整助成金

厚生労働省による、経済上の理由で事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、雇用の維持を図るための休業、教育訓練、出向に要した費用を助成する制度です。1人1日あたり8,490円を上限としています。農業は天候不順や市場価格に左右されやすいため、緊急時には特にありがたい仕組みとなるでしょう。

【主な要件】
1.雇用保険の適用事業主である
2.生産量などの事業活動を示す指標について、その最近3か月間の月平均値が前年同期に比べて10%以上減少している

キャリアアップ補助金

非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度です。労働者の意欲、事業の生産性を高め、優秀な人材を確保することにもつながります。

【主な要件】
1.対象労働者に係るキャリアアップ計画を作成し、管轄労働局長の受給資格の認定を受けた事業主
2.賃金の算出方法を明らかにすることができる事業主

この補助金を利用して農業に役立つ資格を取得するのもおすすめです!

設備投資におすすめの補助金

農耕地作条件改善事業

農地の生産条件を改善し、農業生産の効率化や持続可能性を高めるための支援です。一般的には対象経費の 50%~75% 、また一部の特定事業では 100% の補填率の補助金が交付される可能性があります。

【主な要件】
1.総事業費200万円以上
2.農業者数2者以上
3.農地中間管理事業を重点的に実施する区域である

畦畔除去による区画拡大や暗渠排水を改善する地域内農地集積型や、GNSS基地局の設置を支援するスマート農業導入推進型、「田んぼダム」の実施に必要な基盤整備を支援する水田貯留機能向上型など多くの種類の事業内容があるのでチェックしてみましょう♪

環境保全型農業直接支払交付金

農業の持続的発展と農業の有する多面的機能の健全な発揮を図るために、環境保全に効果の高い営農活動に対して支援です。

【主な要件】
1.主作物について販売することを目的に生産を行っている
2.環境負荷低減のチェックシートの各取組について、チェックしていること
3.環境保全型農業の取組を広げる活動に取り組んでいる

有機栽培にこだわる農業求人一覧はこちら

ものづくり補助金

経済産業省による、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するものです。新製品・新サービスの開発や設備投資のために使われる補助金が対象となっています。プロジェクトの規模や内容に応じて100万円〜3000万円が交付されます。

【主な要件】
1.中小企業基本法で定められた中小企業や小規模事業者である
2.補助金を活用して事業を持続的に成長させる見込みがある
3.補助金だけではなく、自己資金も確保している

IT導入補助金

中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツールの導入を支援する補助金です。事業のデジタル化を目的としたソフトウェアやシステムの導入だけでなく、インボイスの対応やセキュリティ対策なども支援の対象となっています。最大450万円の補助金を受け取ることができます。

【主な要件】
1.IT導入補助金事務局に登録された「IT導入支援事業者」とパートナーシップを組んで申請する
2.日本国内で法人登記がされてある
3.地域別最低賃金を上回っている

事業によって上限が異なりますが、農業は資本金・出資金の総額が3億円以内、あるいは従業員が300人以内であればIT導入補助金の申し込みが可能となります。

このIT導入補助金を使ってスマート農業を始めてみてはいかがでしょうか...!?

農産物等輸出拡大施設整備事業

日本国内の農産物や食品の輸出拡大を目的とした施設の整備を支援する政府の補助金制度です。この事業は、農産物や食品の輸出に関するインフラを整備することで、輸出競争力を高め、国際市場でのシェアを拡大することを目指しています。

【主な要件】
1.受益農業従事者が5名以上である
2.GAP認証、HACCP等認定などの取得
3.面積要件等を満たしている
4.輸出事業計画を策定している

補助対象経費の一定割合(1/2や2/3など)を補助する形での支援となります。プロジェクト内容の大きいものだと補助金は数億円に上る場合もあります。

まとめ

このように農業にまつわる補助金は多く存在します。要件が厳しいのではないか、手続きが面倒なのではないか、といった思い込みによりせっかく受け取ることができる補助金を逃している方も多く居ることでしょう。思った以上に簡単に受け取ることのできる補助金はたくさんありますよ!ぜひチェックしてみてください♪

よくある質問

各補助金によって条件は大きく異なりますが、「独立農家である」や「補助金が適用される地域に住所がある」など比較的クリアしやすい条件も多くあります。

1日単位数千円のものから、年単位で数千万~数億に昇る金額が交付される場合もあります。補助金の種類によって大きく異なるので入念にチェックしましょう。

農業を営む上で欠かせないトラクターは、実費で賄うには高額ですよね。「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」や「小規模事業者持続化補助金」はトラクターの購入に充てることができるものです。

群馬県の農業って?魅力やエリア毎の特徴について知ろう!

利便性の高さや恵まれた立地条件から、若い移住者や就農希望者が増加している群馬県。その魅力や各地域の特色をご紹介します!

群馬県の農業求人はこちら

群馬県ってどんなところ?

関東北部に位置する群馬県は、豊かな大自然や多くの魅力的な温泉地がある一方、高崎駅から東京駅まで新幹線で50分で行けるなど、都内へのアクセスが便利な立地です。

また、群馬県の地形は南東部を嘴(くちばし)にして、両翼を広げて空を舞う鶴の姿の形状をしており、面積の約3分の2が丘陵山岳地の内陸県。
海から遠く、山々に囲まれているなど、地形上のさまざまな理由から地震や台風、水害の被害が少ないことがデータで示されています。

そんな便利さや住みやすさといった群馬県の魅力が注目され、他県からの移住者や企業進出は近年増加傾向にあります。

群馬県の農業の特徴って?

恵まれた自然環境や日照時間の長さ、大消費地に近く、輸送コストを抑えて出荷しやすいといった有利な立地条件などを生かして、群馬県では野菜や畜産など多彩な農業が各地で営まれています。

中でも特産物のこんにゃくいもは、全国収穫量の90%以上を占め、製粉や加工、流通といった関連産業も含めて、地域経済に大きな影響を与えています。

また、ほうれんそう(東部・利根沼田地域)や夏秋キャベツ(吾妻地域)、夏秋なす(西部・東部地域)は出荷量が全国第1位、きゅうり(中部・東部地域)は全国第2位です。
そして畜産分野では、乳用牛・肉用牛・豚・採卵鶏のいずれも飼養頭羽数が全国10位以内と、群馬県は全国有数の農畜産物の産地なんです。

群馬県の農業を地域別に見てみよう

群馬県の地域別品目
出典:関東農政局Webサイト

利根沼田(とねぬまた)地域

市町村

沼田市・みなかみ町・片品村・昭和村・川場村

主な作物

りんご、こんにゃくいも、切り花アジサイ、キャベツ、トマト、ほうれんそう、レタス、いちご

特徴

山間部と牧草地や畑の広がる高原地帯を生かした、観光業や農業が盛んなエリア。夏場の昼夜の温度差を利用した夏野菜の生産や、準高冷地帯の気候を生かした施設野菜・蒟蒻栽培が盛んです。雄大な自然の中でスキーなどアウトドアが楽しめるのも魅力です。

吾妻(あがつま)地域

市町村

長野原町・東吾妻町・中之条町・草津町・高山村・嬬恋村

主な作物

スイートコーン、鶏卵、スプレーぎく、はくさい、キャベツ、レタス、山野草

特徴

高冷地の冷涼な気候や、豊かな土壌と水を生かした農業が盛んなエリア。標高280~1,200mの標高差を生かして、葉物野菜、六合の花弁、夏野菜など多様な農産物や畜産物が生産されています。また草津温泉など各地の名湯が人気のほか、北軽井沢など別荘が多い場所としても知られています。

東部地域

市町村

みどり市・桐生市・桐生市・太田市・館林市・大泉町・邑楽町・千代田町・板倉町・明和町

主な作物

ほうれんそう、きゅうり、トマト、なす、ねぎ、やまのいも、米、いちご、鉢カーネーション、シクラメン

特徴

中東部の平野が続く郊外エリア。平野を活かした米麦二毛作の生産が盛んなほか、東部地区でのきゅうりの生産量は全国トップクラスです。埼玉県・栃木県と隣接しており、県をまたいだ生活圏で活動する人も。県内有数のものづくり地帯で、さまざまな産業が盛んです。

西部地域

市町村

高崎市・安中市・富岡市・藤岡市・下仁田町・甘楽町・神流町・南牧村・上野村

主な作物

スイートコーン、鶏卵、スプレーぎく、はくさい、キャベツ、なす、ねぎ、いちご、山野草

特徴

北部は交通アクセスの良い都市部、西部は風光明媚な自然が味わえる山村が広がるエリア。全国的にも有名な下仁田ねぎの生産も行われています。

中部地域

市町村

渋川市・前橋市・伊勢崎市・吉岡町・玉村町・榛東村

主な作物

豚、小麦、ほうれんそう、キャベツ、ねぎ、きゅうり、トマト、なす、いちご、牛乳、肉用牛、鶏卵、ばら

特徴

東西南北にまたがるなだらかな傾斜地を生かして、多種多品目の農産物、畜産物が生産されているエリア。利便性と豊かな自然を兼ね備えた暮らしやすさが魅力です。

群馬県で農業に携わってみませんか?

群馬県の農業の特徴から、さらに地域別の農業の特徴までご紹介しました。群馬県内にお住いの方も、意外と知らない魅力を発見できたのではないでしょうか。
農業ジョブでは群馬県の農業の求人をたくさん掲載していますので、「群馬で農業に挑戦してみたい!」と思った方はぜひ、積極的に応募してみてください。

群馬県の農業求人を探す

また、「まずは誰かに相談してみたい」という方は、下記の相談窓口をご活用ください。
群馬県の就農相談窓口はこちら

【参考資料】
関東農政局
はじめまして、暮らしまして、ぐんまな日々。

農家の後継者になるには?支援制度や補助金について解説

近年、日本の農業を取り巻く状況は厳しいものになっています。
まずは単純な数の話をすると、日本の農業従事者数は年々減少しています。農林水産省のデータによると、農業従事者は減少傾向が続いており、令和2(2020)年は136万3千人と、平成27(2015)年の175万7千人と比べて22%減少しました。

また、農業従事者の平均年齢は上昇しています。2020年のデータでは、農業従事者の平均年齢は67歳を超えており、高齢化が進んでいます。このため、多くの農家が引退を迎える中で、後継者不足が顕著となっています。

深刻な農業の後継者問題。当サイトは後継者問題の要因、この問題を解決するための様々な制度やテクノロジーについて具体的な事例を交えつつ解説したうえで、この後継者問題を逆手に取った『お得な』農業事業を紹介します。

農業後継者不足問題【3つの原因】

①地方の少子高齢化

少子高齢化により深刻化する農家の後継者問題

日本の農業従事者の平均年齢は高いです。しかし、ボリューム層であった団塊世代(一般的には1940年代後半にかけて生まれた人々を指し現在70代の人々を差す世代)の農家が現在一斉に引退、あるいは引退を考えています。
一方で、合計特殊出生率の低下、都市部への人口の流入等の理由で農村地域の人口減少が進んでおり、若い世代が減少しています。

こうして農家の後継者不足が深刻になっているのです。

例えば、山形県は果樹栽培が盛んな地域ですが、若い世代が都市部に流出し、農業を継ぐ人が少ないため、果樹園が放棄されるケースが増えています。例えば、さくらんぼやぶどうの生産地では、高齢化した農家が後継者を見つけられず、畑を維持するのが困難になっています 。

②収入の不安定性

不安定な収入の農家

後継者が表れない原因の一つとして、農家という仕事の収入が不安定であるからという理由があります。もちろん、自然を相手する第一次産業であるため気候の変化や災害の影響をもろに受けます。
また社会情勢にも影響されやすく、近年のウクライナ情勢の影響から世界単位で物価上昇が進んでいることもあり農作物を育てるための肥料も例外ではなく値上りしています。ものによっては価格が倍増しているものもあります。

安定した職業を求める傾向が強い若者にとっては農業という仕事は魅力的に移ることは少ないのでしょう。

③農業という仕事に対してのマイナスイメージ

農業へのマイナスイメージ

先ほど述べた収入の安定性に加えて、「農業って重労働で過酷そう」「田舎に住むと娯楽が少ない」等の農業という仕事に対するネガティブなイメージが払拭されていない現状もこの後継者不足問題の一つの理由になっています。

詳細な理由は各農村によって様々ではありますが、主な理由としてはどの市町村でもこの三つの要素が当てはまります。もちろん、国や各地方自治体はこの問題を深刻視しているため対応策を打ち出しています。

農業の後継者問題…解決の糸口は?

少子高齢化は農業の範疇では解決しようがありません。そこで後継者不足に悩む農村はIターン、Uターンといった地方移住者に焦点を当ててこの問題を解決しようと試みています。

二つの需要を繋ぐ事業継承マッチングサービス

農家を引退し農地を手放す人が増加しています。一方、「49歳以下の新規就農者」に絞って見ると、実は増加傾向にあるのです!脱サラして地方で農業を始めるという人も近年は少なくないです。

農水省『令和4年新規就農者調査結果』

4. 新規参入者数
新規参入者は3,870人で、前年に比べ1.0%増加した。このうち49歳以下は2,650人で、前年に比べ1.5%減少した。
新規参入した部門別にみると、露地野菜作が1,370人と最も多く、次いで果樹作が700人、施設野菜作が640人となっている。

上の引用を見ると49歳以下の若手新規就農者は増加傾向にあります。
ここに目を付け引退農家と就農事業者を繋ぐマッチング事業が拡大しています。
この事業は双方にとってメリットのあります。

・事業をたたむ際の撤去費用等が掛からない(事業を受け渡す側)

・資本が揃っている状況から事業を開始できる(事業を引き継ぐ側)

リース事業(顧客に対して器具や設備などの物件を長期的に貸し出すサービス)のため農家が手離した農場や牧場をストックしている。自治体も増加しています。以下の記事で紹介されている。
北海道浜中町で酪農を営む渡邉剛さんの例では町のリース事業から牧場を借入れ酪農を始めています。

人手不足を解消する最新の農業テクノロジー

農薬を散布する農業用ドローン

最新の農業テクノロジーは、後継者不足や労働力の問題を解決するために重要な役割を果たしています。

【農業用ドローン】
ドローンを使って作物の健康状態をモニタリングし、病害虫の早期発見や施肥の最適化を図ることができます。例えば、北海道の農家ではドローンを利用して広大な農地を効率的に管理し、収量の向上とコスト削減を実現しています。また、農薬や肥料の散布にも利用され、労働力を大幅に削減します。ドローンによる散布は、高精度で均一に農薬を散布できるため、品質の向上にも役立ちます。

【スマート農業】
畑や温室に設置されたIoTセンサーが、土壌の湿度、温度、栄養状態などのデータをリアルタイムで収集します。これにより、最適な潅水や施肥のタイミングを自動で調整することができます。例えば、千葉県のトマト農家では、IoTセンサーを導入して収量が20%向上した事例があります。

スマート農業に取り組む農業求人一覧はこちら
このような農業テクノロジーは早くも現場で活用され、労働力の削減に寄与しています。

外国人技能実習生による貢献

農業を支える外国人技能実習生

外国人技能実習生は現在、日本の農業を支えています。特に、収穫期や繁忙期には、実習生の存在が農家にとって非常に重要になっています。
農業分野における実習生の受け入れを拡大し、彼らが安心して働ける環境を整備することで、日本の農業の持続可能な発展に寄与することが期待されます。

農業後継者として農業を始める選択肢

後継者不足が深刻化する日本では、以前のように子供が農業を継ぐことが少なくなってきています。
しかし、事業継承マッチング制度の拡充により今では引退する農家から経営基盤を譲り受けて農業を開始するという事例が増えてきています。

メリット

農地の取得や農業機械への投資など就農前に解決すべき問題を一気に解決することが可能です。
一般的に、新しく農業を始めるにあたって用意する資金の平均金額は570万円といわれています。この費用を節約して新しく事業を始めることができる選択肢は他にはないのではないでしょうか。
また、顧客も同時に引き継ぐことができるため坂路の確保できる点も大きなメリットの一つと言えるでしょう。

新規就農者への補助金

農地や農業機械を譲り受けることができるのに加えて、新規就農者は認定新規就農者制度や各市町村から補助金を受け取ることが可能です。
例えば、認定新規就農者制度では就農直後(3年以内)の所得を確保する資金(年間最大150万円)を得ることができます。

経営基盤を受け継いだうえで補助金も受けることができるので新規就農者は安心して事業を開始できます。

まとめ

日本農業は現在、深刻な後継者不足に悩まされています。
少子高齢化、農業に対するネガティブなイメージなどの要因がある中で事業継承のマッチングや最新技術、海外からの労働力といった現実的に可能な解決策によって少しづつ解決への兆しが見えてきています。
後継者として働くための制度、機会は拡大しています。新規就農を検討している方は後継者として事業を引き継ぐのも一つの手であるかもしれません。
農業ジョブでは、後継者不足に悩む農家の求人情報を多数掲載しています。
人気の寮・社宅完備や、未経験OKの募集も多数掲載しておりますので気になる方は農業求人一覧をご覧ください。

よくある質問

高齢化、都市部への人口流出、収入の不安定さが主な理由となっています。

政府や自治体が新規就農者に対して資金援助や研修プログラムを提供しています。 また、農業高校や専門学校、大学での農業教育を充実させ、若者に農業の魅力を伝える農業教育も行っています。ICTやスマート農業の導入も拡大しています。

農繁期の人手不足を補い、安定した農業生産を支えています。

田舎暮らしでできる仕事とは?【移住の際に気を付けること6選!】

都会の喧騒から離れ、豊かな自然に囲まれて穏やかな生活を送るために脱サラして田舎に移住…なんて話は珍しくなくなりました。しかし、いざ移住してみようよ思っても何から始めたらいいのかわからない…就職は?収入は?田舎の生活環境は?そんな疑問や不安が尽きません。

本記事では田舎に移住する際に気を付けたいこと、移住先を決めるときの観点についてまとめた移住希望者向けの記事になります!

田舎での仕事って?

田舎でのどんな仕事がある?

田舎での仕事としては、農業や林業などの一次産業がまず思い浮かびますが、観光業や地域おこし協力隊、地元の製造業などもあります。
求人サイト以外にもその地域の掲示板や公共施設で求人情報が載っている場合もあります!気になる移住先が決まっている方は実際に現地に赴いて仕事を探してみるのもいいでしょう!

農業ジョブでは農業で働きたい人向けの求人情報を掲載しています

あたらしい働き方も増加

テレワークが普及している現在では、IT関連の仕事をリモートで行うことも多くなりました。
移住先次第では週に1、2度会社に出勤する業務形態も可能になります。
さらに、自分でビジネスを始めることも選択肢の一つで、カフェを開いたり、体験型の観光事業を始めることも考えられます。最近流行りの古民家カフェなどはこの形態の一つであり、私たちが身近に感じることのできる事業も増えてきています。

新しい田舎の仕事のスタイル古民家カフェ

田舎の生活環境の実態って?

一口に田舎といってもその実態は様々です。
都市部からの距離、交通アクセス、現地の最低賃金、物価など移住するにあたって個人で調べなければならない要素が多くあります。

移住を考える人が絶対に調べるべき要素について紹介していきます。

絶対に調べるべき項目6選

生活環境

田舎では夜遅くまで空いてるお店は少ない

まずは、スーパーマーケットや病院などの生活に必要な施設が近くにあるか確認しましょう。
コンビニがどれくらいの感覚であるのかも事前に知っておく必要があります。
夜遅くまで空いている店は少ないと点を前提として計画を立てましょう。
また、自然災害のリスクも調査することが重要です。河川の氾濫、土砂崩れ、津波のリスクも評価の基準の一つになっていきます。

交通アクセス

移住先の交通アクセス

公共交通機関の手段については必ず調べましょう。移住先によっては最寄り駅まで徒歩1時間以上、路線バスは一日数本なんてこともあります。この条件でもまだ好条件なほうかも…

自動車が必要な場所かどうかは大切な項目です。公共交通機関に乏しい地域では乗用車に頼らざるを得ません。田舎に移住するにあたって、免許、車を持っていれば、選択の幅を大きく広げることができるでしょう。

仕事の機会

田舎での仕事の機会

移住先で自分のスキルと経験が求められているかを基準に仕事を探します。この過程自体はどこであっても変わりません。移住前に自分がその地域、業種ならではのスキルや経験を持っているのか、またはそれが習得可能なのかを今一度整理してみましょう。

コスト

田舎暮らしでの生活コスト

移住に掛かる初期費用そして移住先の物価、税金、住宅価格などを調査し、あなたの予算内であるかを確かめる必要があります。乗用車の使用が増えるためにかかるガソリン代など都会から田舎に移住するにあたり減少するコスト、増加するコストどちらの面からも調べることが重要です。

教育

子供がいる場合あるいは将来子供が欲しいと考えている方は移住先の教育機関をチェックする必要があります。田舎には都市部と比べて私立中高一貫といった選択肢は少なくなります。中学受験を考えている方は距離、費用の面から考えて判断するべきでしょう。

地域コミュニティ

地域コミュニティへの理解は必要な点です。コミュニティの実態については事前に知ることは難しいですが祭りなどの地域行事、地域住民が利用する設備などは事前に調べることできるものについては知っておくと地域住民との交流を深めやすくなります。

あなたの考える田舎ってどこまでの田舎?

どこまでが田舎?

ここまでで田舎で仕事を始めるために調べるべき項目をまとめてきました。首都圏からはどれくらい離れているのか、自分が思い描く地方移住と実態に乖離はないか。
移住をする際には上で挙げた観点からみて移住先の『田舎度』がどれくらいなのかを理解しなければなりません。
また、以下のメリット、デメリットを参考にして総合的に評価して判断することができれば後悔のしない移住となるでしょう。

田舎暮らしのメリットって?各項目に分けて紹介!

都会の喧騒から離れられる【生活環境】

田舎暮らしと聞いてまず初めに思い浮かべるであろう自然豊かで落ち着いた環境。もちろん田園風景だけが田舎というわけではないのは確かなのですが、都心部よりも落ち着いた環境であることには間違いありません。どこを歩いても人混み、毎朝の満員電車そんな都会の喧騒に飽き飽きしてしまった人は移住を検討してみてもいいでしょう。

駐車場が安い!ひろい!【交通アクセス】

もちろん都会に比べて交通アクセスはよくありません。電車、バスなどの公共交通機関は都会にいるときと同じ感覚では使えません。その反面、自動車社会となっている地方では自動車が利用しやすくなります。23区内の一台当たりの月極駐車場料金の相場は3~5万円ですが、地方部では1万円を切るところもあります。隣接する千葉県の東部にある月極駐車場料金は4000円未満になります。物件によっては駐車場料金が不要な物件まであります。マイカー持ち、あるいは購入を考えている希望者はこの点についても考えてみるといいでしょう。

住宅支援が充実した求人情報はこちら

就業支援が豊富で未経験者でも安心!【仕事の機会】

多くの地方自治体が移住者や地元企業を支援する制度を設けており、起業や事業拡大に対する補助金や税制優遇措置が利用できます。一つ例を挙げさせていただくと農林水産省が推奨する『青年等就農資金』という制度が存在します。新たに農業を始める方に限度額3700万円までを無利子で貸し出す制度です。この他にも様々な支援事業が存在します。移住希望の地方自治体、業種の支援制度を調べておいて損はありません。

生活費を大幅削減して実収入を増加!【コスト】

都心部から離れるほど家賃相場や物価指数は低下するため、同じ収入あるいはそれより低い収入でも実収入が期待できます。また、コンビニ等気軽に足を運べる店が少ないため誘惑に負ける機会が少なくなり節約にもなるでしょう。

地方は子育て支援が豊富!自然豊かな環境で子育て【教育】

地方自治体では首都圏への人口流出を食い止めるため子育て支援に力を入れているところが増加しています。例えば高知市では、保育料が第2子以降無料になるなどの経済的支援が充実しています。また、子育て支援センターや親子広場が多く、地域での育児支援が活発になっています。また、山梨県北杜市では、自然環境を活かした子育て支援が充実しており、森のようちえんなどの自然体験型保育が人気です。

山梨県の求人情報はこちら!

助け合いでまわるコミュニティ【地域コミュニティ】

地域イベントやボランティア活動に参加することでコミュニティのつながりを深めることができます。近隣農家からのおすそ分けなどコミュニティのもよりますが相互扶助の環境で暮らすことができます。

もちろんデメリットも…

娯楽施設が少ない【生活環境】

公共交通機関に乏しい【交通アクセス】

求人の総数が少なくて自分に合った仕事を見つけづらい【仕事の機会】

ガソリン代など増加するコストもある【コスト】

私立中高一貫などの受験の選択肢が少ない【教育】

地域コミュニティに馴染めるか不安【地域コミュニティ】

移住は人生の中でも大きな決断の一つ

田舎に移住する決断

田舎で仕事をすることは確かに魅力的です。しかし、実際に行動に移す際にはメリットとデメリット、自身の経済状況、移住先の実態など様々な点を総合的に判断する必要があります。人生の一大イベント。後悔しない移住になるように念には念を入れて調査しましょう。

田舎暮らしの実例を紹介!

これまでで田舎で仕事を始めるにあたって気を付けなければならないことを挙げていきました。ここからは実際に地方に移住して田舎暮らしライフを謳歌している方たちの例を紹介します!ただ単に楽しんでいるだけではなく地方ならではの強みを生かした事業モデルや支援制度にも触れていてとても参考になる内容になっています。

群馬県で土にこだわった野菜作り!オフシーズンは食品加工で安定した収入を!

農林水産省が公開する『自然と暮らそう』において群馬県桐生市に移住し野菜農家となった櫻井細香(さやか)さんが紹介されています。記事にある通り櫻井さんは健康で良質な土でおいしい野菜を栽培しています。生産のほかにも自身で顧客を獲得して営業、販売も行い収入の増加に努めています。

また地域コミュニティへの貢献も惜しみなく、地域の子供たちに野菜をおいしく食べてもらう試みも行っています。

 出典:農林水産省Webサイト  清流の地で旬にこだわった野菜作りを

地方自治体のサポートで脱サラ酪農して酪農家に!

同じく『自然と暮らそう』で紹介されている北海道浜中町で酪農を営む渡邉剛さんの例を紹介します。渡邉さんは脱サラ後、研修牧場で酪農のノウハウを学びました。その後、北海道農業公社が運営するリース事業と浜中町のリース料の半額を5年間助成してくれる制度を利用し自身の牧場を作りました。

マイホームの建設、趣味の陶芸、移住支援を利用し浜中町に移住した他の新規就農者との交流も積極的に行っており、ワークライフバランスの良い在り方を体現しています。

出典:農林水産省Webサイト 生き物への興味から酪農の道へ

まとめ

田舎に拠点を移して仕事をすることは簡単なことではありません。生活環境、コスト等様々な観点から総合的に判断する必要があります。現在、多くの地方自治体で移住者、新規就業者に向けた支援が増えています。後悔しない移住にするためには時間をかけて準備する必要があります。

移住して就農したい方はこちら!

よくある質問

生活費は都会に比べて一般的に安いです。家賃、食費、光熱費、交通費などが抑えられる傾向があります。ただし、車が必要な地域ではガソリン代や車の維持費がかかる場合があります。

地元の祭りやボランティア事業に参加してみたり、クラブなどに加入するのが一つの方法になります。

多くの地方自治体が移住支援を行っています。移住支援金、住宅支援、就業支援などが提供されています。自治体の移住支援窓口で詳細を確認することができます。

農業のおすすめ資格23選!【2025年最新版】

現在、農業に関する資格は多岐にわたって存在しています。

これから新しく農業を始めるにあたり資格を取得してより良いスタートダッシュを切りたい方、すでに就農しており資格の取得によってスキルアップしたい方におすすめの資格をご紹介します。

農業に資格は必要?

結論から言うと、農家になるために必須の資格はありません!

資格はなくても農業を始めることはできます。しかし資格の取得により農業に関する知識が身に付き、仕事の幅も広がるでしょう。さらに言えば、収入が上がったり希望の職場・環境で働くことができるかもしれません。
高い専門性を持っていることの証明になるため、独立の際も取引先との信頼につながることにもなります。資格を取得することでよりお得で優位な農業ライフを送りませんか?

資格を取得することのメリット

知識と技術の向上

資格の取得で最新の農業技術や知識を学ぶことができます。資格によって学べる内容はそれぞれ異なるので自分の仕事内容やキャリアプランにあった資格を選ぶことが重要です。

例えば日本農業検定では、基礎的な農業知識から高度な専門知識まで幅広く学ぶことができますよ!資格取得で学んだ知識は日々の農作業の効率化や生産性向上に役立つハズです。

信頼性の向上

資格を持つことで、専門知識と技術を持つプロフェッショナルとして認知されます。これにより取引先や顧客からの信頼が向上し、ビジネスチャンスの拡大に繋がります。

キャリアアップの機会

農業関連の資格は、就職や転職時の大きな武器となります!例えば、農業技術検定や有機JAS認定検査員などの資格を持つことで、農業法人や農業関連企業でのキャリアアップが期待できます。

補助金や助成金の対象となることがある

一部の資格を取得することで、国や地方自治体からの補助金や助成金の対象となることがあります。例えば、環境保全型農業アドバイザーの資格を持つことで、環境保全型農業の導入に際して補助金を受けやすくなります。

資格取得支援のある求人はこちら

農業の資格を取ることは周囲からの信頼や収入アップにつながります。

就農に役立つ資格2選

農家資格

「農家資格」という具体的な名称の資格は存在しませんが、市町村の農業委員会の判断を受け、農家として登録されることを農家資格といいます。農家資格は農地の貸借や取得に欠かせない権利です。

今までは決められた農業の経営面積がないと農業資格を取得できませんでした。しかし2023年4月からこの制度は撤廃され、今まで農業を経営したことのない方にも農地を取得する機会が広がっています。ただし、農地の貸借や取得に関する決まりは農地が所在する市町村ごとに少しずつ異なるので、その地域の農業委員会事務局に確認してみましょう。

なお、その他の主な要件(農地の全てを有効に利用することや必要な農作業に常時従事することなど)は以前の制度のままです。

開業届

個人で開業するには開業届が必要です。開業届は資格に分類されるものではありませんが、農業を始めるうえで必要な書類としてご紹介します。開業後1ヶ月以内に提出しなければならないことに注意しましょう。

農地を売買、貸借したり、農家として開業するには各種手続きが必要です。

作物や資材の運搬に役立つ資格 4選

普通自動車免許

作物や資材の運搬、人の移動に欠かせないのが普通自動車免許です。普通自動車免許があれば、土を耕したり種を蒔いたりするトラクターも運転することができます!

しかし多くの農家さんが活用している「軽トラック」のほとんどがMT車なので、MTで免許を取得する方が多いようです。

大型特殊免許

大型特殊免許を所持しているとホイールローダーやクレーン車、ブルドーザー、トラクター、コンバインなどを運転することができます。また大型特殊免許には教育訓練給付金制度という制度が適用されるのでぜひチェックしてみてください♪

けん引免許

けん引免許とは、自動車が750キログラムを超える他の車をけん引して公道を走る際に必要な免許です。農業界ではコンバインやトレーラーなどをけん引して離れた農地へと移動させる為に用いられることがあります。

牽引免許には、牽引免許(第一種免許)、牽引第二種免許、牽引小型トレーラー限定免許の3種類があります。使う車両や働く環境に合わせ選んだ上で取得しましょう。

フォークリフト運転特別教育・フォークリフト運転技能講習

荷重1トン未満のフォークリフトはフォークリフト運転特別教育、1トン以上はフォークリフト運転技能講習の終了証がそれぞれ必要になります。自分の働く環境や目的にあわせてどちらを取得するかを選択しましょう。また公道を走る時にはフォークリフト免許のほかに特殊免許も必要になります。

農業に役立つ免許一覧。

農業の実務で役立つ資格 13選

日本農業検定 

農業技術検定は農業にまったく知識がない方、農業に日頃から関心があり農業の基礎的知識を学びたい方、仕事や趣味で農業の基礎的な知識を必要とする方などに向けた易しい資格です。農業に関する幅広い知識を基礎から体系的に学ぶことができます。初心者向けの資格なので新たに就農する方におすすめです!一般社団法人全国農協観光協会が運営しています。

農業技術検定

日本農業技術検定は、一般社団法人全国農業会議所が実施する農業を学ぶ学生や農業に従事したい方に向けた検定です。日本農業検定よりもより専門的な知識を学ぶことができます。農業界の人材の育成や確保を目的としており、級によっては実技試験も実施されます。

危険物取扱者

定められた量以上の危険物を扱う施設には「危険物取扱者」を置く必要があると消防法に記載があります。農業では法律で”危険物”とされているガソリンや灯油などを扱う機会も多いため、重宝される資格になるでしょう。この資格はハウス栽培に欠かせないボイラー施設の取り扱いに役立ちます。また危険物取扱者は国家資格として認定されます。

ボイラー技士

ハウス栽培では温度管理にボイラー施設を使いますが、ボイラー技士の資格があればこのボイラーを操作・点検が可能になります。これは、公益財団法人安全衛生技術試験協会の試験を経て取得することができます。階級によって受験資格や提出書類が異なるので注意が必要です。

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ハウス栽培に不可欠なボイラーを管理できるボイラー技士。

農業機械士

農業機械士は農業機械の扱い方を学べる都道府県知事の認定資格です。残念なことながら、機械を使った農作業では毎年死傷者が多く出ています。農業機械士の資格を取得すると、農業に使用される機械の安全な操作方法や点検・メンテナンスし機械を長く安全に使うための知識を身に着けることができます。

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土壌医検士

近年では地力の低下、土壌病害の発生や生産コストの低減など農地の土壌改善が課題となっています。このような課題を解決できる土づくりのプロフェッショナルが「土壌医検士」です。この資格には、1級~3級があります。良質な土壌を作る知識を自身の作物栽培に活かせることが最大のメリットといえるでしょう。

農薬管理指導士

農薬管理指導士は農薬の適正な使用と管理を指導する専門家であり、農業従事者に対して農薬の正しい使用方法や安全管理について指導します。この資格は、各都道府県の農業関係機関や農薬協会が主催する講習会で取得できます。受験資格や試験内容は地域ごとに異なる可能性があるのでよく確認して取得を目指しましょう。

農薬管理指導士は農薬を正しく安全に使う資格です。

毒物劇物取扱責任者

農業では農薬を扱うにあたって毒物・劇物とかかわることになります。農地や作物によっては人体にとって危険な農薬を使用したり、広い範囲で大量に使用したりするかもしれません。そこで、農薬について正しく安全に農薬を使うための知識を養うのがこの資格となります。

農業簿記検定

農業簿記検定は、農業経営に必要な会計知識と技術を評価する資格試験です。全国農業会議所が主催しており、農業に特化した会計処理や財務管理のスキルを持つ人材を育成することを目的としています。集落営農の法人化、個人事業としての農業から法人経営への転換をはじめ、農業簿記による現代的な農業経営を確立することにも寄与しています。

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水田環境鑑定士

水田環境鑑定士は、田んぼやその周辺環境について鑑定し安心・安全な農作物の供給を推進するための専門知識を持つ資格者です。この資格は水田の環境保全に関する知識と技術を評価し、適切な環境管理を行うために設けられたものです。水質や水田生物の生息の調査によって安全性を確かめます。

農業経営アドバイザー

農業経営アドバイザーとは農業生産者や農業関連の企業に対して専門的なアドバイスやコンサルティングを提供する専門家です。農業の専門知識を持ち、農業経営における効率性や収益性を向上させるための戦略や手法を提案します。

具体的な業務内容としては、作物の栽培計画や品質管理、農業機械や技術の導入、市場動向の分析、財務管理、持続可能性の向上などがあります。

農業経営アドバイザーは農業経営にまつわるプロフェッショナルです。

有機JAS認定検査員

有機JASマークとは農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表すものです。有機JAS制度は、生産者から提出された申請書類を確認し、畑を現地確認する検査員が不可欠です。有機JAS認定検査員はこの認定プログラムの検査を行う専門家であり、農場や加工工場などの施設を定期的に検査し、JASの基準に適合しているかどうかを評価します。

有機JASマークは環境に配慮した生産物に添付されるものです。

参考:農林水産省「有機食品の検査認証制度」

JGAP指導員

農業生産者や関係者に対してJGAP(Japan Good Agricultural Practice)の基準に基づいた農業の実践を指導・支援する役割を担う専門家です。JGAPとは(Japan Good Agricultural Practice)の略で、農産物の安全性や環境保全、労働安全などの確保を目指した日本の農業をよりよくするためのものです。

またそしてJGAP認証とは、日本で農業を営む農家・団体がJGAPの規範に沿って運営し一定の要件を満たしていることを申請し、証明されると認証が受けられる制度となっています。

農業の直売で役立つ資格4選

下記で紹介する4つの資格は販売促進や商品開発に役立つだけはありません。

飲食業界での活用   :メニュー開発や食材選定

教育・普及活動    :講師活動、出版・メディア

観光業界での活用   :農業体験ツアー、地域ブランド化

コンサルティング業  :農業経営支援飲食店コンサルティング 

これらのビジネスシーンで大きく貢献するはずです。

野菜ソムリエ

野菜ソムリエは、野菜や果物の知識を身に着け野菜の魅力や価値を広める専門家です。基礎知識から野菜作りの楽しみ方まで幅広く総合的に学ぶことができます。野菜の良さを広めたり消費を促すことを目的としているため、消費者目線で役に立つ知識を多く学びます。

野菜ソムリエの上級の資格を持つ人は「食」をテーマに開業する人も多いといわれています。

美味安全野菜栽培士

美味安全野菜栽培士はおいしくて安全な野菜の栽培に関する専門知識や技術を持つ資格者です。野菜の栽培・収穫方法だけでなく直売やネット販売についての知識も身に着けることができます。栽培、収穫、販売、という一連の流れを把握することができます。受講期間は6か月間と比較的長い時間をかけて学習しますが、期間の延長も可能なことや期間内でマイペースに学習することができます。

美味安全野菜栽培士は野菜の栽培と販売のプロフェッショナルです。

野菜コーディネーター

野菜の栽培、流通、販売に関する専門知識を持ち、消費者に対して野菜の魅力や価値を伝える役割を担う専門家です。この資格では一般的な野菜だけではなく、和野菜や西洋野菜、ハーブ、香味野菜、山菜など幅広い知識を身につけることができます。また農業、生鮮食品のマーケティング、栄養学、料理など多岐にわたる分野に関わります。

食育インストラクター

食育インストラクターは”食育”を基礎から学び、広く推進・社会で活躍できる”食育”の指導者の証となる資格です。NPO 日本食育インストラクター協会によって認定されます。

似た資格で「食育アドバイザー」と呼ばれるものがありますが、こちらは初心者向けであり学習範囲が狭くやや専門性に欠けています。ビジネスに活かすにあたっては食育インストラクターの資格を取得することをおすすめします。

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【スマート農業】注目の資格!

産業用マルチオペレーター技能認定

ドローンは免許を取得していなくても操縦することが可能です。しかしドローンを農業用に使用する際、特に農薬散布をするときには「産業用マルチローター技能認定」の資格を取得しなければなりません。この資格は「一般社団法人農林水産航空協会」により認定されます。

またドローンで農業を散布するには操縦だけでなく農薬に関する知識を身に着けることも必要になります。

スマート農業の求人一覧はこちら

ドローンで農業散布するには資格が必要です。

まとめ

農業を営むむために必要な資格はありません。しかし、資格を取得することで新しい知識を身に着け自身の農園の運営を改善したり、周囲からの信頼度を高めたりすることができます。資格取得で得た知識を活かしより良い農業ライフを送りましょう♪

よくある質問

農業を始めるのに必須の資格はありません。ただ、資格を取得すると、未取得の人との差をつけることができる点がメリットです。高い専門性を持っていることの証明になるため、キャリアプランの幅が広がり、年収アップにつながります。また独立の際も取引先との信頼につながることがメリットになります。

農業にまつわる資格は各種運転免許や農業全般の知識が身につく資格、農業ビジネスに役立つ資格まで様々な種類のものがあります。自身がかかわる業務やキャリアプランにあった資格の取得を目指しましょう。

例えば、農薬を扱う際に役立つ「毒物劇物取扱責任者」は国家資格であり厚生労働省によって認定されます。また「フォークリフト運転技能講習修了者」や「危険物取扱者」なども国家資格として挙げられます。

Ⅰターンで農業に挑戦!【移住計画】都市生活から田舎暮らしへの移行ガイド

「地方移住」と聞き何を思い起こしますか? この言葉の響きは都会の喧騒から解放された自然豊かで快適な生活を想像し、思わずうっとりしてしまう方は多いのではないでしょうか。 都市部で生まれ育ちふるさとを知らない人にとって、のびのびとした地方の暮らしはより魅力的に感じることと思います。

「そもそもⅠターンってなに?」「地方移住って実際どうなの?」「自分は農業に向いている?」

本記事では、このような問いにお答えします。

Iターンとは? 都市から地方への大移動

Iターンとは

Ⅰターンとは、生まれ育った故郷から離れて別の地域に移住することを指します。Ⅰターンの「Ⅰ」はUターンでなく一直線という意味に加え、「私」と「愛」でこの地を愛してくれるならぜひ来てほしいという、地方中堅企業や自治体の、首都圏からの人材確保のために長野県庁が作った言葉です。

Uターン・Jターンとの違いは?

Uターンとは : 生まれ育った場所以外で働いたのち、再び生まれ故郷に戻って働くことを意味します。

Jターンとは : 地方出身者が一度都会で就職したのち地方に移住・転職することです。地元から近い都道府県や同じ県内でも異なる市町村に移住する場合は、UターンではなくJターンとされています。

資料:ながさき移住ナビ「Uターン・Iターン・Jターンの意味や違いとは?地方移住含めた転職事情を解説!」

Ⅰターンのメリット

生活コストが低い

住居費や物価がとにかく安い!

移動の快適さが増す

都市では避けられない満員電車に乗る必要が無くなります。

自然が多い

緑に囲まれた生活は心身の健康やゆとりにつながるかもしれません。

子育てしやすい

子育て支援を打ち出している地域が多く、待機児童も都市部より少ない傾向にあります。

新鮮な食材

産地が近く旬でとれたての食材が手に入りやすいでしょう。

新しい生活を始めることができる

Uターンとは異なりゆかりのない地域に移住するため、過去の自分の生活を一変する機会となります。

Ⅰターンのデメリット

交通機関が発達してない    

電車1本逃すと次の車両の到着まで1時間待つ、なんてことも、、、。

自動車の所有が不可欠

交通手段が少なく、自家用車の所持は欠かせません。

勤務地・学校の選択肢が限られる

都市部ほど勤務地・学校の数が多くないため希望に沿った就職や就学が叶わないことがあります。

飲食店・娯楽施設・医療機関が少ない

飲食店、娯楽施設、医療機関の選択肢が限られてしまいます。

閉鎖的な地域がある    

地域によっては閉鎖的で溶け込めない可能性があります。

地方移住が熱い! 現状と背景をご紹介

地方移住の関心は年々高まり、多くの人にとって関心のある話題となっています。

背景

政府の地方創生政策

政府は「地方創生」の一環として、地方移住を促進するための施策を強化しています。具体的には、「地域おこし協力隊」や「ふるさと納税」を通じた地域支援が行われています。

地方の人口減少と高齢化

多くの地方自治体では人口減少と高齢化が進行しており、地域の持続可能性が課題となっています。若年層や子育て世代の地方移住が、地域の活性化に寄与する重要な要素とされています。

リモートワークの普及

コロナ禍におけるリモートワークの普及により、地方移住が現実的に考える人が多くなりました。

プライベート重視の傾向

どのような企業でも将来が確実には約束されない、絶対的な安定はない、といった認識の広まりからプライベートの豊かさを重視する人が増えました。その十字地の一環として地方での暮らしが大きく取り上げられているようです。

Ⅰターンで農業を始める前に知っておくべき基本知識

ひとえにⅠターンといっても、移住先では多種多様な仕事があるでしょう。ここではⅠターンで農業をする方にフォーカスした情報をお届けします。

Ⅰターンで農業を、と考えている方の中にはこれまでやっていた仕事から一変して新たに就農するつもりの方もいらっしゃるかと思います。

そんな方にⅠターンで農業を始める前に知っておくべき基本知識をいくつか取り上げます。

そもそも農業にはどんな職種がある?

農業と聞くとまず「農家さん」を思い浮かべる方も多いですが、他にも多様な職種がありそれぞれが異なる役割を果たしています。

以下では農業の業種を3つに分けてご紹介します。

【耕種農業】

稲作(米)・穀物・野菜・果樹・花などの植物を栽培する業種の総称です。きのこ類の栽培や、なたね・葉タバコ・生茶などの工芸農作物、飼肥料用作物の栽培も耕種農業に含まれます。

耕種農業のお仕事一覧はこちら

【畜産農業】

牛・豚・鶏・馬・いのしし・めん羊・鴨など、動物の中でも家畜・家禽を飼育、肥育、ふ卵する業種の総称です。養蚕や養蜂、毛皮獣や実験用動物等の飼育も畜産農業に含まれます。

畜産のお仕事一覧はこちら

【アグリビジネス】

アグリカルチャー(農業)とビジネス(事業)を組み合わせた造語で、農業に関連する幅広い業種の総称です。アグリビジネスには製造・流通・金融までさまざまな業種が含まれますが、耕種農業・畜産農業の生産者を支える仕事や、生産者と消費者とつなげる流通・販売の仕事がメインと言えるでしょう。

アグリビジネスのお仕事一覧はこちら

自分は農業に向いてる?

農業に適性がある人の特徴を以下でいくつか挙げていきます。

〈根気強い〉

農業は毎日田畑へ出かけ作物と向き合い、コツコツと成果を出す仕事です。季節や天候に関係なく、忍耐強く作物の世話をしなければなりません。

また農作業も地道な作業が多いですが、一つひとつ丁寧に行う根気強さが必要となります。

〈自然に親しみ、好奇心をもって観察できる〉

農家の仕事場は基本的に田舎にあることが大半です。田舎の自然豊かな自然環境に親しみがあり、好奇心をもって自然と接することができる人にとっては最高の職場環境になりえます。自然相手に仕事をすると、思うとおりに進まないこともたくさんあります。問題点にぶつかったときにどうすればそこから解決することができるのか、どうしてそういうことになったのか、ということを好奇心をもって観察することが大切です。

逆に、虫が苦手な人は苦労するかもしれません、、、。

〈データ管理など数字に抵抗がない〉

農業は、これまで熟練者の経験や勘で品質や収量を上げていましたが、スマート農業の発展に伴い、気温・水量・湿度・養分・日照時間などのデータを基に、病害虫への対策や、品質・収量の維持・向上の方法が見える化されるようになりました。

今後の農業はデータ=数字と向き合い・理解する時間もとても重要になります。

どうやって就農する?

未経験の状態から農業に従事するには主に3つの手段があるとされています。

① 個人事業主として開業する

個人事業主として開業する場合経営主体は自分自身となるため、自由度・独立性の高い農業経営が可能となります。

一方で農業や経営に関するノウハウを自分で身に着けなくてはならないことが注意点となります。また独立農業では、農地代や各種設備代・農作物の種苗代、さらには農業が軌道に乗るまでの生活資金など、事前に潤沢な資金の用意も必要となるでしょう。

② 農業法人に就職する

働く際は雇用契約を結ぶため、労働形態は一般的な給与所得者と同じです。農業では労働時間や休日など労働基準法が適用されないことが多くありますが、適切な労働時間や休憩時間を設定している法人が大半となります。また、すでに設備が整った環境で働くことができる点や、働きながらノウハウが身につく点がメリットとして挙げられます。

③ 兼業農家になる

兼業農家とは、農業のかたわらで農業以外の副業をして収入を得ている農家のことです。ほかの収入源が確保されているため、農業の不振が生活に直結しないのがメリットです。近年政府が副業や兼業を推進していることや、リモートワークが普及したことで兼業農家を営む人は増加の傾向にあります。

独立・兼業などのお仕事一覧はこちら

実際にⅠターンで就農した人の本音

実際にⅠターンで地方移住をされた方にインタビューをしました。今回は群馬県に移住し就農した方に伺ったお話をご紹介します!

全国のⅠターン支援制度

全国の地方自治体には各地からのⅠターン移住者を誘致するための支援制度が多く存在します。地域や自治体によって支援の内容や条件は大きく異なるので、事前によく確認することが重要です。支援の具体的な内容についてよく挙げられる項目を以下にてご紹介します。

移住支援金の配布: 移住の際特定の条件を満たすともらえる支援金。

就業支援    : 地方での求人情報提供やマッチングイベントの開催を実施している地域も多くあります。

住居支援    : 住居の購入や賃貸契約に際して補助金を受け取れたり、地方の空き家情報を提供し、低価格での賃貸や購入を支援します。

子育て支援   : 子どもがいる家庭への特別な支援金を配布、保育施設の優先利用の権利を獲得できることも。

・移住体験プログラム : 移住を検討する人向けに、短期間現地で生活するプログラムです。

地域ごとの具体例

①長崎市(長崎県)

〔長崎市子育て世帯ウェルカム補助金〕

長崎県外から長崎市にUターン・Iターンし、仕事をする子育て世帯へ補助金35万円が支給されます。

〔レンタカーの無料貸し出しサポート〕

長崎市へのUターン・Iターン希望者にレンタカーを無料で貸し出し、市内の生活環境を見てまわる際にスムーズに移動してもらうという制度です。

〔ながさき移住ウェルカムプラザ〕

相談員が移住希望者に仕事を紹介するという取り組みを行なっています。求人サイトでは見つけられないような仕事の紹介や、履歴書の書き方から面接の練習など転職活動が成功するまでのサポートなどを受けられますよ。

参考:長崎移住ナビ「長崎市の魅力」

②七ヶ宿町(宮城県)

〔町外通勤者応援〕

一定の条件を満たせば、七ヶ宿町内のガソリンスタンドでのみ利用できる給油券を支給します。

〔新規就農支援〕

一定の条件のもと、最大で年間150万円を最長7年間支給します。

〔地域担い手づくり支援住宅〕

新築の戸建て住宅に入居でき、20年間住むと土地と建物が無償で譲渡されます。設計段階から打ち合わせに参加、間取りを自由に決められるのも大きな魅力!

〔充実した子育て支援〕

高校生まで医療費無料、保育料、給食費無料、紙おむつ月2,000円を3歳まで助成(現金支給)、1歳誕生検診、5歳6ヶ月までの幼児検診あり、など充実した子育て支援を受けることができます。

参考:宮城県七ヶ宿町WEBサイト「七ヶ宿町の概要」

Iターンで後悔しないために、、、

Ⅰターンで後悔しないための心構えとして、事前に熟考すべきポイントをいくつかご紹介します。

①生活環境の違いを受容できるか熟考する

移住先では従来と環境が大きく変わり、これまで評価されてきたスキルがうまく活用できない、都市生活で当たり前に享受していたものがなくなりストレスを感じる、といったこともあるかもしれません。こういったことを事前によく考え、慎重に選択することが必要です。

② 事前調査と情報収集

移住先の地域について、生活環境、文化、交通、医療、教育などの情報を徹底的に調べましょう。また移住支援制度も地方自治体によって大きく異なるのでよく内容を確認したうえで利用できるものの漏れがないようにしましょう。

③現地視察と体験

移住前に現地を訪れ、生活環境やコミュニティの雰囲気を実際に体験してみましょう。また地域の人々と交流するなどし、現地での生活のリアルな情報を得ることが重要です。

募集情報

わたしたち「農業ジョブ」では様々な募集をたくさん掲載しております。こちらからもご覧ください♪

よくある質問

Iターンとは、生まれ育った故郷から離れて、別の地域に移住することを指します。その多くは都市部で生まれ育った人が転職や就職を機に地方に移住することを指します。

自治体の移住支援センターや地方特化の求人サイトやリモートワークを含む求人サイト、地元のハローワークなどで現地の求人情報を探すのが選択肢として挙げられます。また現地のコミュニティや業界団体に参加し、直接雇用者や同業者とネットワーキングすることも有効です。

多くの自治体では、一定期間地方に滞在して生活を体験できる「お試し移住プログラム」を提供しています。実際に現地での生活を体験することで、不安を解消できるかもしれません。また各地で開催される移住相談会やセミナーに参加し、移住に関する情報を収集したり専門家に直接質問したりすることで具体的なアドバイスを得られるでしょう。

まとめ

Ⅰターンを成功させるには、事前の準備と現地での適応力が重要です。明確な目的を持ち、十分な情報収集と準備を行い、柔軟な姿勢で地域社会に積極的に参加することで、新しい生活をスムーズに始めることができるはずです。